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アマチュア無線局 7M2MZO

430FMで低山ハイキングを兼ねた移動運用を楽しんでいます。

9エレ・モクソンアンテナ (430MHz用)

(1) はじめに
  今回は失敗が二つあります。
失敗1,9エレ・モクソンの、ブームへのエレメントの支持力が不十分である事。
失敗2,比較用の9エレ・ダブルバズーカアンテナが故障で、性能比較が出来なかった事。

(2) 9エレ・モクソンの製作 
 9エレモクソンの出来上がりの状態。ブーム長は1546mmですが、3分割で作り、そのうちの1本はロッドアンテナを利用して作りましたので、分割したブーム1本の長さは395mmに抑える事が出来ました。
1 9エレモクソン

 寸法図です。
2 9エレ・モクソン寸.2
 このエレメント配置はMMANAで利得最大になるように計算したものです。このときの計算値は利得14.17dBi F/B15.27dB SWR1.47(435MHz)です。出来上がったアンテナのSWR実測値はエレメント配置は無修正で、432.1~434.8MHzで1.1以下でした。

 さて、このアンテナの失敗はブームへのエレメントの支持方法です。
まず、\100店で購入した小さめのダブルクリップの不要の針金部分を外し、黒い板ばねの
底面の塗装をヤスリで剥がし、ブーム(φ6ステンレスパイプ)に半田付けしました。
3 取り付け前
 エレメント側にはφ7銅パイプを叩きつぶした銅板を半田付けします。銅板にはφ2黄銅線を折り曲げ、銅板を挟む様に半田付けしました。この黄銅線は銅板を黒い板ばねに挿入した際に、板ばねの三角形の底辺の内側に当接して、エレメントがグラつかない様に支持する役目をします。

4 アンテナ後端

 全体を組み立ててから解ったのですが、予想していたよりも板ばねのバネ力が小さく、エレメントに力を加えると動いてしまいます。又、板ばねに過度の力を加えると、変形して板ばねの口が開いてしまい、エレメントの保持が更に不安定になりました。
 給電エレメントについては、同軸コネクタを接続したり、同軸ケーブルの重さが加わった際にエレメントが動いてしまう可能性がある為に、急遽ローレットネジで止める方法に変更しました。

 そんな事で、とりあえずの運用は可能だが、そーっとデリケートに取り扱う必要のあるアンテナが出来上がってしまいました。明らかな設計ミスです。

(3) 性能評価
  二つ目の失敗です。昨日近くの七国山(128.6m)に移動し、9エレ・ダブルバズーカとの比較を行いました。6エレの場合には、ダブルバズーカとモクソンとは同等の性能でしたが、9エレではモクソンの方が格段に良い結果となりました。その差が大き過ぎるので、オカシイなぁとは思いつつも、運用を終了しましたが、、、、、。

 帰宅後にダブルバズーカのSWRを測定すると非常に悪い値です。給電部を補強していたエポキシ接着剤を剥がしたところ、給電コネクタ(BNC-J)の半田が外れて断線している事が解りました。給電エレメントを曲げるような力が加わった事が原因と思われます。
 半田付けとエポキシ接着剤とでダブルバズーカは復帰しましたが。

 結局自宅の再現性に難ありの簡易電界強度計での比較となりました。
出力50mw、距離3mでの比較ではダブルバズーカ、モクソン共に簡易電界強度計の指示値は20mVで差異はありませんでした。

(4) その他
 (a)結論としては、9エレ・ダブルバズーカと9エレ・モクソンの性能は同等として
   良いと思います。ただ、ブーム長はダブルバズーカが1346mmに対してモクソン
   は1546mmであり、この200mmの差を性能の差としても良いかも。

 (b)ダブルクリップの板ばねの材質はあまり良くは無かった様ですが、大きめの物
   を使用してもあまり意味は無いと思います。エレメントの支持方法をもう一度
   考え直す必要があります。

(c)ダブルバズーカの給電エレメントは機械的には2本の黄銅パイプを給電コネクタ
   の半田付けで連結し、プラスチックパイプとエポキシ接着剤で補強した構造です。
   このため給電エレメントを曲げるような力が加わると、今回の様に給電コネクタ
   の半田付けが外れてしまう可能性があります。黄銅パイプ外径がφ4、補強用の
   プラスチックパイプの内径がφ6で、プラスチックパイプが小径のためにエポキシ
   接着剤がプラスチックパイプ内に充分に侵入せず、接着剤による補強効果が
   出ていないのではないか?と思っています。

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発送QSLカードの仮保管箱

 ある局から、QSLカードを安価にビューローに送る方法を紹介して戴きました。「クロ**ヤマトのメール便」-「A4サイズで、厚さ1cmまでは¥80 厚さ2cmまでならば¥160」-これを利用して発送との事です。    

 追記)メール便が廃止されましたので、仕方なく 郵便局の「スマートレター」に切り替えました。
    「スマートレター」は B5サイズで2cm厚までで、 容量はメール便の1cm厚に相当。
     \180 とかなりの割高ですが、  この仮保管箱はそのまま使用しています。 
 

 たまたまQSLが溜まっていましたので、、、。メール便は、A4サイズで厚さは最大2cm
まで。取り扱いコンビ二店は、ネットで調べました。QSLを大体同じ厚さになる様に4つの山に分け、それぞれ輪ゴムで束ねました。これを、¥100店で購入したA4サイズの封筒の中にきっちり平らに並べて封をしました。封筒には、通常の郵便と同様に、島根県の宛先と、裏側に自分の住所、名前を書きます。これをコンビニに持ってゆくと、「厚さ定規」で封筒の厚さを測ります。このときは、厚さが1cmを少し越えた程度で、料金は¥160でしたが、それでも郵送に較べてかなり安価です。

 私の場合は、「適当に溜まったら郵便局から発送する」やり方でしたので、「厚さ1cmでの発送」が効率が良さそうです。 写真の様な、QSLの寸法で、内寸の厚さが4cmになる様に、ボール紙で箱を作りました。
QSL箱.2JPG
 この箱に大体いっぱいになったら、同じ厚さの4つの山に分けて輪ゴムで止め、A4封筒に入れて発送といった次第です。既に2回、¥80で発送しました。私が使用しているQSL用紙の厚さから考えて、160~180枚くらいのQSLを一度に発送出来る様です。

 メール便は最大の厚さが2cmまで。カードの枚数が少なくて封筒の中で動いたり重なり合う恐れのある時にはボール紙などを添えて輪ゴムで固定などの工夫が必要です。B4サイズの封筒での扱いもありますが、QSLの発送にはサイズが合わないと思われます。

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続430MHz用SUPER J antenna(うまく ゆかない)

(1)はじめに
 前回の記事(’09.01.17)のように作成した SUPER Jは伸張時の全長が1.3m、縮小しても、670mmもあり、移動用ザックには収納出来ません。
1 伸張時


 今回は、何とか出来ぬか?といじってみたが、うまくゆきません。という報告です。



(2)作業内容
(2号機)は ロッドアンテナを選んで、縮小時の長さ40cmまで縮め、
2 短い版

(3号機)はエレメントを折り曲げて、縮小時の長さ30cmまで縮めましたが、
3 折り畳み式

なにしろ、エレメント間を繋ぐスタブ(tuning stub)の直径が65mmもあり、これが収納の邪魔になります。tuning stubを二つとも分離、組立可能にすれば、収納は出来ると思いますが、収納が嵩張り、組立が煩雑になって、おもしろくありません。

アンテナ寸法図です。
4 super J寸法

5 大きいスタブ
φ2ステンレス線のtuning stubコイル状に巻かれた外径65mm。 これが収納の邪魔。

 tuning stub をφ2のステンレスワイヤロープで作れば、折りグセが付かないので、収納時は適当に丸め、アンテナ使用時は適当に展開して、と思ったのですが、驚いた事に下の写真の様に展開した状態ではSWRが全く下がりません。線長を多少変えても同じです。
6 ワイヤ-スタブ

 同軸ケーブル(1/4λ程度の長さ とか 1/4λ*短縮率0.67程度の長さの)をtuning stubとして付け替えて見たのですが、やはり同様にSWRは全く下がりません。

エナメル線に替えてみました。上のステンレスワイヤの様に伸ばしたままではSWRは同じく下がりません。エレメントの周囲に2~5回ぐるぐる巻き付けると、やはりSWRは下がりません。下の写真程度まで曲げると、SWRはなんとか下がって来ますが、下がり切りません。やはり、円形の3/4回巻きのコイル状にしないとSWRは最小になりません。
7 平らなスタブ


(3)とりあえずの結論
tuning stubを円形の3/4回巻きのコイル巻きにするのは、単にコンパクトに収め
る為と思っていたのですが、何かアンテナの機能上の意味があるのでしょうか?
或いは、作成したSUPER J ANTENNAが理論通りに出来ていなくて、そのために
tuning stubをコイル巻きしないとSWRが下がらないという可能性もあります。

アンテナハンドブック(CQ出版社1991年版)やインターネットも調べてはみま
したが、tuning stub を3/4巻きコイル状に整形しないとSWRが下がらない事
についての記事は見つける事が出来ませんでした。

そんな事で、とりあえず、SUPER Jの収納改善の作業は中断しています。

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