
(1)はじめに
参考にしたHPは http://www.i1wqrlinkradio.com/antype/ch16/chiave1595.htm
表題は「Antenne Big Wheel 432Mhz」フランス語のHPです。 ネット上の無料翻訳
での訳文は意味不明でしたが、図がしっかりしていたので、移動用に分解/組立可能に
なるように、エレメント材料を変更して作ってみました。
(2)たぶん こんなアンテナです。
中心にBNCコネクタ。BNCの中心からの半径は154mmです。この写真の様に、
「円形」が水平の状態では水平偏波になります。

エレメントの直線部をφ3黄銅パイプで、円弧部は柔軟に曲がるφ2ステンレスワイヤで
作りました。φ3黄銅パイプの先端にはバナナチップを取りつけ、一方はBNCの中心導体に、
もう一方は外部導体側に結合します。 3本のエレメントを取りつけて「円形」を構成します。

φ2ステンレスワイヤは、φ3黄銅パイプにφ2の貫通孔を開け、ステンレス用フラックス
を使用して半田付けしました。半田を溶かすとステンレスワイヤをスライドして長さ調整が
可能です。 調整後のステンレスワイヤの長さ(両側のφ3黄銅パイプの間隔)は322mm。
ステンレスワイヤのBNC中心からの距離----r=154 (2*π*r)/3=322 です。

組立時に上下に隣接する黄銅パイプの位置を安定させるために、アクリル板を削った案内板
を計3個。各エレメントの2本の黄銅パイプの片方にだけ取りつけました。 、
エレメントを外した給電部。BNCの外部導体と中心導体のそれぞれに、バナナチップを
差し込む為のφ5*16mm黄銅パイプを各3本、BNCの固定ナットに120°の間隔で
半田付けすると共に、3mm厚アクリル板に木綿糸と瞬間接着剤で固定(補強)しました。

右側はBNCの反対側から撮った写真です。BNCの中心導体ピンにφ3黄銅パイプを
半田付けして延長し、略三角形に切った黄銅板の中心穴に挿通して半田付けし、黄銅板の
各頂点部をBNCコネクタの固定用ナットに半田付けし、更にBNC固定用ナットに、
φ5*16mmの黄銅パイプを半田付けし、黄銅パイプは3mm厚のアクリル板に木綿糸と
瞬間接着剤で固定しました。
灰色の電線は、スタブの替わりの1.5D-2V同軸ケーブルです。一端側はBNCコネクタの
中心/外部導体にそれぞれ接続。他端は中心導体と外部導体を短絡し、アクリル板のφ3穴に
差込んで保持しました。
上下(中心導体側とと外部導体側)の黄銅パイプの(中心同志の)間隔は10mmです。
3mm厚アクリル板の寸法はそれぞれ、36*36mm及び、19*24mmです。
φ3黄銅パイプの先端にバナナチップを取りつけ。

(3)調整。
参照HPには、3本の長さ630mm、φ3の黄銅の?を曲げてエレメントを作ると記載
されている(らしい)でしたが、黄銅パイプとステンレスワイヤの合計長さ692mmから
スタートしました。エレメント長さ692mmでは347MHzでSWR最低値4.0。スタブの
替わりに1.5D-2Vの同軸線を10cmほど接続して、先端を短絡すると、SWR最低値が2.0に。
以降、、黄銅パイプの長さとステンレスワイヤ長さのバランスを取りつつ、少しづつ切り詰めて
行きました。
エレメント長さを切り詰めると、SWR最低値の周波数が少し高くなり、スタブの
1.5D-2Vを切り詰めると、SWR最低値の周波数とSWRの値が変わりました。
何度かのトライで、前記のエレメント寸法(r=154 (2*π*r)/3=322)に落ち着き
ました。 エレメント全長は(154*2+322=)630mmです。スタブの1.5D-2Vの長さは
28mm+BNCへの接続部(単線の部分)8mmになりました。
参照HPでは、長さ630mmのφ3の黄銅の針金?を曲げ(円周部長さ323mm、両側の
直線部は153.5mm)てエレメントを作り、スタブは黄銅板?で全長57mmの略U時形です。
(4)性能
(a)調整後のSWR 419~441MHzの範囲内で1.1以下。非常に広いです。
(b)簡易電界強度計での比較
距離2m 出力1Wで、簡易電界強度計の電流計の最大指示値を比較しました。

(注1)Big Wheelの最大指示値はエレメントの円周部(ステンレスワイヤ)を
簡易電界強度計に向けた際に現れ、直線部(φ3黄銅パイプ)を向けた時は
最大30μAの指示値でした。
(注2)Big Wheelのエレメントの「円形の平面」を、垂直にした状態で垂直偏波に
なります。垂直偏波の状態で、エレメントの姿勢を上下、左右に振ると、
10°ほどの角度変化で電界強度計の指示値は1/2程度以下になり、かなり
鋭い指向性がある様です。
比較に使用したアンテナを並べました。上から BIg Wheel Halo antenna J型
haloは'09.04.14の、J型は'08.05.03の当ブログの記事を参照下さい。

(4)その他
(a)BIg Wheel antennaの制作記事はネットで幾つか見つかります。430MHz及び
144MHz帯用のものが多く、市販品もある様です。アンテナの調整に、スタブの
替わりに、トリマ-コンデンサを用いる記事もありました。
エレメントの「円形の平面」が水平になるように設置して、水平偏波で使用する
アンテナの様です。
(b)簡易電界強度計の指示値は、かなり大きく、それなりの性能と思われますが、
エレメントの円周部と直線部で放射の強さが大きく異なる事や、かなり強い指向性
がある様で、野外で使用する移動用のアンテナとしては、使いにくいかもしれません。
(ま、実際に試してみますが) 一方では、性能は良さそうなので、複数のアンテナを
並べて、スタックや位相給電してみるとオモシロイかも知れません。
(c)1λに近い長さの各エレメントの両端がBNCの中心/外部導体に接続されています。
「折り返しダイポールのエレメントを扇型に変形して3つにした」と云う感じ?
エレメント数1で、ハート型の、、とか、エレメント数4で、幸福の四つ葉の、、、とか、、、。
暇人の閑居。
エレメントの直線部が平行している部分に、何かの働きがあるとすると、この部分の
エレメント間隔(今回は10mm)が重要に? よく解りませんが。
参考にしたHPは http://www.i1wqrlinkradio.com/antype/ch16/chiave1595.htm
表題は「Antenne Big Wheel 432Mhz」フランス語のHPです。 ネット上の無料翻訳
での訳文は意味不明でしたが、図がしっかりしていたので、移動用に分解/組立可能に
なるように、エレメント材料を変更して作ってみました。
(2)たぶん こんなアンテナです。
中心にBNCコネクタ。BNCの中心からの半径は154mmです。この写真の様に、
「円形」が水平の状態では水平偏波になります。

エレメントの直線部をφ3黄銅パイプで、円弧部は柔軟に曲がるφ2ステンレスワイヤで
作りました。φ3黄銅パイプの先端にはバナナチップを取りつけ、一方はBNCの中心導体に、
もう一方は外部導体側に結合します。 3本のエレメントを取りつけて「円形」を構成します。

φ2ステンレスワイヤは、φ3黄銅パイプにφ2の貫通孔を開け、ステンレス用フラックス
を使用して半田付けしました。半田を溶かすとステンレスワイヤをスライドして長さ調整が
可能です。 調整後のステンレスワイヤの長さ(両側のφ3黄銅パイプの間隔)は322mm。
ステンレスワイヤのBNC中心からの距離----r=154 (2*π*r)/3=322 です。

組立時に上下に隣接する黄銅パイプの位置を安定させるために、アクリル板を削った案内板
を計3個。各エレメントの2本の黄銅パイプの片方にだけ取りつけました。 、
エレメントを外した給電部。BNCの外部導体と中心導体のそれぞれに、バナナチップを
差し込む為のφ5*16mm黄銅パイプを各3本、BNCの固定ナットに120°の間隔で
半田付けすると共に、3mm厚アクリル板に木綿糸と瞬間接着剤で固定(補強)しました。

右側はBNCの反対側から撮った写真です。BNCの中心導体ピンにφ3黄銅パイプを
半田付けして延長し、略三角形に切った黄銅板の中心穴に挿通して半田付けし、黄銅板の
各頂点部をBNCコネクタの固定用ナットに半田付けし、更にBNC固定用ナットに、
φ5*16mmの黄銅パイプを半田付けし、黄銅パイプは3mm厚のアクリル板に木綿糸と
瞬間接着剤で固定しました。
灰色の電線は、スタブの替わりの1.5D-2V同軸ケーブルです。一端側はBNCコネクタの
中心/外部導体にそれぞれ接続。他端は中心導体と外部導体を短絡し、アクリル板のφ3穴に
差込んで保持しました。
上下(中心導体側とと外部導体側)の黄銅パイプの(中心同志の)間隔は10mmです。
3mm厚アクリル板の寸法はそれぞれ、36*36mm及び、19*24mmです。
φ3黄銅パイプの先端にバナナチップを取りつけ。

(3)調整。
参照HPには、3本の長さ630mm、φ3の黄銅の?を曲げてエレメントを作ると記載
されている(らしい)でしたが、黄銅パイプとステンレスワイヤの合計長さ692mmから
スタートしました。エレメント長さ692mmでは347MHzでSWR最低値4.0。スタブの
替わりに1.5D-2Vの同軸線を10cmほど接続して、先端を短絡すると、SWR最低値が2.0に。
以降、、黄銅パイプの長さとステンレスワイヤ長さのバランスを取りつつ、少しづつ切り詰めて
行きました。
エレメント長さを切り詰めると、SWR最低値の周波数が少し高くなり、スタブの
1.5D-2Vを切り詰めると、SWR最低値の周波数とSWRの値が変わりました。
何度かのトライで、前記のエレメント寸法(r=154 (2*π*r)/3=322)に落ち着き
ました。 エレメント全長は(154*2+322=)630mmです。スタブの1.5D-2Vの長さは
28mm+BNCへの接続部(単線の部分)8mmになりました。
参照HPでは、長さ630mmのφ3の黄銅の針金?を曲げ(円周部長さ323mm、両側の
直線部は153.5mm)てエレメントを作り、スタブは黄銅板?で全長57mmの略U時形です。
(4)性能
(a)調整後のSWR 419~441MHzの範囲内で1.1以下。非常に広いです。
(b)簡易電界強度計での比較
距離2m 出力1Wで、簡易電界強度計の電流計の最大指示値を比較しました。

(注1)Big Wheelの最大指示値はエレメントの円周部(ステンレスワイヤ)を
簡易電界強度計に向けた際に現れ、直線部(φ3黄銅パイプ)を向けた時は
最大30μAの指示値でした。
(注2)Big Wheelのエレメントの「円形の平面」を、垂直にした状態で垂直偏波に
なります。垂直偏波の状態で、エレメントの姿勢を上下、左右に振ると、
10°ほどの角度変化で電界強度計の指示値は1/2程度以下になり、かなり
鋭い指向性がある様です。
比較に使用したアンテナを並べました。上から BIg Wheel Halo antenna J型
haloは'09.04.14の、J型は'08.05.03の当ブログの記事を参照下さい。

(4)その他
(a)BIg Wheel antennaの制作記事はネットで幾つか見つかります。430MHz及び
144MHz帯用のものが多く、市販品もある様です。アンテナの調整に、スタブの
替わりに、トリマ-コンデンサを用いる記事もありました。
エレメントの「円形の平面」が水平になるように設置して、水平偏波で使用する
アンテナの様です。
(b)簡易電界強度計の指示値は、かなり大きく、それなりの性能と思われますが、
エレメントの円周部と直線部で放射の強さが大きく異なる事や、かなり強い指向性
がある様で、野外で使用する移動用のアンテナとしては、使いにくいかもしれません。
(ま、実際に試してみますが) 一方では、性能は良さそうなので、複数のアンテナを
並べて、スタックや位相給電してみるとオモシロイかも知れません。
(c)1λに近い長さの各エレメントの両端がBNCの中心/外部導体に接続されています。
「折り返しダイポールのエレメントを扇型に変形して3つにした」と云う感じ?
エレメント数1で、ハート型の、、とか、エレメント数4で、幸福の四つ葉の、、、とか、、、。
暇人の閑居。
エレメントの直線部が平行している部分に、何かの働きがあるとすると、この部分の
エレメント間隔(今回は10mm)が重要に? よく解りませんが。


