
(1) 始めに、
X-Beamがネットに幾つか見つかりましたが、下記の英文HPにエレメント長の
計算式が記載されていましたので、参照して作ってみました。
http://www.qsl.net/qrp/ant/xbeam.htm
さて、HPの計算式で算出したエレメント長で作ったところ、SWRが非常に大きく
アンテナとして動作しない感じ。仕方なくやみくもにエレメントを切り詰めて、SWR
はなんとか下がりましたが、計算寸法からずいぶん短くなりました。計算式を誤解
している可能性もあり、 表題はX-Beam?としました。 イイカゲンですみません。
(2) 制作
図がズボラでスミマセン 緑が導波器。 赤、青が放射器。4本のArmは同一寸法で、
給電BNC-Jコネクタの中心からtailへの屈曲部までの長さ137mmです。

参照HPの各エレメント長の計算式(単位はftで算出)に、周波数fを433MHz
として算出した長さを(1ft=304.8mmとして)換算しました。(上図中 mm換算)。
例--armの長さ:195/433*304.8=137.3
この計算で作ったところ、前記の用にSWRが非常に大きく、ヤケクソでtailエレメ
ントを切り詰めてSWRが小さくなった寸法が上図中の (調整後の寸法)です。
調整後のSWRは428~449MHzの範囲内で1.1以下です。
調整後のアンテナです。黄色いのはアンテナの形を安定させる為に張った道糸です

エレメントはφ2ステンレス棒で作りました。SWRを下げる為には、向かい合って
いる両方のTailの先端がきちんと対向する事が必要な様で、そのために、各tailの
先端にφ3黄銅パイプを挿し、「tail先端部の断面積を増加」しました。
(3) 簡易電界強度計での比較
このアンテナの形はAWXにtailを追加。 或いはモクソンアンテナのエレメント
をM字形に曲げた といった感じです。そんな訳で? この三者を比較しました
距離2m 出力1Wで、簡易電界強度計の電流計の最大振れ値の比較です。

モクソンが多少良いですが、まあ似たような感じ。アンテナの大きさも大体同じ。
SWR1.1以下の周波数範囲は上表の通りでやはりAWXが一番広いです。
AWX : ’08.05.28の記事 のものを430、144の各周波数帯ごとにエレメント
長を伸縮する様に再調整しました。
MOXON’: 08.12.13の記事 のものを、今回新たに作り直しました。

(4) その他
(a)参照HPに I copied this article from ARRL Hand Book 1996. との記載があり、
エレメント長の計算式もそれに基づくらしいです。ただ、調整の過程で
tailの長さが約1/2になり、本来のX-Beamとして動作していないかも。
(b)前記のように、向かい合ったtailの先端がきちんと対向する事がSWRを小さく
する為に必要である様で、φ2ステンレス棒のままではSWRは不安定で、φ3
黄銅パイプをtail端部に挿入して、安定して下げる事が出来ました。
モクソンアンテナの図にも向かい合ったエレメント折り返し部先端の間隔が重要
との記載がありました。
(c)X-Beamは主にHF帯用に制作される様ですが、検索したHPの中には144及び
430MHz帯での制作例(残念ながら寸法の記載は無し)もありました。
(d)今回のものは「2エレ」ですがモクソンと同様に多エレ化も出来るのでは?
X-Beamがネットに幾つか見つかりましたが、下記の英文HPにエレメント長の
計算式が記載されていましたので、参照して作ってみました。
http://www.qsl.net/qrp/ant/xbeam.htm
さて、HPの計算式で算出したエレメント長で作ったところ、SWRが非常に大きく
アンテナとして動作しない感じ。仕方なくやみくもにエレメントを切り詰めて、SWR
はなんとか下がりましたが、計算寸法からずいぶん短くなりました。計算式を誤解
している可能性もあり、 表題はX-Beam?としました。 イイカゲンですみません。
(2) 制作
図がズボラでスミマセン 緑が導波器。 赤、青が放射器。4本のArmは同一寸法で、
給電BNC-Jコネクタの中心からtailへの屈曲部までの長さ137mmです。

参照HPの各エレメント長の計算式(単位はftで算出)に、周波数fを433MHz
として算出した長さを(1ft=304.8mmとして)換算しました。(上図中 mm換算)。
例--armの長さ:195/433*304.8=137.3
この計算で作ったところ、前記の用にSWRが非常に大きく、ヤケクソでtailエレメ
ントを切り詰めてSWRが小さくなった寸法が上図中の (調整後の寸法)です。
調整後のSWRは428~449MHzの範囲内で1.1以下です。
調整後のアンテナです。黄色いのはアンテナの形を安定させる為に張った道糸です

エレメントはφ2ステンレス棒で作りました。SWRを下げる為には、向かい合って
いる両方のTailの先端がきちんと対向する事が必要な様で、そのために、各tailの
先端にφ3黄銅パイプを挿し、「tail先端部の断面積を増加」しました。
(3) 簡易電界強度計での比較
このアンテナの形はAWXにtailを追加。 或いはモクソンアンテナのエレメント
をM字形に曲げた といった感じです。そんな訳で? この三者を比較しました
距離2m 出力1Wで、簡易電界強度計の電流計の最大振れ値の比較です。

モクソンが多少良いですが、まあ似たような感じ。アンテナの大きさも大体同じ。
SWR1.1以下の周波数範囲は上表の通りでやはりAWXが一番広いです。
AWX : ’08.05.28の記事 のものを430、144の各周波数帯ごとにエレメント
長を伸縮する様に再調整しました。
MOXON’: 08.12.13の記事 のものを、今回新たに作り直しました。

(4) その他
(a)参照HPに I copied this article from ARRL Hand Book 1996. との記載があり、
エレメント長の計算式もそれに基づくらしいです。ただ、調整の過程で
tailの長さが約1/2になり、本来のX-Beamとして動作していないかも。
(b)前記のように、向かい合ったtailの先端がきちんと対向する事がSWRを小さく
する為に必要である様で、φ2ステンレス棒のままではSWRは不安定で、φ3
黄銅パイプをtail端部に挿入して、安定して下げる事が出来ました。
モクソンアンテナの図にも向かい合ったエレメント折り返し部先端の間隔が重要
との記載がありました。
(c)X-Beamは主にHF帯用に制作される様ですが、検索したHPの中には144及び
430MHz帯での制作例(残念ながら寸法の記載は無し)もありました。
(d)今回のものは「2エレ」ですがモクソンと同様に多エレ化も出来るのでは?


