( 追記 )
このアンテナは、移動先での実地テストを行ったところ、V型ダイポール(12.01.18の記事)に
較べ大幅に性能が劣る事が解りました。インピーダンスは一応50Ω付近でSWRもそれなりに
小さく出来たのですが、 コイルの巻きピッチ、ラジアルとの間隔などに問題があるのかな?
尚、430MHz用の
アイソトロンは この記事に触れている様に問題なく使用出来ています。
(1) はじめに
大昔に作った430MHz用を参考にして、50MHz用の
アイソトロンを作りました。
下がその430MHz用の
アイソトロンです。かなりイイカゲンなシロモノ

コイル部は、φ8のボールペン軸に幅2.5厚さ0.2mmの銅テープを10回巻き、BNC117P
の中心導体に接続されています。巻きピッチは大体4mm。 φ4銅パイプのラジアルと、
コイル部との間隔は15mm。ラジアルはBNC117Pの外側面にあけた穴に挿入して半田付け。
(2) こんなの出来ましたが

コイル部の銅テープは、430MHz用と同じものです。水道用塩ビパイプVC-16(外径φ21)
に、巻きピッチは4~6mmとかなりイイカゲンに38回巻き。BNC-Jの中心導体に接続。
ラジアルはφ8アルミパイプで銅テープのコイルからの間隔は30mm。根本側はL型金具
で塩ビパイプに固定すると共にBNC-Jコネクタの外部導体に接続。 先端側は、3mm厚の
プラスチック板で塩ビパイプに固定。

上の図の塩ビパイプの右から40mmのところにあけたφ8の穴をガスの火で焙って軟化
させ、BNC-Jをねじ込んで固定。BNC-Jの中心導体にφ3黄銅パイプを半田付けし、
塩ビパイプを反対側に貫通したところで、潰すと共に折り曲げて 銅テープに半田付け。
(下の写真)解りにくい写真ですみません。

接地側は、BNC-Jの根本のラグ板からラジアルを取り付けたL型金具に接続。

上の写真の右端は写真用三脚にアンテナを取り付ける為の金具で、白いローレットネジ
を取り付けてあります。
{ 調整 }
当初、銅テープ長さ3m(1/2λ)、ラジアル長さ30cm(イイカゲンに決めた)で、SWR
の最低値は46MHz付近でした。銅テープ及びラジアルの長さを短くするとSWR最低値の
周波数が高くなります。銅テープ長さ2670mm、ラジアル長さ225mmとしたときのSWR
は49.5~51.0MHzの範囲内で1.5以下 SWR最低値は50.4MHz付近で1.1でした。
インピーダンス計の目盛が粗すぎて細かいところまでは解りませんが、50~51MHzの範囲
無いでは、大体50Ω位。49MHz以下及び51MHz以上では50Ω以下に下がりました。
調整に使用したクラニシのSWRアナライザBR-500は、大昔に購入して、殆ど使っていな
かったものですが、50.2MHzで、恐る恐る送信したFT-817のSWR計は感度ナシでした。
調整後のコイル部に、緩い巻きのコイルが動かない様に(と 防錆を兼ねて)¥100店の
幅広のセロテープを貼りました。その後の再チェックでSWR等の変化はありませんでした。
430MHz用と50MHZ用の、大きさの比較。

(3) その他
(a)一応、
アイソトロンとしましたが「ホンモノ」はインピーダンス調整用のスタブを
取り付けるなどするものの様で、「
アイソトロンもどき」とするのが正しいかも。
今回も簡易電界強度計での比較は行っていませんが、430MHz用「
アイソトロン」
はそこそこ使えますので、今回の50MHz用もたぶん、、、@#%?。
(b)コイル部に使用した銅テープは大昔に入手したもので、再び同じものを入手するの
は無理らしいのですが、ステンドグラス用の材料に類似の銅テープがあるそうです。
手芸用品を扱うDIY店で見つかるかも知れません。
今回はたまたま、銅テープがほぼ必要な長さだけ残っていましたので作りましたが、
このアンテナはコイル部とラジアルとの間でコンデンサを形成して@%なのかな?
エネメル線など円形断面の線でもうまくゆかないかな?。 もうひとつ作る様な事
があれば、確認してみようと思いま@#%$。
(c)水道用塩ビパイプVC-16は「内径がφ16」と云う事の様で、外径はφ21でした。
切ったり削ったり穴をあけたりの加工は容易でしたが、タップで切った雌ねじ部は
金属製のネジを強くネジを締めるとネジ山が壊れました。 この為、L型金具や、
三脚への固定用金具など、ねじを強く締めたい箇所は、長いねじを塩ビパイプに
貫通させて、ナットで止めました。
ラジアルを固定するプラスチック板は、塩ビパイプに切った雌ねじにM4ポリカー
ボネートねじで固定しました。プラスチックねじなら、締めすぎなければナントカ。