(1) はじめに
参照HPには「エレメントの太さはφ3mm」、「エレメントはブームから絶縁」
としなければ性能が来ない旨の記述がありましたが、分解、収納の利便を優先して
エレメントはブームに導通、最大太さφ8mmとした為、本来の性能が出ていないかも。
参照HPは下記。JI1UEV局のHPで、HAL_KEN製 P-BONEシリーズ です。
430MHz用の八木を作る際も参照させていただき、性能の良いものが出来ました。
http://www.h3.dion.ne.jp/~mainno1/new03old06412/jikaq01/jikakyuden01.html
(2) こんなの

φ6薄肉ステンレスパイプのブームに、M3プリント板用スペーサを半田付けで固定し、
ロッドアンテナをφ8黄銅パイプを介して取り付け。
エレメントの配置は参照HPのとおり。エレメント長さはSWRを見ながら調整して、
143.8~144.6MHzの範囲内で1.2以下でした。(写真と寸法図 アンテナの前後が逆です)

給電部は、2個のプリント板スペーサを白い樹脂パイプで支持してBNC-Jを半田付け、
木綿糸+瞬間接着剤でφ6ステンレスパイプのブームに固定。他のエレメントは、写真右の
様にプリント板スペーサ(メス-メス)をブームに半田付けして受けています。

分解、収納状態
φ8黄銅パイプにロッドアンテナ(\100店のピックアップツールです)を挿入/支持すると共に、φ8黄銅パイプの反対側にはプリント板スペーサ(オス-メス)を挿入して、
ブーム側に取り付けたプリント板スペーサにねじ込み固定出来る様にしました。

(3)HB9RU(’12.02.24の記事を参照下さい)との比較

分解、収納状態の比較。

秋月電子の電界強度計キット(’11.09.01の記事)で、出力1W、距離2m
144MHzFM
で測定(ハンディ機使用)したところ、共に55dBを示しました。
SWRの小さい範囲は今回の4エレの八木の方が広く、上手に調整すれば、SSBとFMの
両方の周波数をカバー出来そうです。
(3) その他
(a)秋月電子の電界強度計キット目盛が粗く、電界強度が「多少違う程度」では
違いを判定出来ないと思われます。ともあれ大体似たような性能なのでしょう。
4エレ八木の大きさから、もう少し良い結果を期待したのですが、頭書のように、
イイカゲンな材料で作ったので、本来の性能が出ていない可能性があります。
(b)参照HPに記載の材料で作るとした場合、エレメントはφ3黄銅パイプ又は
アルミ棒です。エレメントの片側長50cm程度を分解/連結を可能にしても、
強度は小さく、組み立ても煩雑です。今回はロッドアンテナを利用して
組立の簡便化を狙ったのですが、性能に影響するのなら本末転倒。
HAL_KEN製 P-BONEシリーズのアンテナは430MHz用を作った際には
良い瀬能を示しましたので、材料構成を替えて再トライしま、、(そのうちに)
(c)狭い室内でSWRや電界強度の測定を行っています。今回は、SWRの測定の
際に、室内でアンテナの位置が変わるとSWRの測定値が変動する「周囲の影響」
がかなりありました。電界強度の測定にも多分影響があるのだと思われます。
430MHz用のアンテナの場合には、「僅かにある様だ」程度でしたが、
144MHzとか50MHzのアンテナは大きい。測定は鶴見川沿いの遊歩道で、が良いかな?。