(1) はじめに
(LFA)は(Loop Fed Array) 私は英文が読めませんが、特許申請中、商業利用禁止、
(LFA)にはノイズを低減する効果がある。 てな事が書いてあるらしい。
参照HPは、 http://www.g0ksc.co.uk/intro-lfa.html
このHPには432MHz用 18~30エレの長大なyagi(LFA)が掲載されています。
記事を真似て、移動用の6エレ八木を作るつもりでしたが、5~6エレではSWRが
うまく下がらず(後述)、とりあえず4エレ八木を作ることになってしまいました。
(2)放射器がちょっと変わった感じの八木です。

φ4黄銅パイプの角ループ状の放射器はφ7樹脂パイプのブームに木綿糸、瞬間接着剤と2液性エポキシ接着剤で固定。反射器と導波器はφ4アルミパイプ。反射器はφ7樹脂パイプの
末尾に連結したボールペン軸のブームに固定したφ5黄銅パイプに挿通して保持。
導波器2本はφ7樹脂パイプの前方に連結したφ6ステンレスパイプのブームに半田付け
したφ5黄銅パイプに挿通して保持(導波器のみブームと電気的に導通しています)
作った後で気が付きましたが、参照HPに、放射器、反射器、導波器は全てブームから
絶縁すると記載されている(らしい)。
寸法です。

(3) SWRとかは?
SWRは431~434MHzで1.1以下。但し、これは測定した最小値で、周囲の影響
を強く受ける様で、室内でSWRを測定しながら場所を移動すると、不安定に変化
します。
簡易電界強度計での比較 距離2m、出力1Wでの電流計の最大値
6エレ・ダブルバズーカ 420μA (ブーム長 678mm)
4エレ・yagi(LFA) 320μA (ブーム長 410mm)

上がダブルバズーカ、下のyagi(LFA)は、ブーム長、エレメント数の割には性能が
良いと思います。5エレか6エレに出来ればダブルバズーカを超えるかな?
(4)分解、収納の状態です。

(5)制作、調整
φ4黄銅パイプで、62*155mm(パイプの太さ中心線での寸法です)のコの字形を
2個作り、φ3黄銅パイプと給電側は、おダンゴの串とBNCコネクタで連結して
62*310mmの放射器を作りました。四隅の曲げ部は、φ4黄銅パイプを小径で
うまく曲げる事が出来なくて、短尺のφ3黄銅パイプを直角に曲げて芯に入れ、
突き合わせて半田付けしました。
この放射器に、テキトーに反射器、導波器を並べてまずは4エレの状態にしてSWR
を測ると400MHz付近がSWRの最低値でした。放射器をもう一度分解して、長い
方の辺(310mmの方です)を切詰めて放射器を組み立て、を数回繰り返しました。
10mm詰めるとSWR最低値周波数が6~8MHz高くなります。で、62*268mmで
SWR最低値の周波数が430MHzになったところで、Re、D1の長さ調整でもSWR
最低値の周波数が変化する事が解りました。放射器の長さ調整はで終わりにして、
反射器の長さ(当初333mm)を6mm切り詰めたところで、SWR最低値が上記の
値になりました。少し低めですがSWRが前記の様に不安定な感じもあり、終了と
しました。
出来れば6エレにしたいと、更にテキトーな長さの導波器を2本、前方に配置
してみましたが、SWRが上がるばかり。導波器(D1,D2)の配置も再調整して
みましたが、導波器の配置間隔がヤタラに広い、妙な感じにしないとSWRが
下がりません。追加導波器を1本とした5エレでも同様です。あきらめました。
(6)HPの記事では、
放射器の寸法は62*198mm φ(1/2)インチのアルミチューブ(随分太いなぁ)
放射器の四隅は「パイプベンダー」を使用して曲げる様で、HPの432MHz用の
アンテナの写真ではかなり大きな径で曲げられている様です。
反射器、導波器はφ(1/4)インチのアルミロッド。全てのエレメントはナイロン
やポリプロピレンの絶縁板でブームから絶縁されています。ブーム長は13エレで
約4.2m。18エレで、約8.2m。
このHPには432MHz以外に、50、70、144MHz帯用のyagi(LFA)が紹介され、
他に、yagi(OWL)-(Optimised Wideband Low Impedance)も紹介しています。
(7)その他
(a)参照HPの記事との違いは、エレメントの太さと導波器のブームからの絶縁です
が、前記の様にSWRが下がらなかった為に、6又は5エレを断念して4エレに
とどめました。 性能が多少良さそうな感触もあり、もう少し、遊んでみたい
と、そのうちに思うかも知れません。 もしかしたら
(b)「パイプベンダー」をネット検索しました。工業用の動力付き以外に手工具が
あり、価格も\1000程度のものも見つかりました。中には曲げるパイプの径に
合わせたコイルスプリング状の「曲げ治具」らしきものも有りました。
一般にはφ6以上の直径のアルミ、軟質の銅パイプ用で曲げ径はかなり大きく
曲げ径を変える事は出来ない様です。144とか50MHzのアンテナ作成には
使えるかも知れません。