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アマチュア無線局 7M2MZO

430FMで低山ハイキングを兼ねた移動運用を楽しんでいます。

続やじろべえアンテナ(ツイン化) と 缶テナリニューアル

(1)やじろべえアンテナのツイン化
 やじろべえアンテナをもう一つ作り、位相給電でツイン化してみました。
やじろべえアンテナについては当ブログの'09.10.09の記事をご参照下さい。)
1  ヤジロベエ ツイン
 左が今回作ったもの、右が前回のものです。 今回で作った方は、作り方を少し簡略化して、
BNCコネクタからラジアルまでのシャフト部分を銅パイプをそのまま延長させて作りました。
その為か?ラジエータとラジアルの長さが少し異なり、SWRの低い範囲もズレていますが、。
簡易電界強度計の指示値は同じなので、性能的な違いは無いものと思います。(下表)
2 やじろべ比較
     (簡易電界強度計とアンテナとの距離約2m 出力1wで測定)

 二つのアンテナを接続するケーブルは、内径φ5.5のステンレスパイプと外径φ3の
黄銅パイプで同軸管分配器を構成し3D-2V、同軸ケーブルを直結(半田付け)しました。
分配器から先の2本の同軸の長さは、1/4λ長の差を持たせ、先端にはBNC-Jコネクタ
を取りつけ、17cmの間隔でステンレスパイプに固定しました。
(同軸管分配器については、当ブログの'08.05.06の記事をご参照下さい。)
3 ヤジロベエ ケーブル

当初、分配器から先のケーブル長を60cm程度にしておき、簡易電界強度計を見ながら二つの
アンテナの間隔を70cm程度から近づけてゆきました。電界強度計の指示値は、60μAから
間隔が25cmを少し割るあたりから急に大きくなり、17cm付近で100μAを少し越え、更に
近寄せると急激に小さくなりました。この事からアンテナ間隔を17cmとしました。
尚、この操作を行った後に、写真の様に分配器から先の同軸の長さを切り詰めました。

ツインの状態でのSWRは431~472MHzの範囲で1.1以下と、使用には差し支えないものの
周波数の高い方にズレました。

 ツインの状態のアンテナを垂直軸まわりに回転させると、簡易電界強度計の指示値が
30~100+μAの範囲で変化しました。最大指示値は、簡易電界強度計と二つのアンテナが
同一直線上に並ぶ時に現れました。二つのアンテナの垂直二等分線上に最大値が、、と
思っていたのですが。

(位相給電ではなく、分配器から先の同軸ケーブルを同一長さとした場合も調べてみました。
アンテナ間隔70cm程度で簡易電界強度計の指示値が最大の70μA。アンテナ間隔を
小さくしてゆくと、指示値は小さくなり、間隔27cmの際に最小値10μAでした。)



(2)缶テナ リニューアル
ハイキング兼の移動運用にと、BNCコネクタで作ってみました。
缶テナは、グローバルアンテナ研究会が開発されたアンテナです。当ブログの
 08.05.06の記事もご参照下さい。)
4 缶テナ
ねじキャップ付きのジュースの空き缶を使用し、コネクタはBNC P-117を使用しました。

ラジアルはφ4アルミパイプ(長さ250mm)で、端部に挿入したM3ねじをM2ねじで
固定して、着脱出来るようにしました。

缶テナをMコネクタで作る場合は、缶とコネクタとは、缶に挿通したM3ねじで支持され
ますが、BNCの細い中心導体にM3ねじを半田付けするだけでは強度不足と思いました。
このため、プラスチックの絶縁板は5mm厚のドーナツ形のものと、2mm厚の四角形の板の
二枚重ねとし、BNC P-117の根本に半田付けしたプリント基板用スペーサを、木綿糸と
瞬間接着剤で2mm厚のプラスチック板に固定しました。2枚のプラスチック板は、下の
写真の撮影後に、2液性エポキシ接着剤で缶に接着しました。
5 缶テナ コネクタ部

SWRは427~455MHzの間で1.1以下でした。
簡易電界強度計の最大指示値は95μAで、缶テナを垂直軸まわりに回転させても殆ど変化
しません。



(3)その他
 簡易電界強度計の指示値の最大値は、缶テナとツインやじろべえアンテナはほぼ同じで、
缶テナは無指向性。ツインやじろべえは指向性。この違いが実際の移動運用でどう違うか?
異なるロケーションで何回か試したいと思います。

 下の写真は、缶テナの分解時の状態です。移動時にリュックサックに詰め込むと缶が
凹むのは目に見えています。派手過ぎる見掛けを別にしても、リュックサックの外に
付けて運んでもやはり変形のおそれが大きいです。保護ケースを作るとしても、かなり
嵩張ります。さて、どうやって持ち運ぼうか?というのが課題です。
6 缶テナ 分解




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'09.10.18 市道山(795m) 西多摩郡檜原村

 武蔵五日市駅発数馬行きバスが走る山間は、山腹から上が霧で隠されています。
笹平バス停で一人だけ下車。バス停脇の林道を入って行くと、二頭の犬にえらい
勢いで吠えられました。すんませんすんません。怪しいヤツですが通らせて下さい。
1 入り口

 林道を20分ほどの登り口の道標は、電柱の陰に隠れる様な感じで立っていて、見落としそう。
ともかく、壊れそうな階段と橋を恐る恐る渡ると、いきなり杉林の中の急な登りになります。
2 サラシナショウマ
             サラシナショウマ

 ほの暗い細い急な登り道は、昨夜の雨?でしっとり濡れ、下生えの灌木や草で
ズボンが濡れます。
4 花粉の素
              花粉の素

 鳥の声も無く、静かです。ぽっかりと明るい尾根道に出ると、登りはかなり楽になりました。
55 尾根近い


山頂直下までくると稜線の東側が伐採されており、チェンソーの音が聞こえてきました。
6 直下
                 市道山山頂直下

 山頂付近で伐採、及び枝下ろし作業が行われている様です。
60 市道山山頂
  市道山山頂は、最近伐採されたばかりの東側を除き、周囲は杉と雑木で囲まれた、
木漏れ日の狭い空き地です。今日は、6エレ・ダブルバズーカと、放射器が1/4λ長の
ヤジロベエアンテナを三脚に載せました。出力2.5Wで交信開始。
61 山頂のコウヤボウキ?
               山頂のコウヤボウキ

 結局、終始ヤジロベエアンテナのみ使用しましたが、ほぼ途切れずに呼んで戴き埼玉、
茨城、千葉、都内、神奈川とほぼ均等に交信出来ました。午後から千葉コンテストと
聞きましたので、13:30に早々と撤収。時間があるので、臼杵山経由で下山する事にしました。
7 途中の尾根道

 チェンソーの音も遠ざかり、臼杵山への尾根道は林間を抜ける風の音だけ。

71 落ちてました
             こんなの落ちていました。

72 臼杵山
             臼杵山山頂

 臼杵山(842m)の山頂は、市道山よりもやや広い、やはり木漏れ日の小さな広場です。
市道山からは、急に下って、登り返して1時間20分。ほぼコースタイム通りに歩けました。

 ザックからハンディ機を取り出し、J型アンテナで、陣馬山直下の和田峠のフレンド局と交信
した後、山頂のすぐ先から元郷への道から分かれて、荷田子峠へ下ります。、
81 ガマズミ?
             ガマズミ?

82 何の実?
                    何の実?

9 コウヤボウキ
                コウヤボウキ

 コースタイムどおり 1時間15分で荷田子峠に着きました。ここから荷田子バス停まで15分。
9 荷田子峠
                 荷田子峠

 ここを下ると道路に出ました。
91 終点

 さて、荷田子バス停ですが、バスは10分ほど前に出たばかり。臼杵山からあのまま
元郷バス停に下っていたら間に合ったかも知れません。40分ほど待って来たバスは、
暗くなった道を五日市駅に向けて走りました。

 刈寄山、市道山、臼杵山を、戸倉三山と言うそうです。 ハイキング地図での
コースタイムは刈寄山-(2時間20分)-市道山-(1時間20分)-臼杵山 で、
これに刈寄山あるいは臼杵山へのアプローチを含めても、日帰りで三山縦走が
出来そうです。(無線の時間は無さそうですが)

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'09.10.12日ノ出山(902m)西多摩郡日ノ出町

 立川駅で、乗り換えホームへの階段を下りかけた所で、電車のドアが閉まるのが見えました。
これを逃すと、武蔵五日市駅でバスを2時間ほど待つ事になります。まあイイヤと、同じホーム
の青梅線に乗り込み、行き先は、、、ええと、日ノ出山に変更。

 御獄駅からバス、バスから御岳ケーブルへの乗り換えは、計40分の待ち時間。時刻表を
調べない行程は、こんなもの。ともあれ、ケーブル上駅に着きました。時折陽の射す曇天で気
温は低め。
1 セキヤノアキチョウジ
         セキヤノアキチョウジ

まずは、ケーブルの上のリフト駅まで上がり、「裏側」の道から神社への参詣路に戻りました。
2 タカオビゴタイ
             タカオビタイ

 神代杉の下の、急勾配になるところで参詣路から分かれ、日ノ出山へのやや下り気味の道に
入ります。とたんに、女性を交えた数人の山岳マラソンの人達が追い抜いて行きましたが、
妙にゆっくりです。
3 マムシソウ
                 マムシソウ  

 日ノ出山への登りにかかる所に、一人用のテントが張られ、コース案内人が待機していました。
昨日午後に五日市駅を出発。刈寄山、山頭山、浅間尾根から大岳山、日ノ出山から、金比羅
尾根を通って五日市駅へ、徹夜で走る山岳レースの最後尾に遭遇した様です。
4 山岳レース
                山岳レースの案内板

 山岳レースのコースは71Km。早い人は8時間ほどで完走するのだそうで、ただびっくり。
レース参加者と前後して日ノ出山山頂に着きました。
5 アザミ
             山頂のアザミ

 今日は、いつもの6エレダブルバズーカ八木と先日作ったやじろべえアンテナをスタック状に
三脚に載せました。ロケがとても良い場所なので、かすかにモービル混信があります。10時に
2.5W。 やじろべえアンテナで交信開始。

 10分ほどしたところで、無変調による妨害が始まりました。5/7から5/9くらい。モービル
かな?信号強度が激しく変動します。6エレダブルバズーカに替えて5/3程度までビームで切り、
運用を続けます。
5 メタカラコウ
            メタカラコウ

 登る時はTシャツ一枚でうっすら汗をかいたのですが、そよ風が吹くと肌寒い感じ。長袖シャ
ツを重ね着し、その上に薄いヤッケも。かなり厚い雲の間から時折強い陽が射すと、
そのときだけ少し暖かになります。午後からは雲が更に厚くなり、13時の気温16°

ふたつのアンテナの比較。相手局から戴いたレポートです。
5 比較

こちらの受信レポートは殆どが共に5/9++でしたが、ダブルバズーカ5/9++に対してやじろべえは
5/9ちょうどが、数局ありました。全長30cmほどのやじろべえですが、かなり使えそうです。
5 毛槍
            ?  良く見かけるのですが、、 

 15:00 交信終了。15:15日向和田駅(ひなたわだ と読むそうです)に向け下山開始。
無変調妨害は結局終わりまで続いたのですが、ビームで切ることで、終始、支障無く
交信は出来ましたが、一方では交信できなかった地域があり、弱い電波も受信
出来ませんでした。

6 カシワバハグマ
                カシワバハグマ 

 日向和田への下り道は、昔の山道に沿ってブルトーザーで切り開かれた、幅広のきれいに
整地された道です。
6 サラシナショウマ
                  サラシナショウマ

 小一時間でつるつる温泉への林道を横切り、再び山道に入ります。
6 ツリフネソウ
                  ツリフネソウ

7 ヤクシソウ
                   ヤクシソウ

 16時をだいぶ過ぎて、林間の道の、空が遮られたところは薄暗くなってきましたが。
8 下り道

 小さなゴルフコースの脇の細道から、吉野梅郷の舗装道に出ました。
日向和田駅まではあと少し。

9 お願い地蔵
 お願い地蔵尊にボケ防止をお願いしようかと思いましたが、あてにしても裏切られるのか?
それとも地蔵尊は人ではないので、お願いしても良いのか?ボケ始めた頭では良く解らず。

 日向和田駅に着いたところ、電車が出たばかりで、次は40分後。次回から、電車の
乗り替え失敗の代替ルートの時刻表も調べた方が良さそうです。 
持参の文庫本を読みながらゆっくり待機。

 今日はロスタイムの多い、爽やかな秋の一日でした。

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430MHz用 やじろべえアンテナ

(1)はじめに
 電波新聞社の「アンテナクラフトマニュアル」の「やじろべえアンテナ」制作記事を見て
作りました。

 出来上がったアンテナです。(写真を横に倒しています。)ラジアルの材料は、グローバルアンテナ研究会の帯鋼を使用しました。
1 完成


(2)寸法、形状
放射器(緑色)と、ラジアル(赤色)は共に1/4λの長さで、ラジアルが斜め下方に向いています。
2 あろーらいん寸法


(3)作成手順
 絶縁外被を除去した3D-2Vを(桃色の)樹脂パイプに挿通し、BNCコネクタを取りつけます。
3 コネクタ付近
 樹脂パイプは、東急ハンズで購入した、φ5ガラスフィラー入りパイプです。3D-2V用のBNC
には少し細すぎて、短冊に切った紙を樹脂パイプに巻き、2液性エポキシ接着剤で固定しました。

 BNCに取りつけた樹脂パイプの先端に、φ6*25mmの銅パイプを嵌めます。この銅パイプに、予め、3本のラジアルを針金で締結&半田付けした六角ナットを挿通します。次に、先端から出ている同軸の外部導体を銅パイプの上に折り返し、ナットと併せて半田付けしました。
4 ラジアル取りつけ部

 同軸の中心導体と、φ2ステンレス棒の放射器とを、φ3*10黄銅パイプを介して半田付け連結しました。この状態では、放射器は同軸の中心導体に支持されているだけす。放射器のぐらつ
きを防止する為に、φ8*15mmの樹脂パイプを、φ3黄銅パイプとφ6銅パイプの両方にかぶせ
る様に取りつけ、樹脂パイプの内部に2液性エポキシ接着剤を充填しました。

その後、3本のラジアルを根本から大体30°ほど外側に曲げて、アンテナの形は完成です。


(4)調整と仕上げ
放射器、ラジエータ共に、始めの長さは200mmで作っておき、SWRを見ながら均等に切り詰
めました。大体5mm切り詰める毎に、SWRの中心周波数が10MHz上がる感じでした。

 最後に危険防止として、放射器、ラジアルの先端をライターで焼き、マップピンの丸い頭を
溶かしながら押し込んで固定しました。

(5)性能
 SWRは、428~443MHzで1.1以下でした。この中心周波数は436MHzですから、
放射器、ラジアルを少し切り詰め過ぎた様です。

 簡易電界強度計で他のアンテナと比較した結果は以下の通りです。
  (距離2.5m 出力1wでの電界強度計の電流計の指示値)
       J型アンテナ    72μA (全長 535mm)
   フランクリンアンテナ    58μA (全長 384mm)
    やじろべえアンテナ    60μA (全長 376mm)

ほぼ同じ長さのフランクリンアンテナと比較して、形が単純である割には、性能が良いと思い
ます。下の写真に、対照測定したアンテナです。上からJ型、フランクリン、やじろべえ。
5 今回のアンテナ


(4)その他
(a)アンテナクラフトマニュアルでは、樹脂パイプは使用せず、Mコネクタにφ8銅パイプを
   取りつけて5D-2V同軸を挿通し、銅パイプの先端で同軸の外部導体を折り返すと共に、
   針金のラジアルを4本半田付けしています。放射器は、同軸の中心導体をそのまま伸ばし
   ており、とても簡便に作っています。尚、放射器及びラジアルの長さは160mmとなって
   います。

(b)移動時の収納に便利な様に、ラジアルに帯鋼を使用する事だけを決めて、後は、いつもの
   様に行き当たりばったり作っていったのですが、3本のラジアルを均等に配置する為に、
   ナットの側面に針金で仮固定し、放射器にφ2ステンレス棒を使用する為に接着剤で固定
   する必要が生じ、また、樹脂パイプを使用するなど、結果的には、「煩雑にしちまったぜぃ」
   と云う感じです。

(c)ラジアルの角度については、アンテナクラフトマニュアルには特に記載がありません。
   今回は、えいやっと30°にして、まあ良い性能が出ましたので、ラジアルの角度を変えた
   実験は行っておりません。

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'09.10.04 陣馬山(855m)八王子市

    ** 記事修正  at '09.10.08 ***
 植物に造詣の深い方から、この記事に記載した植物の名前が誤っているのでは? 
との非公開コメントを戴きました。  1,2,4枚目の写真です。
私は花が好きなだけで、全く詳しくはありません。コメントが正しいと思います。

 訂正後の植物の名前を ( )付きで、記載しました。
コメントを戴いた方に感謝すると共に、いい加減な名前を記載した事をお詫びいたします。
   ******************


 高尾駅発 陣馬高原下 行きバスは満員でしたが、バス停脇のトイレに籠もっている間に誰もいなくなってしましました。 無風 降るのかな?の暗い曇天。東の空は明るいのですが。
のそのそ歩き出します。
1 アキノウナギツカミ
(ミゾソバ)

2 シロトリカブト?
                (レイジンソウ)

珍しく、ひとり追い抜きました。 かなり年かさの方です。こちらが大汗で、息を荒くしているのに、涼しげに登っています。
3 足下 落ち葉

 昨日までの秋雨で道はしっとり濡れ、落ち葉が目に付きます。一服していると、
さきほど追い抜いた方が追い抜いて行きました。今度は追い抜かずに 後を慕います。

4 コウヤボウキ
                (カシワバハグマ 又は キッコウハグマ)

5 サラシナショウマ
                    サラシナショウマ?

まあ なんとか山頂に着きました。 アザミがいっぱい。黄色のヤクシソウも咲いています。
6 ヤクシソウ アザミ

 先着 山の主2局が430MHz用アンテナ設営中。 今日の430FMは、3局で運用。
同じく先着していたもう1局は50MHzの運用。今日は6エレダブルバズーカを、テーブルに
クランプで立てたパイプに固定して運用します。
7 センブリ
    センブリ

 大きな雲がゆっくり移動して、時折日が射します。
どんどん呼ばれて、山の主センター局は大忙し。こちらはぶら下がりですみません。
8 モジズリ
    モジズリが咲いていて ビックリ

9 ツリガネニンジン
          ツリガネニンジン

 今月いっぱいは、高尾-陣馬山のスタンプラリー開催中との事です。ハイカーの数がどんどん増えてきました。ポチも3匹。そういえば、猫連れのハイカーはあまり見ないなぁ。

61 アザミ
          アザミ

62 ヤクシソウ
            ヤクシソウ

 風もほとんど無く、絶好の移動運用日より。 昼食抜きで交信続行。
トンボやシャボン玉が飛んでいます。 ヘリコプターが、、、少しウルサイ。

71 ヤマハッカ

91 キンノエノコログサ
            キンノエノコログサ

 車で移動中の局から声がかかり、和田峠で15時にアイボールという事になりました。
アイボールは15:00のはずが、15:20に下山開始。
           ツリフネソウ

 遅刻で和田峠に到着し、都合5局で しばしのアイボール。
峠からは 山の主局の車で藤野駅まで送って戴きました。




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430MHz用 7エレ・ループ八木(リニューアル)

 グローバルアンテナ研究会開発のループ八木です。 移動用の7エレを作り直しました。
移動用に作りますので、固定用に比べて余計な加工が必要です。本ブログの9エレループ八木
記事('08.05.05)と重複しますが、今回は主に、途中の加工内容と使用工具などを説明します。 

 アンテナの寸法、エレメント材料、性能等については、グローバルアンテナ研究会のHPに詳
しく述べられていますので、参照して下さい。


(1)圧着スリーブの加工
1 スリーブの加工
(上の写真 左)左側の圧着スリーブ B-5.5 はブームへの帯鋼エレメントの取りつけ用です。
金槌で、9個潰し、そのうち2個は、約半分に切断してBNC-Jコネクタに半田付けします。
 右側の圧着スリーブ P-5.5は、帯鋼エレメントを伸縮させるスライダとして使用します。
今回は7エレですから、14個潰します。 

(上の写真 右)短い帯鋼を定規代わりにスリーブに挿通し、”金床”の上で小さめの金槌で叩き潰します。潰しすぎた場合は、写真の様に、スリーブを立てて叩き、帯鋼がスリーブの中をスムーズに摺動出来る様にします。

 ”金床”は、はがき大の10mm程の厚さの鉄板(裏側に発泡シート貼付あり)です。金床は木の板(DIYの端材です)に乗せ、更に灰色の編目状の滑り止めシートの上に乗せています。


(2)ブームの加工
 φ6ステンレスパイプに、細いマジックインクで各エレメントの位置の印を書き、所定の長さ
に切断します。 次に、位置決めの印に従いBNC-Jを万力等で位置決めして半田付けします。
万力の後方からφ6ステンレスパイプを支持しているのは、電子部品を半田付けする際に、プリ
ント基板を支持する工具らしいです。2つのワニグチクリップが付いていたのを、大きめの文房
具のクリップに付け替えて使っています。
2 コネクタ取り付け
 BNC-Jの中心導体ピンと、外部導体(というより、ブームパイプの上)に約半分に切断した
B-5.5圧着スリーブを(同一線上の段違い平行に)半田付けします。半田付けの際に、スリーブ
の中に半田が流れ込まぬ様に、短冊に切った(黄色の)紙を挿入しています。
BNC-Jと圧着スリーブに予備半田をしておき、”基板を支持する工具らしい”でスリーブを定位
置に保持し、スリーブの上から半田コテを押しつける様に加熱して半田付けを行いました。


  次にブームを写真用三脚に固定するための加工です。
(目板-板金にねじ用の穴が開いた木工用金具。いろいろな穴数、形、大きさあり。DIYで購入)

まずブームに、M3ローレットねじを取りつけた目板を半田付けします。(下の写真 左)
ローレットねじはナットで目板に固定しておき、目板をブームに半田付けすると同時にナットも目板に半田付けします。ブームはステンレスですので、ステンレス用のフラックスを使用します。
ブームは万力で固定。目板は2冊の文庫本で高さを決め、金床を重しにして押さえて半田付け。
4 支持部取りつけ

(上の写真 中央)φ6ステンレスパイプの切り残し(長さ160mm)を支持パイプに加工します。
支持パイプの一端に、ブームに半田付けした目板に対応する様に加工(穴の一つをヤスリで、切り
開く。もう一つの穴にφ3黄銅パイプを立てる)した、目板を半田付けします。

支持パイプとブームとは、(上の写真 右)の様に結合し、ローレットねじで締めます。


 支持パイプの他の端部に、写真用三脚のねじに対応する1/4Wのインチねじのナットを取りつけ
ます。(下の写真 右)ナットは、目板にヤスリで開けた六角穴に挿入して半田付け。
5 支持棒


 (下の写真 左)BNC-Jの中心導体ピンは回転しますので、エポキシ接着剤で固定します。
6 コネクタ エポキシ
(上の写真 右)ブームの全長が752mmありますので、運搬時にリュックサックに入れられる
様にブームを2分割し、ヤスリで加工したφ7黄銅パイプを半田付けして接続出来る様にします。


 長さの異なるエレメントを識別する為にカラーマークをつけて、ブームは完成です。
7 ブーム完成


(3)エレメントの加工
グローバルアンテナ研究会で頒布している帯鋼を、エレメント長の(1/2+α)の長さに、今回は
7エレメントですから、14本切断します。帯鋼の一端を紙ヤスリで研磨し、潰しておいたP-5.5
圧着スリーブを半田付けします(下の写真 左)
帯鋼と圧着スリーブの両方に予備半田し、帯鋼の上から半田コテで押さえる様に加熱し、半田が
固まらないうちに、ピンセットなどで、帯鋼を上から押して余分な半田を絞り出します。
8 エレメント スリーブ
(上の写真 中)圧着スリーブに帯鋼を相互に挿通して、7組のエレメントを組み立て、エレメ
ントを設計通りの長さに切り詰めます。

(上の写真 右)帯鋼端部に細銅線を巻いて半田付け。帯鋼のスリーブからの抜け止めです。
スリーブには長さの異なるエレメントの識別用のカラーマークを巻きます。

 以上でエレメントは完成です。(写真に 写っているのは5本だけですが)
9 エレメント完成
 写真の一番上のエレメントだけ少し伸ばしてあります。圧着スリーブの中を帯鋼がスライドす
る事で、約1/2の長さに収納する事が出来ます。 帯鋼がスムースにスライドするためには、圧
着スリーブを帯鋼に正確に取り付ける事が必要で、位置決め治具を使って半田付けするのが、良
いかも知れません。今回は、テキトーに作って、うまくスライドしないものが幾つかあり、スリ
ーブの半田付けを修正しましたが。


(4)仕上げ
91 出来上がり
 組み立ててSWRを計ると、432.3~434.6MHzの範囲内で1.1以下でした。ブームの圧着ス
リーブに差し込んだだけのエレメントが、多少動くのですが、その影響はありませんでした。
エレメントの長さや、間隔は、グローバルアンテナ研究会HPに記載されている寸法通りです。

簡易電界強度計での測定は行いませんでしたが、特に問題は無いと思います。

 エレメントに防錆油を薄く塗りました。 \100店のビニルシートを幅広のセロテープで貼り合
わせ、マジックファスナーで開閉可能にした運搬用の袋に収納して完成です。
92 完了


(5)その他
(a)幾つかの写真に写っている、灰色編目状の滑り止めシートは、¥100店の玄関マットなど
   用のものです。工作物や、万力などが安定し、僅かなクッション性もあります。小ねじの
   様な、小さな部品類も転がりにくく、無くす事が少なくなりました。ただ、削りカスなど
   が編み目に溜まります(これは欠点?それとも ゴミを散らかさないと云う長所?) 
   熱には弱く、半田コテであっと云う間に溶けます。

(b)圧着スリーブを潰すのに使用した、ハガキ大の鉄板はだいぶ前にDIYで購入した金床です。
   厚さ10mmほどの鉄板の一面に発泡シートを貼付したもので、金床として使う他に、
   半田付けななどの際に、加工物を押さえる”重し”としても使っています。

(c)ブームの加工で、使用した小さな万力(アルミ製です)は加工物を固定するのに便利に
   使っていますが、軽すぎて、ヤスリがけや、電気ドリルでの穴開けに使うのは危険です。
   電気ドリルなどを使う際には、机に固定出来る別の万力を使っています。

(d)半田ゴテは55w(60w相当)だけを使っています。半田付けのプロはいろいろなワット数
   のコテを使いこなすそうですので、これはズボラで、腕の悪い素人のやり方なのでしょう。

(e)ブームやエレメントに巻いたカラーマークは、文房具のカラータックラベル(円形)を
   カッターで細く切って貼り付け、その上からセロテープをひと巻きして固定したものです。

(f)BNC-Jに使った2液性エポキシは灰色に硬化するタイプです。5分・夏場はもっと早く・
   硬化するので、2液を混ぜたら急いで使わなければなりませんが、アラルダイトよりも
   粘度が大きめで、固まる途中で粘度が低下して流れる事が無く、充填には適しています。

(g)今回は、圧着スリーブを使用しましたが、肉厚が大きく、材質が軟らかすぎて、潰しにく
   かったです。従来は肉厚0.5mmの黄銅パイプを短く切って潰したもので作っており、短く
   切断する手間が必要ですが、扱いやすいです。

(h)ブームにはφ6ステンレスパイプを使用しました。以前に\100店で購入した薄肉の全長
   910mmのパイプですが、このごろ見当たりません。t0.5程度の肉厚の黄銅パイプで代用
   すると良さそうです。

   竹棒やアルミパイプなど、半田付け困難な材料でブームを作る場合、圧着スリーブを木綿
   糸で巻いて瞬間接着剤で仮止め後、2液エポキシ接着剤で固定する方法があります。
   少し大きめの径のアルミパイプで作り、パイプ内にエレメントを収納するやり方も。

(i)帯鋼の切断は大きめのニッパーで力まかせに行っています。たまに切れない事があります
   が、かなりの傷が付くので、簡単に折る事が出来、切り口も曲がりません。切り口の鋭い
   角を丸める為に、小さなグラインダーを使っています。砥石やダイヤモンドヤスリ(\100
   店にもあり)なども使えるかも知れません。

(j)帯鋼表面の黒色の酸化膜の除去は#180~#400の紙ヤスリで行っています。ステンレス用
   の半田付けフラックスに漬けても酸化膜が除去出来ますが、あのフラックスは体に悪そう
   な感じがします(そう感じるだけかも知れませんが)

(k)帯鋼には、CRCなどの防錆油を薄く塗っています。移動運用から帰ってきた時にも防錆油
   を塗り直しています。

(l)帯鋼は、ばね材ですからピンと弾ける事もあり、加工の際は、保護めがねを使用するべき
   と思います。 遊びでケガをするのはつまらないですから。
 


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