fc2ブログ

アマチュア無線局 7M2MZO

430FMで低山ハイキングを兼ねた移動運用を楽しんでいます。

'09.12.27 高川山(976m)大月市

 今年最後の移動運用は、間近に富士山を眺められる高川山にしました。
中央線初狩駅から線路の下をくぐり抜け、お寺の脇の林道を20分ほどで、
しいたけほだ場。ジープとランクル?の2台駐車。もう一台くらい止められるかな?
道ばたに一服のご老人と遭遇。「女坂の方が楽だからね。右だよ、右に行くんだよ。」
 ありがとうございます。  僅かに薄雲の晴天。無風。気温はやや高め。
1 ホトケノザ
  こんなの 咲いてました。

 少し先の、男坂女坂への標識のある登山口から登ります。4年前は、更に少し先の
沢ルートから登りました。
2 登り道1

 杉林と雑木林とが入り交じり、登り道は枯葉が散り敷いたり、露出したり。
かなり登って、男坂女坂の分岐がありました。男坂は、登りはイヤだけど、下りは、
まっぴら のかなりの急勾配です。  無論、右の女坂へ。
下山してくるパーティに道を譲りました。早朝の富士を眺めてこられたとの由。
2 登り道2

 初狩駅からは1時間半で、山頂に着きました。日射しはあるのですが、
薄い雲が広がり、富士山は霞の中。それでも甲斐駒ヶ岳が白く見えましたが、
三頭山、陣馬山方面は霞んで見えず。
3 富士山

 狭い山頂は岩の堆積です。僅かな土の箇所も岩混じりで、ペグを打ち込むのは
容易ではありません
3 山頂

なんとか三脚を広げました。 今日は6エレ・ダブルバズーカと5/8やじろべえ を使用。
4 アンテナ

 5Wで送信。千葉、都内、神奈川が強く入感します。埼玉、群馬、栃木方面は
受送信共弱いレポート。 2エリアは1局のみですが、駿東郡が強く入感。

 11時の気温10℃。狭い山頂はハイカーでいっぱい。12月末とは思えぬ日射しの
暖かさですが、霞が急速に濃くなってきました。
 
 この犬には前回来た時にも、お目にかかりました。山頂に常駐?。元気そうです。
3 富士犬

 13時を過ぎて、周囲の山は霞に薄墨色に沈みます。富士山は黒い雲で覆われ、
風も少し出て、体感気温は急速に下がってきました。
4 山頂の盆栽

 14:30早めの撤収。日射しが遮られて寒くなり始めました。
登って来た道とは反対側へ、雑木林の中を下ります。
5 下り道2

 早足20分ほどの下りで もう林道に出てしまいました。
5 葉


7 たんぽぽ

 林道が舗装道に代わり、分岐点に地図が有りました。田野倉駅へ35分。
禾生駅へ30分。 無論、右の禾生駅へ。

 踏切を渡ったら禾生駅 のところで、折悪しく電車が来てしまいました。
富士急線の特急電車です。列車の横腹に山頂では霞んでいた富士山がスッキリと。
8 富士

PageTop

430MHz用ダブルバズーカ(再)

(1)はじめに
  放射器をダブルバズーカにした八木(6、9、12エレ)を少し前から作って
 運用しており、通常の八木よりも性能は良いのではないか?と思っていましたが、
 単体としてのダブルバズーカはまだ作っていませんでした。
 
  インターネット上の複数のHF帯用ダブルバズーカの記事には、エレメントの
 長さを算出する式(片側の長さ--1/4λ*速度計数)が記載されていますが、
 前記のダブルバズーカ八木のエレメント長さはこの式とは少しズレています。
 そんな事も確認してみたくて、また、作り方も ほんの少し変えてみました。 

 尚、ダブルバズーカ八木については、当ブログの記事 '08.05.03(6エレ)、
 '08.05.13 及び'08.05.19(9エレ) '08.07.28(12エレ)をご参照下さい。


(2)寸法
  インターネット記載のエレメント長さ算出の式に従うと、433MHzでの長さは 
  {(300/433)*1000}/4*067=116(mm)+調整用のヒゲ(適宜長) です。 

  作成したダブルバズーカの寸法です。ヒゲ長さは調整後44mmになりました。
1 R1a



(3)作成
  下の写真の材料を2set用意しました。黄銅パイプはφ4、長さ115mm。
絶縁外被を剥いだ 1.5D同軸ケーブルの右端は、5mmほど中心導体を露出させ、
 中心導体を露出させた位置から117mmのところで切断した左端の中心導体を
 1mm露出させてから、φ4黄銅パイプに挿通します。
2 材料


   まず、ヒゲ側の加工です。
 ① 5mmほど露出させた中心導体に外部導体を被せて短絡し、そこにφ3長さ5mm
 の黄銅パイプを被せました。
 ② 次に、長さ115mmの黄銅パイプ内に同軸ケーブルを挿入し、φ3黄銅パイプは
 長さの半分まで押し込みます。φ3黄銅パイプ の中に半田を滲み込ませると共に、
 φ3黄銅パイプとφ4黄銅パイプも半田付けしました。
3 ひげ端加工
 ③ φ3黄銅パイプの上からφ4黄銅パイプのヒゲ(長さ60mm程度)を被せ、
  左側のφ4パイプに押しつけ&突き合わせる様に半田付けで接続。
 ④ その上にφ5パイプ(長さ10mm)を被せで半田付け。(これは補強用ですが、
   強度はかなり有りそうで、φ5パイプの取りつけは不要かも知れません。)
 
  この様に、2本同じ物を作りました。


   次に、ヒゲと反対側の端部(エレメントの中心側)の加工です。
 ① 長さ115mmのφ4黄銅パイプから出ている同軸の外部導体をパイプに
 押し込みます。これで、同軸の中心導体はφ4パイプから2mm突出し、
 そのうちの 1mmは導体が露出します。 
 ② 予備半田。 この様に、2本共同じ加工をします。
4 中心端加工
 ③ 同じ加工をした2本を突き合わせて、写真では 解りにくいですが、中心導体と
 外部導体とをクロス接続で半田付けします。
 ④ 予め、φ4黄銅パイプに被せておいた補強用のφ5樹脂パイプ(内径φ4長さ30mm)
 をスライドさせてクロス接続部に被せます。、樹脂パイプに開けておいたφ3穴(間隔8mm)
 からφ4黄銅パイプに、給電用に予備半田をします。
 樹脂パイプは瞬間接着剤で、φ4黄銅パイプに接着しました。


  以上で組立は終わりです。給電してSWRを見ながらヒゲの長さを調整しました。

 実は今回は2本作成したのですが、一方はヒゲ長さ44mmでSWRは422~436MHzで
 1.1以下になりました。もう一方は、ヒゲ長さは44mmで 同じですが、SWRは
 428~435MHzで1.1以下と、少し狭い範囲でした。


(3)簡易電界強度計での比較
   距離2.5m 1Wで 簡易電界強度計の電流計の振れの最大値を比較しました。
5 電界強度計データ
 アンテナ全長から比較すると、ダブルバズーカはかなり優秀と思います。

 比較したアンテナ3種。上から5/8λやじろべえ、J型、ダブルバズーカです。 
6 比較
 2本のダブルバズーカは簡易電界強度計では同じ結果でした。

尚、一つは1.5D同軸を直付け、もう一つはBNCコネクタと、写真用三脚に
取りつける為の治具を取りつけました。
7 固定


(4)その他
  (a)まずは、単体のままで遊んでみて、、、それから反射器や放射器を追加して、
     以前作ったダブルバズーカ八木と較べてみようかな?

     あるいは、 今回は2本作ったので、スタックとか位相給電とかを試すか?
     更に追加して幾つか作り、コーリニアの様に並べてみるとか などなど。

  (b)今回2本作ったアンテナは、ヒゲの長さは同じですが、SWRの低い範囲が
     違っています。老眼には細かすぎる加工ですので、僅かな半田付けや寸法の
     違いによるものと思います。正確な原因が解析出来れば、SWRの範囲を
     広げられる様な加工の仕方が解るのでしょうけれども、ちょっと無理かな?

PageTop

'09.12.13 陣馬山(855m)八王子市

 高尾駅発 陣馬高原下行きのバスは超満員。&@*山岳会の忘年山行との事で、
40名近い御一行様(アリババと40人の盗賊?)ただ、、陣馬山ではなく底沢峠へ
直登し、高尾山へ向かうとの事。他の殆どの乗客も舗装道を和田峠に向かった様で、
いつもの山道(新道)は、静かです。
1 登り口


 明るい曇天でしたが、少しづつ陽が射してきました。気温高め。舗装道から山道に
入るところで、Tシャツ一枚に着替えました。しばらく杉林の少し急な道が続きます。
1登り道


 30分ほどで道標があり、この辺りから雑木が多くなって落葉の道になります。
2 道標


 エイリアン発見
3 エイリアン出現


 さらに20分ほどで、また道標があり、和田峠から登ってくる道につながる
平坦な細道に出ます。ほっと一息。山頂まで あと20分。
4 山頂直下


 和田峠からの道は山頂の茶屋への荷揚げブルのキャタピラ跡が残る、ぐちょん
ぐちょんの泥道です。 あともう一息。あの左上あたりが山頂。
5 もうじき山頂


 山頂には山の主が一名。陣馬山(というお酒)でおなかの中から暖房とか。
もう一人の主は、早朝の用事ありとの事で、お昼頃到着の予定。
430FM 2局で運用開始。
6 ???


 今日はアンテナ5種類を次々に取り替えながら受信比較。
 時折陽が射していたのですが、次第に雲が厚くなり、気温も下がって来た様です。
7 アザミ


垂直系の、1/4λやじろべえ、5/8λやじろべえ、J型は、アンテナの長さに従う受信結果
ですが(いつもの事ですが)相手局によっては逆転するレポートがあります。
仮称クロスループはここのロケでは意外に良い感じ。主に6エレダブルバズーカを使用。
7 ヤクシソウ?

 お昼少し前に、もう一局の山の主が到着。またワンカップの「陣馬山」が出現して、
山の主二人で、山賊の酒盛り。微風風下のこちらにも、アルコール系有機溶剤の匂いが
届いて、、、酒は人類の敵だぁ!! 。
8 すすき

 正午の気温8℃。雲の様子は雨?の感じですが、日光方面は晴れている様で、かすかに
見えています。山頂はかなり賑わってきました。小学校くらいの元気なお子さん連も。
8 山頂


 しばらく、運用を続けます。山頂のハイカーの姿も次第に少なくなりました。気温が更に
下がって来て、15時の気温 5℃。 山の主2局の「陣馬山」はとっくに空っぽになり、
寂しそうな顔で、ザマミロ!!。

 「寒いから帰ろうね」の頃からパイルになりました。いつもより少し遅く運用終了。
和田峠に下ります。曇天で16時近くになると、この季節の林間は、うす暗い感じになります。
9 和田峠へ

  和田峠から山の主局の車に乗せて戴きました。いつも寄る陣馬自然公園センターは
 今日は閉館時間を過ぎてしまった様です。そのまま藤野駅まで送って戴きました。

PageTop

430MHz用 5/8λやじろべえアンテナ

(1)始めに
   放射器の長さが1/4λのやじろべえアンテナが良い感じでした。更に良くなるかな?と
  インターネットのあちこちの記事を参照して、やじろべえの5/8λ版にトライしました。

 (やじろべえアンテナについては、09.10.09及び09.10.2の記事を御参照下さい)


(2)形状、寸法
   形状は、1/4λやじろべえ と ほぼ同様ですが、5/8λの場合は、放射器と
  給電部との間にコイルを入れて「インピーダンスの整合を取る」のだそうです。
  
   BNCコネクタに取りつけたφ6*200の銅パイプに、絶縁被覆を剥いた3D-2V
  同軸を挿通し、銅パイプの先端部(下図の左側)で外部導体を折り返して半田付け
  します。外部導体を半田付けした上からφ8*40の樹脂パイプを嵌め込み、この
  樹脂パイプに開けたφ3の穴から中心導体を導き出してコイルに半田付けしました。

   樹脂パイプの反対側(下図の左側)からロッドアンテナを挿入し、やはりφ3の
  穴を開け、そこからコイルのもう一方をロッドアンテナの根本に半田付けしました。  

   ラジアル(下図では緑色)は3本。φ6銅パイプに嵌めた1/4W六角ナットに
  針金で帯鋼を仮止め-半田付けで取りつけました。ラジアルの角度は 45°です。
  (30°ではSWRが下がりませんでした)尚、インターネットの記事では90°の
  ラジアルが殆どでした。(モービル用にラジアル無しというのも ありました)
1 588全体寸法

   コイル部分の拡大図です。φ8樹脂パイプの上の長さ20mmに範囲内に、φ1の
  エナメル線で巻きました。当初は5回巻きから、SWRを見ながら切り詰めてゆき、
  結果的に3回巻きになりました。
2 コイル部寸法

   上図の箇所の写真です。コイル両端の半田付け部及びラジアルの根本は、
  補強と防水を兼ねて、2液性エポキシ接着剤を盛りました。
3 コイル部写真


 SWRの調整箇所は(1)コイルの巻き数、  (2)ラジアルの長さと角度
 (3)放射器(ロッドアンテナ使用)の長さ の3カ所です。
  このうち、(1)コイルの巻き数がいちばんSWRへの影響が大きい様でした。

  調整の結果、このアンテナのSWRは431.6~437MHzの範囲で1.1でした。
  


 スケールの下側が収納時のこのアンテナで、ロッドアンテナを縮めると346mmです。
スケールの上側の1/4λやじろべえよりも 少し短か目になりました。 尚、ラジアルは
ゴム紐で止めています。
4 収納


(3)性能比較
  出力1W、アンテナとの距離2mで、簡易電界強度計の電流計の振れの最大値を
 比較しました。下表の様に、アンテナ全長にほぼ従う様な結果でした。
5 やじろべえ比較
 注1)5/8λやじろべえの 110? は、フルスケール100μAの電流計が
     スケールオーバーしたのをムリヤリに読んだ為です。
  注2)一番下の 1/4やじろべえ*2 は2本のやじろべえ を位相給電
     したものです。下から2番目が1/4やじろべえ単独使用の場合です。
   
6 アンテナ3本比較
 比較したアンテナです。上からJ型。今回の5/8λやじろべえ、一番下は
1/4λやじろべえ*2(位相給電の状態で)です。


(4)その他
 (a)このアンテナの要はコイルと思いますが、インターネットのあれこれの
   記事では、コイルの巻き径、巻き数、巻きピッチについては曖昧ででした。
   アンテナの材質、寸法等が異なると、コイルの寸法も変わるのかも知れません。

(b)433MHzでの5/8λは (300000/433)*5/8*0.98=424mm 
  このアンテナの放射器長さは412mm。インターネットのあれこれの記事
  では、ほぼ計算値通りの長さが記載されている例が多かったのですが、、。

(c)もう一つ作って、1/4λやじろべえと同じように、位相給電で様子を
   見たいと思っています。  さて制作の再現性は?

PageTop

'09.12.06 堂所山(733m) 八王子市

 空席が目立つバスは、中央線高尾駅から15分ほどで小仏バス停に到着。
工事現場などで良く見かける仮設のトイレが、「常設」されています。
快晴、無風。12月にしては妙に暖かい。
1 もみじ

 バス停から続く舗装林道の終点で、小仏峠への道と分かれて、景信山への登山道に
入ります。半袖のTシャツ一枚で歩いているのですが、うっすら汗が出てきました。
いつもの年ならシモバシラも見られるのに、まだ咲き残っている花がありました。
1 ウマノアシガタ?

 登山道は沢沿いの湿った石だらけの道から、急斜面にジグザグに刻まれた、
枯葉が敷き詰められた登りやすい道に変わります。
2 登り道

 バス停から1時間ほどの登りで、景信山山頂に到着。
3 景信山からの富士山


4 景信山で 鳥さん

 青空に遠く霞むのは 筑波山かな? 一服してから陣馬山方向へ。
尾根道は、昨夜の雨でぬかるんでひどく滑るので、巻き道に逃げ込みます。
5  巻き道

 40分ほどで、堂所山に到着。 北から北東方面の木が伐採されて、奥多摩の
高い所にも、少し雪が着いている様子が見えます。
6 枯れ花

 上着などを着込んで、いつもの6エレ・ダブルバズーカで交信開始。2.5W。
山頂の日溜まりはぽかぽか陽気。時折の僅かな風で、梢に残る枯葉が数枚ずつ
落ちてきます。
6堂所山の木

 今日は5種類のアンテナ持参で、いろいろ比較してみよう などと思っていましたが
一人で、いつものラグチュー運用ではアンテナの交換は面倒で、まあイイヤと続行。

 堂所山は、昨年あたりから訪れるハイカーが多くなりました。狭い山頂が、時折賑やか
になります。 今日は、思いがけないアイボールもあり、これはラッキーでした。

 気温が急激に下がり始めた14:20に 少し早めの交信終了。

 荷物をまとめて、撤収する際の 堂所山山頂の様子です。影が伸びてくる写真の
右方向に、木の葉を落とした梢越しに富士山が見えておりました。
7 堂所山

 沢沿いの長い林道です。ゆっくり歩きます。
9  ね

ここにも咲き残りの花がありました。
9 ***キク


9 林道

 堂所山からは2時間。 16:41発のバスには、かなりの余裕でバス停に到着。
途中で更にハイカーを拾い上げて満員になったバスは、暗くなっ道を走ります。

 圏央道高尾山トンネル工事の現場が見えました。環境が破壊される事があっても
修復する能力も意志も無いまま、一時の利便を追って工事は進められる様です。

PageTop

430MHz用 ZLスペシャル+反射器/簡易電界強度計2号

(1)はじめに
  HB9CVに反射器を付加すると、放射器の追加よりも良い結果がありました。
(当ブログの '09.08.29及び'09.09.05の7エレHB9CVの記事をご参照下さい)

 柳の下のドジョウねらいで、同じ位相給電のZLスペシャルに反射器を付加した
場合はどうなるのか、簡単に遊んでみました。。


(2)制作
下の写真の左側のZLスペシャル(当ブログ'08.05.29の記事参照)をまず作り、SWRを
確認後に、SWRを見ながら右側の反射器の位置を探りました。予想していたよりも離れた
位置でしたが、これよりも近づけると、SWRは急に大きくなりました。この位置よりも
遠ざけると、SWRは少しづつ大きくなりました。

尚、SWRは反射器なしでは427~435MHzで1.1以下。反射器を付加すると、
431~441MHzで1.1以下でした。
1 ZL+1



寸法図です。右側の、赤で表示のエレメントが追加の反射器です。
2 type BB
 アルミφ4パイプの反射器の長さ350mmは、イイカゲンにえいやっと決めたもので、
この長さが最適であるか? についての検討は行っていません。給電エレメント及び
2本構成の導波器はφ3黄銅パイプで作り、給電エレメントの両端の半円曲げ部は、
φ1.5のステンレスワイヤーを使用して、前記の記事と同様に作りました。


アンテナを分解したところです。各エレメントは3mm厚アクリル板にM2ねじで固定しました。
このアクリル板に雌ねじを切って取りつけたローレットねじで、白色のプラスチック板
(3mm厚 30*370mm)に、着脱可能です。白色のプラスチック板の縦の筋は、各エレメント
を安定させる為のガイドで、お団子の竹串を切って瞬間接着剤で接着したものです。
3 zl分解


(3)簡易電界強度計での比較
 今回新たに作成した、簡易電界強度計の2号機(この記事の末尾に内容を後述)を
使用して、反射器の有無での、簡易電界強度計の最大指示値を比較しました。
出力1W、アンテナと簡易電界強度計との距離は約2mです。
4 比較

 比較用に使用した3エレHB9CV(下の写真)は、前掲の7エレのHB9CV(上表の
一番下が本来の状態です)の導波器エレメント(D1、D2、D3)を取り外したものです。
5 HB9CV+1


(4)その他

(a)簡易電界強度計の指示値の比較だけ見ると、ZLスペシャルはかなり良い感じですが、
   ロケの異なる所での、何度かの移動運用でゆっくり確認したいと思っています。

(b)ZLスペシャルに、更に導波器の追加を試みましたが、SWRが大きくなり、うまく
   行きませんでした。今回のZLの導波器が2本構成であるのが影響しているのかな?
   導波器をうまく追加出来れば、HB9CVよりも性能が良くなるかも知れません。

(c)今回のZLスペシャルは、以前作成したもの(当ブログ'08.05.29の記事参照)と
   同じエレメント構成で、新たに作り直したものですが、SWRの小さい範囲が少し
   狭いです。制作の再現性という意味では若干不安定な感じがします。

(d)HB9CVに較べて、ZLスペシャルは周囲の物品や壁との距離の違いでSWR値が
   変わりやすい感じがあります。


(5)簡易電界強度計の2号機
   出力50mW、1W、2.5W、5Wの4段切り替えのハンディ機を使用し、狭い室内の
  近距離で、電界強度計での測定を行っていますが、50mWでは、簡易電界強度計の
  指針の振れが小さすぎて比較が難しく、1Wでは指針が振り切れて測定出来ず、、
  という事がかなりありました。 感度の小さい簡易電界強度計で測定すれば、、
  と思いました。

  簡易電界強度計の1号機は、フルスケール100μAの電流計を使用しており、
 ツインフランクリン  アンテナを取りつけてあります。

   回路の知識がありませんので特別な事は出来ません。大昔に秋葉原で購入した
  フルスケール500μAのメーターに、1号機と同じ回路を組み、アンテナは、感度
  の減小を狙って、長さ17cmのパイプを2本 縦に連ねたダイポールとしました。
  二つを並べて室内の壁に細糸でぶら下げ、設置しました。
6 電界強度計回路to

   今回は2号機を使用して1Wで比較測定出来ましたが、メーターのフルスケールが
  大きくなった事が一番効果があった様で、感度は1号機に較べ、たいして小さくない
  感じです。
 
  現在の回路は、インターネットで見つけたものですが、ダイオード(1N60)を2本使った
 「倍電圧清流」とか云う回路らしいのです。ダイオードを1本に減らして回路を組むとか、
  途中に抵抗を入れるとかするのが良かったのかも知れません。 

   ともあれ、今回は1号機の指針がびゅんびゅんと振れるのを気にしながらも、ナントカ
  比較測定は行いましたが、測定するアンテナに応じてどちらか一方のみ設置して測定する
  のが 良さそうです。

PageTop