
(1) 始めに、
クロスループアンテナ(仮称)については、’09.11.11の当ブログの記事をご参照下さい。
性能もそこそこで、コンパクトに収納出来るので、予備アンテナとして持ち歩いています。
エレメント材料は、グローバルアンテナ研究会の帯鋼(ばね鋼材 幅4、厚さ0.4)です。

エレメントの使用時の長さは690mmで、収納時はスライド式に370mmに短縮していますが、
給電コネクタに較べてかなり長く、予備アンテナとしては収納性が良くないと思いました。

今回は、「もう少しエレメント収納長さを短縮出来ないか?」にトライしてみました。
(2) エレメントの加工
前掲のエレメントは下図の様に加工しており、がたつき無く、スムーズにスライド出来
ますが、収納長さは元の1/2以下にはなり得ません。尚、スライドパイプは外径φ4
肉厚0.5の黄銅パイプを金槌で叩き潰したものを帯鋼に半田付けしています。

エレメントを下図の様に加工すれば、「分割数に応じて収納長さをかなり短く出来るはず。」と思ったのですが、簡単な計算をしてみると、意外に収納長さが短くならない事が解りました。
とはいえ、「遊び」という事で、やって見ることにしました。、

収納長さを従前の1/2程度にする事を狙って、エレメントは5分割とし、スライドパイプの
長さは、10mm。ストッパ(5mm)は、φ3黄銅パイプを叩きつぶして半田付けしました。

(エレメント長さが右に向って10mmづつ長くなるのは、スライドパイプの長さ-10mm
を補正する為です。)
その結果です。上が従前の伸張時(690mm)と収納時(370mm)。下が今回のもので、
収納時の長さは175mmになりました。

アンテナを組み立てた状態です。エレメントはきれいな円形になり、性能も変化ありません。
ただ、従前に較べ、エレメントを伸縮する際に 多少引っ掛かり感があるのが気になりました。

ビニールシートを貼り合わせて作った180*50mmの袋に収納して持ち歩く事にしました。

(3) その他
(a)エレメントを従前の1/2ほどの長さに収納出来、携帯性はかなり向上しました。
前記の様にスライド伸縮時時に多少引っかかる感じがありますが、実用上は差し支え
はありません。スライドパイプを20mm以上に長くすれば、スムーズなスライドが
出来そうですが、収納時の長さがその分長くなります。
前記の様に、簡単な計算で解りますが、エレメントを2分割すれば元の長さの1/2に
3分割すれば1/3に、、ではあるのですが、分割数の増加と共に 「短縮する効率?」が
小さくなります。今回も従前の方法(2分割)の約1/2にする為には5分割する必要が
ありました。
(b)従前のエレメントの伸縮方法では、使用時の1/2ほどの長さまでにしか短縮
出来ませんが、正確に作ればスムーズにスライドし、ガタツキも無いので、
スライド機構としてはこの方が良いと思います。3~4エレメントのループ八木
の場合には、従前の方法の方が、ブーム長と収納時のエレメント長とが、ほぼ同じ
になり、むしろ収納上の都合が良いと思います。
クロスループアンテナ(仮称)については、’09.11.11の当ブログの記事をご参照下さい。
性能もそこそこで、コンパクトに収納出来るので、予備アンテナとして持ち歩いています。
エレメント材料は、グローバルアンテナ研究会の帯鋼(ばね鋼材 幅4、厚さ0.4)です。

エレメントの使用時の長さは690mmで、収納時はスライド式に370mmに短縮していますが、
給電コネクタに較べてかなり長く、予備アンテナとしては収納性が良くないと思いました。

今回は、「もう少しエレメント収納長さを短縮出来ないか?」にトライしてみました。
(2) エレメントの加工
前掲のエレメントは下図の様に加工しており、がたつき無く、スムーズにスライド出来
ますが、収納長さは元の1/2以下にはなり得ません。尚、スライドパイプは外径φ4
肉厚0.5の黄銅パイプを金槌で叩き潰したものを帯鋼に半田付けしています。

エレメントを下図の様に加工すれば、「分割数に応じて収納長さをかなり短く出来るはず。」と思ったのですが、簡単な計算をしてみると、意外に収納長さが短くならない事が解りました。
とはいえ、「遊び」という事で、やって見ることにしました。、

収納長さを従前の1/2程度にする事を狙って、エレメントは5分割とし、スライドパイプの
長さは、10mm。ストッパ(5mm)は、φ3黄銅パイプを叩きつぶして半田付けしました。

(エレメント長さが右に向って10mmづつ長くなるのは、スライドパイプの長さ-10mm
を補正する為です。)
その結果です。上が従前の伸張時(690mm)と収納時(370mm)。下が今回のもので、
収納時の長さは175mmになりました。

アンテナを組み立てた状態です。エレメントはきれいな円形になり、性能も変化ありません。
ただ、従前に較べ、エレメントを伸縮する際に 多少引っ掛かり感があるのが気になりました。

ビニールシートを貼り合わせて作った180*50mmの袋に収納して持ち歩く事にしました。

(3) その他
(a)エレメントを従前の1/2ほどの長さに収納出来、携帯性はかなり向上しました。
前記の様にスライド伸縮時時に多少引っかかる感じがありますが、実用上は差し支え
はありません。スライドパイプを20mm以上に長くすれば、スムーズなスライドが
出来そうですが、収納時の長さがその分長くなります。
前記の様に、簡単な計算で解りますが、エレメントを2分割すれば元の長さの1/2に
3分割すれば1/3に、、ではあるのですが、分割数の増加と共に 「短縮する効率?」が
小さくなります。今回も従前の方法(2分割)の約1/2にする為には5分割する必要が
ありました。
(b)従前のエレメントの伸縮方法では、使用時の1/2ほどの長さまでにしか短縮
出来ませんが、正確に作ればスムーズにスライドし、ガタツキも無いので、
スライド機構としてはこの方が良いと思います。3~4エレメントのループ八木
の場合には、従前の方法の方が、ブーム長と収納時のエレメント長とが、ほぼ同じ
になり、むしろ収納上の都合が良いと思います。


