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アマチュア無線局 7M2MZO

430FMで低山ハイキングを兼ねた移動運用を楽しんでいます。

430MHz用 4エレ・ループ(位相給電)

(1) はじめに
以前作ったHB9CV(’09.09.05の記事です)を参考にして、ループでの位相給電
にトライしてみました。

(2) こんなの 出来ました
φ3ステンレス棒のブームに、グローバルアンテナ研究会領布の帯鋼のエレメントです。
1 4エレHB9CVループ
一番左が反射器。一番右が導波器。中央の二つのエレメントのうち右の方に
BNC-Jコネクタから給電し、このエレメントからマッチングロッド(電線)で
ひとつ左のエレメントにも給電しています。(HB9CVと同じ位相給電です)

HB9CVには、導波器よりも反射器を配置した方が性能が上がるらしい事と、後述の
様に、以前作った4エレ・ループと比較する為に、反射器、導波器各1を追加して、
4エレの位相給電ループとしました。

調整はSWRを見ながらエレメント間隔とエレメント長で行いました。
下記の寸法で425~440MHzの範囲内で1.1以下になりました。
赤字はエレメント長 黒字はエレメント間隔。マッチングロッド(電線です)の長さは80mmです。
2 4HB9CV寸法

 給電部です。2液性エポキシ接着剤で固めました。
中央は写真用三脚に固定する為の補助金具です。
3 給電部
エレメント受けは、長さ10mmのφ4黄銅パイプ(肉厚0.5)を金槌で叩いて潰したもの。
4 給電いらすと1
右側-BNC-Jコネクタのねじ部分をブームに半田付けし、同じ箇所に一方のエレメント
受けを半田固定。BNC-Jの中心導体ピンを半分ほど切り落としてもう一方のエレメント
受けを半田付けし、その上にマッチングロッドの電線を半田付け。
左側-下側のエレメント受けをブームに半田付けし、その上に絶縁用の1mm厚プラス
チック板、その上に乗せたエレメント受けにマッチングロッドの電線を半田付け。

尚、導波器と反射器は、長さ20mmのφ4黄銅パイプ(肉厚0.5mm)を金槌で叩いて
つぶしたものをブームに半田付け固定したエレメント受けで取り付けます。


(3) 比較
  以前作った帯鋼エレメントの4エレ・ループと比較しました。
 簡易電界強度計との距離2m、出力1Wでの電流計の最大振れ値の比較です。
    4エレ・ループ      170μA
4エレ・ループ(位相給電)  240μA


ブーム長は、写真上の4エレ・ループ(位相給電)が 276mm 下の4エレ・ループは400mm。
尚、4エレ・ループの略寸法は前回の ’10.12.23の記事の中にあります。
5 エレ比較

 分解した状態です。 上が4エレ・ループ(位相給電)  下が4エレ・ループ
帯鋼エレメントはいつものように、スライド式に約1/2の長さに収納しています。
6 分解


(4) その他
(a)二つの給電エレメントRa1、Ra2の間隔は80mmは、以前作ったHB9CVでの  
間隔と同一です。反射器、導波器の配置はエレメント長さと共にSWR計を見ながら
決めました。 SWRについては、かなり余裕?のある感じでエレメント配置、長さ
は、バリエーションがいろいろ出来るかも知れません。
ともあれ、簡易電界強度計の指示値からは、位相給電の効果が現れている模様です。

(b)位相給電の本家 スイスクワッドを、HB9CVクワッドとも云うそうです。
 これは分家のHB9CVループ? 

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’10.12.26 丹沢大山(1252m) 神奈川県伊勢原市

 小田急線秦野駅から 乗客一人だけのバスが終点の蓑毛に着き、東の空の金星は、かき
消されてしまいました。
1 蓑毛

 西の空にはまだ月が溶け残っています。 快晴 気温やや低め 無風。
2 月

 蓑毛からの短い林道の終点。「全国名水百選 秦野湧水群遊水地」の橋を渡って
ヤビツ峠への登り道に入ります。
3 湧水

 沢沿いの斜面を折り返し折り返し登ります。霜柱がいっぱい。
4 朝 登り道

5 ヤビツ手前

 小一時間でヤビツ峠に出ました。そろそろ、ここまで登るバスが秦野駅を出る時分です。
数台の乗用車で駐車場はいっぱい。昨日蛭ケ岳を往復。今日、これから大山にという関西弁のご夫婦と遭遇。 綺麗なトイレを借りて、大山への登りに。階段が始まります。
6 のぼりかいだん
  良くメンテナンスされて階段の多い山です。土質が崩れやすいのかな?

7 登り


 数人の下ってくるハイカー(日の出を見て来た?)とすれ違ってやっと山頂直下の
鳥居が見えました。 またまた階段。
8 鳥居

9 富士山

 バス停からの時間は、地図のコースタイムに遅れる事30分。主にヤビツ峠からが長く
かかった様です。
a 海
 山頂は人影まばらでしたのでベンチを借り、\100店で購入し、親指と人差し指を
ハサミでちょん切った手袋をはめました。 5エレ・ツインループ、13段コーリニア
を組み立てました。ロケは非常に良く、箱根あたりからの反射が少しあるかな?
ツインループは、感度の良い反面ビームの切れが鋭すぎる為の使いにくさがあります。

正午の気温1.5℃。日射しで救われます。霜柱もかなり溶けました。ハイカーがどんどん
登ってきますが、短時間で下山して行くので、山頂のハイカーの数は比較的少ない。

b 御神木 雨降木 
   御神木 雨降木 雨男の神様?

 午後、日射しが弱くなり風が少し出てきて少し涼しくなってきました。15:00下山開始。
見晴台経由で日向薬師に下ります。
c 下り道
 両側に鹿除けの金網が張られています。 この下りも階段がいっぱいあります。

d くだり

e 気象観測
     気象観測機器?

見晴台で下社へ30分と表示された道を分け、更に下ります。16時を過ぎて薄暗くなって来ました。
丹沢の林は密生した灌木が特徴ですが、以前より密度が小さい様な感じがします。
f はやしん

 16:30舗装道に出ました。日向薬師バス停17:05発のバスを待つ間に急速に暗くなり、
バスはヘッドライトを灯して到着。途中でもう一人乗車して伊勢原駅には乗客二人で到着。

 朝の秦野から蓑毛へバスで、「名古木」バス停は「ながぬき」読むそうです。
帰路の伊勢原へのバスの途中には「洗水」-「あろうず」バス停がありました。
いずれもバスの運転席に漢字とひらがなで表示されました。
地名それぞれに謂われがあるのでしょう。

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430MHz用 4エレ・ループ八木+もち焼き網

(1) はじめに
’ツインループ(1エレ)+もち焼き網の反射器(10.11.24の記事) と、5エレ
のツインループ(’10.12.13の記事)とはエレメントの数が、1エレと5エレと、開き
があるのに関わらず、ほぼ同程度の感度でした。 そうすると、もち焼き網は
4エレくらいに相当するのでは? と素人は考えました。 5エレ・ツインループ
に もち焼き網を合体させると、性能の良いアンテナが出来る知れないと。

 手始めに、少し前にグローバルアンテナ研究会の帯鋼で作った4エレ・ループ
八木に もち焼き網を組み合わせたら どうなるのかな?と やってみると、、、


(2)4エレ・ループ八木+もち焼き網
用意したのは¥100店で購入した円形もち焼き網で、直径は30cm。金網はφ0.8
の針金を約12mm間隔に編み、周囲を5mm幅ほど 鉄板で縁取りしています。

写真用三脚に固定した4エレ・ループ八木を簡易電界強度計と距離2mで向き合わせ、
プラスチック棒に固定したもち焼き網を適宜に配置して、ハンディ機とSWR計とで
様子を見ました。

①は元の4エレループ八木。帯湖のエレメントを使用。図中赤字はエレメント長さ
黒字はエレメント間隔です。433MHzでのSWRは1.1。距離2m、出力1wでの
簡易電界強度計の最大指示値は170μAでした。
1 まるいち

② 反射器Reを取り除いた位置に もち焼き網を配置し「これで 決まり」と
思っていたのですが、もち焼き網はループの代用にはならない様です。
2 まるに
 
③ それでは、という事で反射器Reを元に戻し、その後方に もち焼き網を配置。
Reの後方170mmでSWRは小さくなりました。電界強度計の指示値もそれなりに。
3 まるさん

④ ついでに、と こんなことをしてみたら。
アンテナ全体を少し後方に下げて、もち焼き網と簡易電界強度計との距離が2mと
なる様にして測定しました。
アンテナを180°回してReを簡易電界強度計に向けると、指針は全く振れません。
4 まるし


(3) ということで
  素直に③で作れば良いものを、オモシロ半分に、④で組み立てました。
改めて簡易電界強度計とSWR計で確認しましたが、結果は同じです。
5 全体
 元の4エレ・ループ八木は、φ3ステンレス棒のブームにφ4肉厚0.5mmの黄銅パイプ
をつぶしたエレメント受けを半田で固定したもの。このアンテナのD1の前方240mmに
やはりφ3ステンレス棒で もち焼き網を取り付けました。もち焼き網の重さで、φ3
ステンレス棒のブームがかなり撓んでいますが、使用上は差し支えないと思います。

 いつもの様に、ローレットねじを使用して分解/組み立て可能にしています。
6 分解

 ついでですが、4エレ・ループ八木のRe及びD1、D2のエレメント受けは前記の様に
 φ4黄銅パイプを潰して使用し、長い20mmの中央部を切れ味の悪いニッパーで軽く
 噛んで、挿入された帯鋼の先端同志が衝合しない様にしています。
7 エレメント受け


(4) その他
(a)導波器D2ループが描く円の直径は約20cm。その前方に直径30cmの もち焼き
網を、両者の描く円の中心が大体一致する様に配置しています。
    もち焼き網の位置決め作業中に、もち焼き網を回転させて網目が、垂直水平
になったり、例えば45°の斜めになったりしましたが、SWR及び電界強度計
の指示値には影響がありませんでした。
もち焼き網の直径30cmの円形の鉄板の縁取り金具と約12mmの網目の針金と
は導通があります。

(b)移動運用で、今回の④と、③の「後方170mmに配置」とを比較してみれば、
この結果は確認出来ると思いますが、どうなっているのか その理屈は?
ともかく、ループと もち焼き網 とは②の試みの様に、アンテナのエレメント
としての働き方が異なる様です。  確認した訳ではありませんが、恐らく
4エレ・ループの前方に1ループ追加した5エレ・ループよりも、今回の
「4エレ+1網」の方が性能が良いと思います。

(c)金網を並べた「もち焼き網の八木」なんてぇのは どうでしょうかね。

(d)もともとは、ツインループと もち焼き網だったはずなのですが、、。更に遡れば
円、四角、三角のループの形の比較だったはずなのに、なんだか妙な方にばかり。 

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’10.12.19 堂所山(731m)八王子市

 高尾駅で半分空席の陣馬高原下行きのバスを見送りました。今日は臨時バスも出ない
様です。待っていた小仏行きの小型バスは空席が、ひとつふたつ。
小仏バス停からは林道を突き当たりまで行きます。  曇天。無風。12月の普通の気温。
0 はっぱ

小仏峠への道と分かれて、景信山への新道に入ります。
1 登り始め

2 綿

3 きのこ、落ち葉の寄せ植え

4 花粉の素

 バス停から1時間ほどで、明るい高尾山から続く明るい縦走路に出ました。
すぐ あの上が、景信山の山頂。
5 尾根道に出た
 薄日が射してきた景信山山頂ですが、今日は富士山が見えません。都心方向もぼんやり
霞んでいます。

山頂では今日も「景信山の主局」が運用中でした。
今年100回超の景信山山頂での運用を行われた局です。ご挨拶して 
霜柱の溶けきらない尾根道を陣馬山方向へ。
7 尾根道

8 センボンヤリ
 
景信山から小一時間、陣馬山への縦走路から別れ、右に急登して青空が拡がってきた
堂所山に到着。
9 堂所山山頂

   堂所山山頂は、林に囲まれた山頂らしくない「道の途中」と云う感じの小さい空き
地で、奥多摩方面に、少しの眺望があります。 昨日出来た5エレ・ツインループと、
いつもの6エレ・ダブルバズーカを組み立てました
a 堂所山から奥多摩
 この季節なら葉を落とした林間に富士も見えますが、今日は残念ながら です。
正午の気温4℃。杉の梢をようやく回り込んで、いくらか日が当たる様になりました。
高尾山-陣馬山の縦走路から外れて少しだけ脇に入るこの狭い場所は、ハイカーの
少ない場所なのですが、今日は結構な賑わいです。

 ツインループとダブルバズーカは殆ど差がありません。ビームの切れも同様に鋭く、
ロケによっては「感度は良いが、ビ-ムが切れすぎて使いにくい」事になりそうです。
14:00を過ぎたところで、早めの撤収。熊笹の中を北高尾方向に下山開始。
b 堂所山から下り

c 草穂

 かなり急な箇所もある20分ほどの下りで関場峠から、下小沢林道に降りました。
d 林道

e 綿綿

f フユイチゴ
    フユイチゴ 見つけた。

g フウロ?
      フウロの葉かな?


 大下バス停には16:10のバスに遅れること3分で到着。薄れてゆく夕焼けの空から
カラスの声が聞こえていました。 カラスが営業を終え、まだ幾分明るさの残る空に、
月が見え始めた頃、次のバスが来ました。
h 月


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430MHz用 5エレ・ツインループ(円ループ)

(1)はじめに
   5エレ・バタフライループ(’10.12.14の記事)の組み立て性、収納性の改善策は、
うまい案を思いつけず、安易な代替え案としてグローバルアンテナ研究会の帯鋼
使って、円ループで代用してみました。


(2)バタフライの三角ループを円ループに置き換え
    エレメントの配置間隔(黒数字)はバタフライと同じです。円ループの帯鋼
長さ(赤数字)の調整でSWRは430~435MHzの範囲で1.1以下になりました。
1 5ele roop
 図はエレメントを縦に並べましたが、垂直偏波なので、バタフライと同じ並びです。
2 こんなの
  ブームはφ3ステンレス棒を使用。Reの後方に写真用三脚への固定用1/4Wナットを
 取り付けて、ブーム全長は485mmです。

  2本ずつの帯鋼エレメントを受ける為に、Re及びDエレメントの受けはB-5.5圧着
スリーブを潰してブームに半田で固定しました。 
3 スリーブの加工

 給電部のエレメント受けはP-5.5圧着スリーブを使用。給電部のスタブは、バタフライ
では、φ2ステンレス線を使用しましたが、先端を短絡した1.5D同軸(長さ85mm)で
代用。 (この写真の撮影後に給電部の保護と固定の為にエポキシ接着剤で固めました)
4 給電部

 各エレメントはいつもの様にスライド式に約1/2の長さに収納出来る様にしました。
 肉厚0.5のφ4黄銅パイプを潰して、帯鋼を挿通しています。
7 エレメント スリーブ


(3)比較 (帯鋼を使用するループアンテナ同志で)
(a)アンテナの大きさ。
上は9エレ・ループ八木、下の左7エレ・ループ八木、下の右5エレ.・ツインループ
尚、7,9エレ・ループ八木は大昔に作ったもので、グローバルアンテナ研究会のもの
とはエレメント間隔、エレメント長が異なります。
5 比較

(b)分解/収納状態の比較
  上から9エレ・ループ、7エレ・ループ、5エレ・ツインループ
6 分解

(c)簡易電界強度計での比較
アンテナのブーム先端と電界強度計との距離2m、出力1wでの最大指示値。
   5エレ・ツインループ 260μA
   7エレ・ループ八木  210μA
   9エレ・ループ八木  250μA


(4)その他
(a)簡易電界強度計での比較には驚いています。ブーム長がこれだけ異なるアンテナ
の比較を行うのには、電界強度計との距離が短かすぎるのかも知れません。 又、
7,9エレ・ループ八木は前記の様にグローバルアンテナ研究会のものとはエレ
メント間隔、エレメント長が異なり、本来の性能が出ていないかも知れません。

(b)前回の三角ループのバタフライと、今回のツインループとは簡易電界強度計の
   測定結果がほぼ同じです。もしかしたら、三角より円の方が良い? との期待
がありましたが、ただ、エレメント間隔はバタフライと同じですし、スタブも
なにも考えずにエイヤッとやっちまったので、じっくり検討すれば違うかも。

(c)5エレとは云うものの、実質的には10エレの組み立ての煩わしさを減らす為に
   対になる2本のエレメントの片端同志を細銅線で縛って半田付け固定しました。
 かなり組み立ての手間は省ける感じです。
8 最終収納
 エレメントの識別用にカラーマークを付けました。 給電部BNC-Jの付近は
1.5D同軸のスタブの先端部と一緒にエポキシ接着剤で固めました。

 とはいえ、ブームの全長が485mmもあるので、常用している30リットルの
リュックサックの中には収納出来ずに外側に縛り付けて運ぶ事にしました。
9 修正

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430MHz用 5エレ・バタフライループ

(1) はじめに
  三角ループのアンテナ資料を探していて、大昔に自分で描いた絵を見つけました。
フレンド局から譲り受けたメーカー製のアンテナを分解した時に作ったもの。
短尺のφ4アルミパイプの廃材処理を兼ねて作ってみました。 


(2) こんなの 出来ました。
前記の絵の寸法で作り、無調整の状態で、SWR1.1以下の周波数は432~450MHz
簡易電界強度計の最大指示値は、いつもの距離2m出力IWで測って260μAでした。
1 全体

下の左の写真が給電部。
φ2ステンレス針金のヘアピンマッチ。放射器エレメントはローレットねじで取り付け。
2 給電部
 上の右の写真。 導波器、反射器の根本はφ5黄銅パイプを被せて平らに叩きつぶし、
ローレットねじでブームに固定します。尚、ブームは7*10のコの字形のアルミ型材で、
コの字の底に、M3ナットをはめ込んでローレットねじを受けています。

分解した状態。右下の開いた三角形が放射器。導波器と反射器は閉じた三角形です。
各エレメントはφ4アルミパイプの短尺端材をφ3棒やφ5パイプで繋いで作りました。
ブームはまだ切断していませんが、右側の三脚への固定金具までの長さは500mmです。
3 分解


(3) その他
 (a)大昔に描いた絵です。
4 寸法1

5 寸法2

(b)本来のエレメント材(幅10mm*厚1.8mmのアルミ条材)ではなく、φ4アルミ
パイプを使用し、寸法は上の絵では材料の外形寸法ですが、パイプ太さの中心軸で
測った寸法で作ったそのままの無調整で簡易電界強度計での測定も良い値で、SWR
の小さい周波数端範囲も高めに偏りはしましたが使用可能な範囲に収まりました。
再現性の良い設計なのでしょう。

(c)三角ループのエレメントを10個作り、二つずつ対にして、ブームに取り付け
ますが、移動用のアンテナとしては組立の手間がかなり大きいと感じます。
ひとつひとつの三角形も一辺が20cm程度あり、分解すると棒になる八木の
エレメントに較べて収納は、かなり嵩張る感じです。
廃材の短尺のパイプを継ぎ足してエレメントを作った為にエレメントの機械的
強度が小さめな事もあり、この状態でリュックサックに詰めて移動運用に行く
元気が出ません。 

元来の構造の様に、収納性は度外視してエレメントは二つの三角形が結合した
「蝶形」で作り、移動先での組み立てを簡便にした方が良いかな?アンテナの
性能がかなり良い事もあり、再トライしたいと思います。

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430MHz用 4エレ・キュービカルクワッド

(1) はじめに
アンテナの理屈を書いた本によれば、三角形、四角形、円形のループアンテナの
中では円形ループが最も利得が大きく、四角、三角がこれに次ぐとありました。

比較に都合の良い――430MHz帯用の円形、四角、三角のループアンテナの記事を
ネット検索しましたが、適当なものが見つかりませんでした。―しかたなく――
430MHz用4エレ・キュービカルクワッドの記事を1992年のCQ誌に見つけ、
これとグローバルアンテナ研究会方式の4エレ・円形ループ八木とを比較してみる
事にしました。4エレの八木系での比較で、四角ループと円ループとの直接比較
ではありませんが。


(2) とりあえず作ったのは こんなのです。
1 キュービカル
 SWR調整後の寸法図です。Reには参照記事に従って、スタブ様の調整部を設け
ショートバーをスライドする様に作りましたが、SWRの調整には効きませんでした。
エレメント間隔を変えるとSWRの最低値、周波数が変化しましたので、専らエレメ
ントの間隔を変えてSWRの調整を行いましたが、結果的にエレメント間隔は、参照記
事のものとはかなり変わってしまいました。
以下( )内に (参照記事の寸法→実際に作成した寸法)を記しておきます
(178→187 155→75 104→117)
2 クワッド寸法
エレメントのW*H寸法は参照記事と同一です、但し参照記事はφ2.6錫メッキ銅線
を曲げたエレメントを2P及び3Pの立てラグ板を利用して塩ビパイプのブームに
取り付けているのに対し、今回はφ3黄銅線のエレメントをプラスチック板で絶縁
して、アルミチャネル(10*8のコの字型)のブームに取り付けています。
  

(3) 4エレループ八木
  比較用に円形ループの4エレを作りました。グローバルアンテナ研究会の帯鋼で、
エレメント長、間隔もグローバルアンテナ研究会のデータで作りました。
φ3ステンレス棒のブームにBNC-Jコネクタ及びφ4黄銅パイプを潰したエレメント
受けを半田付けで取り付けました。
3 ループ


(4) 比較
{簡易電界強度計、 SWR最適範囲 ブーム長の比較}
利得は円が良く、SWRの範囲は四角が広い。ブーム長は同等。という結果です。
4 比較
 注)簡易電界強度計での比較は、強度計-アンテナの距離2m、出力1wで行いました。

{アンテナ工作の比較}
  グローバルアンテナ研究会方式の円形ループは過去にたくさん作っており、
 構造も工作内容も手慣れているので短時間で作れました。四角ループは始めて作った
事もあり時間も手間もループの倍以上かかりましたが、参照したCQ誌の記事の作り方
であれば、工作は比較的容易に行えたのではないかと思います。 

 {収納状態の比較}
 ループ八木に分がありますが、キュービカルクワッドのエレメントをパンタグラフの
様に折り畳むなど出来ればこの差は殆ど無くなるかも知れません。尚、ループ八木
帯鋼エレメントはスライド式に作りましたので約1/2の長さに収納出来ています。
5 クワッド分解

6 ループ分解


(5) その他
(a)今回は4エレ同志の比較であり、又、キュービカルクワッドは参照した記事とは
   エレメント配置寸法がかなり違っていて本来の性能が出ていない可能性があり、
   本来の目的の円ループと四角ループの利得の比較にはならなかったかも知れません。
   全く素人には困ったものです。

(b)ネット検索では430MHz帯用の1エレの針金で作った円ループはありましたが
「比較に適当な」1エレの三角、四角のループアンテナの記事は見つける事が
出来ませんでした。(検索の技術も未熟です)

(c)今回はグローバルアンテナ研究会方式の円形ループを利用させて戴きました。
   ネット上には針金で作成された円形ループ八木も幾つか紹介されており、
放射器にスタブの様な構造を設けてショートバーで調整する様でした。

(d)四角ループでは横文字のHPに長大なブーム長の多エレの430MHz用キュービ
カルクワッドの記事がありましたが、あまりにブーム長が大きくて、、、。
尚、HF帯~VHF帯ではキュービカルクワッドは良く使われている様です。

四角ループは今回の様に方形の辺の中央から給電するタイプと、四辺形の角から
給電する 「菱形のエレメント」 のタイプがある様です。

放射器と反射器は四角ループで、他は八木と同じ直線状のエレメントをブームに
に配置したクワギ quagi antennaというのがネット検索で幾つか見つかり
ました。(ループ+八木)/2=でルギ? と云うのも出来るかも知れません。

(e)三角ループではバタフライループという三角ループを左右に蝶の羽の様に
配置したアンテナが見つかりました。八木の様に幾つかの「蝶の羽」をブームに
配置したものも。  尚、HF帯~VHF帯では単独の三角ループ及び三角ループ
を八木の様に並べたアンテナは良く利用されている様です。

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’10.12.05 陣馬山(855m) 相模原市緑区

 高尾駅のバス乗り場は長い列が出来、乗り込んだ臨時バスも、その次の定時のバスも
 たぶん超満員。直登路の混雑を回避して、高尾山付近の紅葉を見に行かれるハイカーが
 多い様です。賑やかなバスの中から 白く霜の降りた屋根や草原が見えます。
1 キツネノボタン?
    咲き残りの?

終点の陣馬高原下から舗装道をそのまま和田峠に向かうグループや、底沢峠から
高尾への縦走路に向かうハイカーが多いらしく、いつもの山道はハイカーの姿は少なく、
枯葉が散り敷いています。 月例の陣馬山。 快晴 無風 気温やや高め。

2 木の葉道


3 和田峠出会いへ
 08:45 Tシャツ一枚で結構汗をかいて和田峠から登ってくる道との出会に到着。
会釈を交わして、山頂小屋の荷揚げのブルが通過しました。
4 荷揚げ
 
 山頂には山の主を始め計5局が先着。144MHz帯の10エレ・八木、50MHz帯の
Vダイポールなどが設置され、既に交信開始の局も。
5 馬

6 遠くは奥多摩
  奥多摩方面 

7 富士と
    右に白いのは南アルプス

8 たぶんアザミ
   たぶん アザミ

  山の主2局と共に430FMにQRV。まずはカージオイドアンテナで。ロケが良いの
で、予想していたよりも楽に交信出来ますが、90°ほど回すとS2程度変わる程度の
指向性があります。5//7で受信の局で餅焼き網のツインループアンテナに替えたところ
5/9+に。指向性はかなり鋭い感じ。
9 ヤクシソウ がんばる
   ヤクシソウがんばる

a なんだっけの綿毛

 小春日和。山頂周辺の枯れた草原は 急速にハイカーの姿が増えました。高尾山へ
縦走するという無線局とのアイボールも。 時折飛行機雲が空をよぎり、富士が霞んで
まだ見えています。  正午の気温12.5℃。

b 木


d 綿毛

 お昼の座談会(或いは山の主局の独演会)の後2局が先に下山し、午後は4局で430FM
にQRV。餅焼き網のツインループはかなり使えそうな感じですが、リュックサックへの
収納性が良くないのと、餅を持ってこなかったのか?とか 昼のおかずにシャケを焼く
とか、ギャラリーがウルサイのが短所です。
f うま


 14:30交信終了 ハイカーの数もかなり少なくなりました。和田峠に下ります。
富士はうっすらシルエットで まだ見えています。この時間から更に登ってくる数人と
すれ違いました。いずれも軽装で和田峠からの往復の様ですが。
g 和田峠へ

 山の主局の車で藤野駅まで送って戴きました。 また来年の月例もよろしくお願いいたします。


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