
(1)やじろべえアンテナのツイン化
やじろべえアンテナをもう一つ作り、位相給電でツイン化してみました。
(やじろべえアンテナについては当ブログの'09.10.09の記事をご参照下さい。)

左が今回作ったもの、右が前回のものです。 今回で作った方は、作り方を少し簡略化して、
BNCコネクタからラジアルまでのシャフト部分を銅パイプをそのまま延長させて作りました。
その為か?ラジエータとラジアルの長さが少し異なり、SWRの低い範囲もズレていますが、。
簡易電界強度計の指示値は同じなので、性能的な違いは無いものと思います。(下表)

(簡易電界強度計とアンテナとの距離約2m 出力1wで測定)
二つのアンテナを接続するケーブルは、内径φ5.5のステンレスパイプと外径φ3の
黄銅パイプで同軸管分配器を構成し3D-2V、同軸ケーブルを直結(半田付け)しました。
分配器から先の2本の同軸の長さは、1/4λ長の差を持たせ、先端にはBNC-Jコネクタ
を取りつけ、17cmの間隔でステンレスパイプに固定しました。
(同軸管分配器については、当ブログの'08.05.06の記事をご参照下さい。)

当初、分配器から先のケーブル長を60cm程度にしておき、簡易電界強度計を見ながら二つの
アンテナの間隔を70cm程度から近づけてゆきました。電界強度計の指示値は、60μAから
間隔が25cmを少し割るあたりから急に大きくなり、17cm付近で100μAを少し越え、更に
近寄せると急激に小さくなりました。この事からアンテナ間隔を17cmとしました。
尚、この操作を行った後に、写真の様に分配器から先の同軸の長さを切り詰めました。
ツインの状態でのSWRは431~472MHzの範囲で1.1以下と、使用には差し支えないものの
周波数の高い方にズレました。
ツインの状態のアンテナを垂直軸まわりに回転させると、簡易電界強度計の指示値が
30~100+μAの範囲で変化しました。最大指示値は、簡易電界強度計と二つのアンテナが
同一直線上に並ぶ時に現れました。二つのアンテナの垂直二等分線上に最大値が、、と
思っていたのですが。
(位相給電ではなく、分配器から先の同軸ケーブルを同一長さとした場合も調べてみました。
アンテナ間隔70cm程度で簡易電界強度計の指示値が最大の70μA。アンテナ間隔を
小さくしてゆくと、指示値は小さくなり、間隔27cmの際に最小値10μAでした。)
(2)缶テナ リニューアル
ハイキング兼の移動運用にと、BNCコネクタで作ってみました。
(缶テナは、グローバルアンテナ研究会が開発されたアンテナです。当ブログの
08.05.06の記事もご参照下さい。)

ねじキャップ付きのジュースの空き缶を使用し、コネクタはBNC P-117を使用しました。
ラジアルはφ4アルミパイプ(長さ250mm)で、端部に挿入したM3ねじをM2ねじで
固定して、着脱出来るようにしました。
缶テナをMコネクタで作る場合は、缶とコネクタとは、缶に挿通したM3ねじで支持され
ますが、BNCの細い中心導体にM3ねじを半田付けするだけでは強度不足と思いました。
このため、プラスチックの絶縁板は5mm厚のドーナツ形のものと、2mm厚の四角形の板の
二枚重ねとし、BNC P-117の根本に半田付けしたプリント基板用スペーサを、木綿糸と
瞬間接着剤で2mm厚のプラスチック板に固定しました。2枚のプラスチック板は、下の
写真の撮影後に、2液性エポキシ接着剤で缶に接着しました。

SWRは427~455MHzの間で1.1以下でした。
簡易電界強度計の最大指示値は95μAで、缶テナを垂直軸まわりに回転させても殆ど変化
しません。
(3)その他
簡易電界強度計の指示値の最大値は、缶テナとツインやじろべえアンテナはほぼ同じで、
缶テナは無指向性。ツインやじろべえは指向性。この違いが実際の移動運用でどう違うか?
異なるロケーションで何回か試したいと思います。
下の写真は、缶テナの分解時の状態です。移動時にリュックサックに詰め込むと缶が
凹むのは目に見えています。派手過ぎる見掛けを別にしても、リュックサックの外に
付けて運んでもやはり変形のおそれが大きいです。保護ケースを作るとしても、かなり
嵩張ります。さて、どうやって持ち運ぼうか?というのが課題です。

やじろべえアンテナをもう一つ作り、位相給電でツイン化してみました。
(やじろべえアンテナについては当ブログの'09.10.09の記事をご参照下さい。)

左が今回作ったもの、右が前回のものです。 今回で作った方は、作り方を少し簡略化して、
BNCコネクタからラジアルまでのシャフト部分を銅パイプをそのまま延長させて作りました。
その為か?ラジエータとラジアルの長さが少し異なり、SWRの低い範囲もズレていますが、。
簡易電界強度計の指示値は同じなので、性能的な違いは無いものと思います。(下表)

(簡易電界強度計とアンテナとの距離約2m 出力1wで測定)
二つのアンテナを接続するケーブルは、内径φ5.5のステンレスパイプと外径φ3の
黄銅パイプで同軸管分配器を構成し3D-2V、同軸ケーブルを直結(半田付け)しました。
分配器から先の2本の同軸の長さは、1/4λ長の差を持たせ、先端にはBNC-Jコネクタ
を取りつけ、17cmの間隔でステンレスパイプに固定しました。
(同軸管分配器については、当ブログの'08.05.06の記事をご参照下さい。)

当初、分配器から先のケーブル長を60cm程度にしておき、簡易電界強度計を見ながら二つの
アンテナの間隔を70cm程度から近づけてゆきました。電界強度計の指示値は、60μAから
間隔が25cmを少し割るあたりから急に大きくなり、17cm付近で100μAを少し越え、更に
近寄せると急激に小さくなりました。この事からアンテナ間隔を17cmとしました。
尚、この操作を行った後に、写真の様に分配器から先の同軸の長さを切り詰めました。
ツインの状態でのSWRは431~472MHzの範囲で1.1以下と、使用には差し支えないものの
周波数の高い方にズレました。
ツインの状態のアンテナを垂直軸まわりに回転させると、簡易電界強度計の指示値が
30~100+μAの範囲で変化しました。最大指示値は、簡易電界強度計と二つのアンテナが
同一直線上に並ぶ時に現れました。二つのアンテナの垂直二等分線上に最大値が、、と
思っていたのですが。
(位相給電ではなく、分配器から先の同軸ケーブルを同一長さとした場合も調べてみました。
アンテナ間隔70cm程度で簡易電界強度計の指示値が最大の70μA。アンテナ間隔を
小さくしてゆくと、指示値は小さくなり、間隔27cmの際に最小値10μAでした。)
(2)缶テナ リニューアル
ハイキング兼の移動運用にと、BNCコネクタで作ってみました。
(缶テナは、グローバルアンテナ研究会が開発されたアンテナです。当ブログの
08.05.06の記事もご参照下さい。)

ねじキャップ付きのジュースの空き缶を使用し、コネクタはBNC P-117を使用しました。
ラジアルはφ4アルミパイプ(長さ250mm)で、端部に挿入したM3ねじをM2ねじで
固定して、着脱出来るようにしました。
缶テナをMコネクタで作る場合は、缶とコネクタとは、缶に挿通したM3ねじで支持され
ますが、BNCの細い中心導体にM3ねじを半田付けするだけでは強度不足と思いました。
このため、プラスチックの絶縁板は5mm厚のドーナツ形のものと、2mm厚の四角形の板の
二枚重ねとし、BNC P-117の根本に半田付けしたプリント基板用スペーサを、木綿糸と
瞬間接着剤で2mm厚のプラスチック板に固定しました。2枚のプラスチック板は、下の
写真の撮影後に、2液性エポキシ接着剤で缶に接着しました。

SWRは427~455MHzの間で1.1以下でした。
簡易電界強度計の最大指示値は95μAで、缶テナを垂直軸まわりに回転させても殆ど変化
しません。
(3)その他
簡易電界強度計の指示値の最大値は、缶テナとツインやじろべえアンテナはほぼ同じで、
缶テナは無指向性。ツインやじろべえは指向性。この違いが実際の移動運用でどう違うか?
異なるロケーションで何回か試したいと思います。
下の写真は、缶テナの分解時の状態です。移動時にリュックサックに詰め込むと缶が
凹むのは目に見えています。派手過ぎる見掛けを別にしても、リュックサックの外に
付けて運んでもやはり変形のおそれが大きいです。保護ケースを作るとしても、かなり
嵩張ります。さて、どうやって持ち運ぼうか?というのが課題です。



