fc2ブログ

アマチュア無線局 7M2MZO

430FMで低山ハイキングを兼ねた移動運用を楽しんでいます。

430MHz用 5ele MOXON ANTENNA

(1) はじめに
  MOXON ANTENNA PROJECT と云うHPの記事を参照して、先日430MHz用のモクソンアンテナ(2エレ)を作ったところ、なかなか良い性能を示しました。同じHPに、50MHz用の5エレ・モクソンアンテナの製作例がありましたので、これを参考に、430MHz用の5エレ・モクソンアンテナを作りました。

 前記のHP記事の50MHz用5エレ・モクソンの寸法図を430MHz用に単純に縮小計算してエレメントの寸法と配置を決めて作ったところ、433MHz付近でのSWRは1.3でした。エレメント配置を少し調整して、431.7~434.3MHzの範囲でSWR1.1以下になりましたが、簡易電界強度計で2エレ・モクソンアンテナと比較すると殆ど差がありません。エレメントの数が増えたのに性能が上がっていない状態です。

 HPの記事の50MHz用5エレ・モクソンの寸法図では導波器D1の長さが、導波器D2よりも短くなっています。(D2>D1>D3) これを通常の八木と同様に放射器に近いほうから順に短くなってゆく(D1>D2>D3)様に置き換えて、SWRを見ながらエレメントの配置を変更しました。元の50MHz用の配置図とはかなり見かけが変わりましたが、その結果430.7MHz~437.0MHzでSWR 1.1以下となり、簡易電界強度計での比較でもそれなりに(後述)なりました。そのエレメント寸法、配置を下図に示します。
5eleモクソン寸法

(2)性能比較
いつものイイカゲンな簡易電界強度計での測定。簡易電界強度計とアンテナとの距離は約2.5m。送信出力は350mWです。 

           簡易電界強度計の最大読みとり値
2エレ・モクソン       45μA  (本ブログの ’08.12.13の記事を参照下さい)
5エレ・モクソン       82μA  (今回作成したもの)
6エレダブルバズーカ    85μA  (本ブログの ’08.05.03の記事を参照下さい)  


(3) 製作の状況
 以前に作ったアンテナを分解した3mm厚アクリル板のブームを、少し追加工して転用しました。ブームとしての強度は不足気味で、補強した方が良さそうです。エレメントの材料はφ3黄銅パイプです。放射器Raと反射器Reとは2エレの時と同様にお団子の竹串で連結して四角ループ状としました。
組立


各エレメントをブームに取り付ける為に、あまり良い方法ではありませんが、エレメントに銅板とM3ナットを半田付けし、ローレットねじでブームに固定する様にしました。
2取り付け前後


給電部です。2エレを作った時と同じく、φ3黄銅パイプをお団子の竹串で位置決めし、BNC-Jを直付けしました。2液性エポキシ接着剤で補強しています。
給電部

分解した状態。ブームは2分割です。
分解

(4) その他
 (a)各エレメントの長さや配置は、前記の様に根拠が乏しく、「まあ作ってみたけど。」という
    感じです。通常の八木アンテナや、MMANA(使いこなす自信が実は無いのですが)を
    参考にしてエレメント長さや配置を決めた方が性能が良くなるかも知れません。
    もう少し遊んでみたいと思います。
    尚、結果的に放射器Raと反射器Reの配置寸法は2エレ・モクソンと殆ど同じになりました。

 (b)5エレ・モクソンアンテナと6エレダブルバズーカのブーム長さはそれぞれ556mm及び
    714mmです。簡易電界強度計の読みはそれぞれ82と85ですので、モクソンの方が
    少し効率が良いのかな?モクソンのエレメント数を増やしても思ったほど利得は
    増加しないかも知れませんが。

  (c)それにしても初めは単に、「八木アンテナのエレメントを曲げただけ」と思ったのですが、
    利得がかなり高い様で、八木とは少し違う動作をしているのでしょうか?

PageTop

QSL,SWLカードの作成

(1) QSLカード
  データ面はHAMLOGを利用して作っています。

 裏面については、
移動運用が主体ですが、“長話の交信”が多く、1回の移動あたりの交信数は20~30局程度と少なめです。移動運用の都度、その移動地で撮ったデジカメ写真でQSLカードを作るので、カードを手軽に作る為に、年賀状用ソフトを利用しています。

 利用しているソフトの画面。 コールサインを記入したところです。
1QSL.jpg
 1998年度版の年賀状作りの雑誌に付属していたソフトを使い続けています。年賀状用の、“背景”の代わりに移動地などで撮ったデジカメ写真を入れ、“謹賀新年”などの文字の代わりに コールサインなどを記入して、実に手軽にQSLカードの裏面が作れます。


(2) SWLカード
 HAMLOGのカード印刷の編集機能を使い、データ面をSWL用に編集して作っています。
2SWL

 印刷は、自分のコールサインを入力してダミーの交信記録を作り、QSLの定義ファイルを、作成したSWLカードの定義ファイルに置き換えて行います。ダミーの交信記録は印刷後に削除します。

 以下 QSL定義ファイルの変更箇所です。

 SWL番号の桁数に合わせて、転送枠の大きさを縮め枠の数を増やします。左に書くSWL番号及び、転送枠に入れるSWL番号も ここで記載します。

3 SWLno

 RSTデータの欄を SWLカード用にWKD=交信相手局 に書き換え

4WKD.jpg

定義ファイルの中のQSLカードには不要な印刷箇所は、印刷コマンドを消去するか、
”:”を頭に追記して印刷を止めます。

ファイル挿入5CONFIRMING.jpg

印刷コマンドの頭に“:”を追記して印刷をしない様にします。

5CONFIRMING.jpg
6swl TNX

 以上で頭記のSWLカードの定義ファイルの完成です。
尚、定義ファイルの書き換えについては、HAMLOGのヘルプを参照しました。ヘルプ-オプション-QSLカード印刷-「QSL定義」のところです。最初に書かれている「付属の定義ファイルに手を加えて****必ず名前を変えて保存***」は大事なところです。
7 ヘルプ


 定義ファイルの書き換えは、フリーウエアのテキストファイル編集ソフトで行いましたが、メモ帳など、テキスト編集ソフトなら どれでも可能と思います。書き換え後に SWLカード.qsl の名前でファイルしました。年に数枚程度の発行枚数ですので、発行の都度、定義ファイルの中のSWL番号、SWLのお名前、WKD相手局、などを書き換えて印刷、発行しています。




PageTop

430MHz用 MOXON Antenna

(1) はじめに
 たぶん モクソンアンテナ と読むのでしょう。 MOXON ANTENNA PROJECT と云うHPの中に、大部分が6m~HF用アンテナの中に一つだけ430MHz用のアンテナの記事と図がありました。  HPの図を下に書き写しました。
もくそん寸法
 記事が英語で書かれていて、私には良く読めませんが、アンテナ材料として、φ2mmの針金のハンガーを利用し、給電部には “choke balun”= チョークバラン? を介して給電する様です。 
 使い残りの短いφ3黄銅パイプを継ぎ足して使用し、チョークバラン?というのは良く解らないので、省略して直接給電することにしました。下が出来上がりです。まだ仮組みで、接着剤等での補強、固定は まだ行っていません。
もくそん

もくそん給電部
 給電部です。お団子の竹串を削ってφ3黄銅パイプを4mmの間を開けて支持し、BNC-Jを直接半田付けしました。
もくそん線間
“重要な“ 17mmの間隙です。やはりお団子の竹串で支持。プラスチックパイプなどで補強するのが良さそうです。

作りっぱなし無調整でSWRは433MHz付近で1.1以下でした。


(2)性能比較
 いつものイイカゲンな簡易電界強度計で測定しました。簡易電界強度計との距離は約2.5m。送信出力は1Wです。 比較アンテナは2/3λヘンテナです。( 12/02の スカイドアアンテナの記事をご参照下さい。) 
           簡易電界強度計の読みとり値
MOXON ANTENNA      60μA
2/3λヘンテナ         50μA (比較の為に 一緒に測定)    

測定方法
 アンテナの傾き、向きなどを変えながら簡易電界強度計の指示の最大値を読みます。これを、比較アンテナと交互にそれぞれ3回ほど測定し、このうちの、最大値を「読み取り値」として記録します。
 

(3) その他
(a)2エレ八木の変形版--その程度の性能だろう、と思っていましたが、簡易電界強度計での測定を信用するならば、かなり性能が良いかも知れません。今回作ったアンテナを接着剤等で補強し、移動運用で性能確認したいと思います。

(b)MOXON ANTENNA PROJECTのHPには、6m用に “[ ”の様に曲げたエレメントを3本追加して、5エレの“八木状”にしたアンテナの記事がありました。

(c)設計ソフトとして MMANA を使用したらしいです。

PageTop

430MHz用 スカイドアアンテナ

(1) はじめに
 ネット上の430MHz用のスカイドアアンテナの記事を見て、作成しました。

 記事ではアンテナ材料として、1.2mmの銅線と1.5D-2V同軸ケーブル、及び給電部を固定させる為の小さなプリント基板を使用していますが、手持ちの材料で作ってみました。

 1号機です。材料は長さ100mmの短辺をφ3黄銅パイプで、長さ282mmの長辺をφ2ステンレスワイヤロープで作成。給電及び給電部のコンデンサは記事と同じく1.5D-2V同軸ケーブルです。 これを竹棒にセロテープで固定しました。
スカイ1号

 給電部を補強するプリント基板の手持ちが無いので、お団子の竹串をφ3黄銅パイプに沿えて木綿糸で結束し、その上からエポキシ接着剤を塗布しました。ワイヤロープはφ3パイプに開けた穴に貫通させて、長辺の長さ調整が容易に出来る様にしました。
スカイ1号給電部
SWRは433MHzで1.1まで落ちました。

 非常に簡単に出来てしまいましたので、作り方を少し変えて2号機を作りました。

 2号機です。材料は長辺、短辺共にφ3黄銅パイプ。給電はBNC-Pコネクタを直付けとし、給電部のコンデンサは1.5D-2V同軸ケーブルです。寸法は1号機と同じです
スカイ2号

 給電部の補強は、φ3黄銅パイプに差し込んだお団子の竹串とBNC-Pコネクタの半田付けです。強度を上げる為に、四隅は黄銅パイプをL型に曲げ、長辺の途中で、φ2黄銅針金を介して繋ぎ、半田で接続しました。
スカイ2号給電部
 SWRは428MHzで1.1 433MHzでは1.3 と1号機よりも少し悪くなりましたが、長辺の長さ調整が面倒で、そのままとしました。

(2)性能比較
 1,2号機のスカイドアアンテナを、いつものイイカゲンな簡易電界強度計で測定しました。アンテナと簡易電界強度計との距離は約2.5m。送信出力は1Wです。

                簡易電界強度計の読みとり値
  スカイドア1号機        46μA
  スカイドア2号機        48μA
  2/3λヘンテナ         52μA (比較の為に 一緒に測定)     

比較アンテナ: 2/3λヘンテナ 寸法460*120 (本ブログの 7/10 の記事をご参照下さい)
伸張時

 使用した簡易電界強度計のイイカゲンさを考えると、スカイドア1,2号機は同じ性能。スカイドアよりも2/3ヘンテナの方が少し良いかも知れない。と見るのがよさそうです。

(3) その他
(a)簡単に作れて、調整も楽なアンテナでした。

(b)「アンテナエレメント近傍に誘電体(絶縁体)が有ると、その影響でアンテナ性能が悪くなる。」と以前に聞いた憶えがありました。このため1号機を竹棒に固定する為の部品を作りかけた所で中断して2号機を作りましたが、上記の様に差異は有りませんでした。

(c)スカイドアアンテナのSWR調整は長辺の長さでSWRが下限となる周波数を調整し、コンデンサ部分の同軸ケーブルの長さを切り詰めてSWRを追い込むという方法で、主に長辺の長さ調整で行います。コンデンサ部の同軸ケーブル長さ40mm程度で作ったところSWRの最小値は1.5程度でした。最終的な同軸ケーブル長さは1号機27mm、2号機25mmでした。

(d)利得upは、スタックが手軽ですが、多エレメント化しても良いかも知れません。キュービカルクワッドに近い性能になるのでしょうか?

PageTop