(1) はじめに
表記の様に再作成です。参照HPは前回(’12.03.20)と同じく下記。
http://www.h3.dion.ne.jp/~mainno1/new03old06412/jikaq01/jikakyuden01.html
JI1UEV局のHPで、
HAL_
KEN製 P-BONEシリーズ です。
430MHz用の八木を作る際も参照させていただき、性能の良いものが出来ました。
前回はエレメントの太さなど、参照HPの記載内容には従わずにロッドアンテナを
利用して作りましたが、良い性能を示さず。今回は出来るだけ参照HPの通りに作って
みたところ、それなりの性能が出た様です。
当ブログの参照記事
(1)’12.03.20 144MHz用 4エレ八木(前回の作成記事)
(2)12.02.24 144MHz用 HB9RUビーム(参照アンテナ)
(3)’11.09.01 電界強度計キット(秋月電子)
(2) こんなの

ブームはφ6薄肉ステンレスパイプ、各エレメントはφ3黄銅パイプの一端側にM3ねじ
を半田付けし、M3プリント板用スペーサを利用して(絶縁状態で)ブームに固定します
エレメントの配置と、D1、D2の長さはは参照HPのとおりです。RaとReの長さは、
SWRと電界強度を見ながら調整した結果、SWRは、142~147MHzの範囲内で1.1以下
でした。(前回作成のSWRは、143.8~144.6MHzの範囲内で1.2以下)

電界強度、前回は、HB9RUと4エレ八木が共に55dBを示しましたが、
今回の4エレ八木は58dB。HB9RUは前回と同じ55dBでした。
前回と同じく、秋月電子の電界強度計キット(’11.09.01の記事)で、出力1W、距離2m
144.2MHz FMで測定(ハンディ機使用)
(3)ブーム、エレメントの加工
(a)給電部
写真左下から右上に伸びるブーム(φ6薄肉ステンレスパイプ)は分割しており、左下
箇所で、φ7黄銅パイプで連結しています。BNCの右上方の、白い頭のローレットねじを
取り付けた金属板は、アンテナを写真用三脚に取り付ける為のものです。

2本のM3黄銅製プリント板スペーサを挿入したφ8ABS樹脂パイプをφ6ステンレス
パイプのブームに「木綿糸と瞬間接着剤」で固定し、更に2液性エポキシ接着剤で補強。
エレメント(φ3黄銅パイプ)の一端側にφ4黄銅パイプを嵌め、M3ねじを半田付け固定。

ABS樹脂パイプ(透明です)は耐熱性ではありません。BNCコネクタの半田付けの際に
柔らかく曲がり、慌てて押さえながら、、、。でした。J
(b)Re、Dエレメントの支持

ブームに短尺のφ7樹脂パイプ(肉厚0.5mm)を挿通。その上にM3黄銅製プリント板
スペーサを「木綿糸+瞬間接着剤」でブームに固定し、2液性エポキシ接着剤で補強。

M2ねじは、短尺のφ7樹脂パイプとブームとの回り止め(固定)です。
(3) 分解、収納状態

全長1.3mのブームは約45cmに3分割し、φ7黄銅パイプで連結します。
構成部品で一番長いReエレメントの長さは53cmです。
(4) その他
(a)前回の作成は、参照HPの記載に従わずに勝手にイイカゲンな材料で作りました。
今回は、ほぼ参照HPの記載とおりの材料、寸法で作り、前回のものに較べSWR
及び電界強度計の測定結果が大幅に良くなっています。
改めて「先生の言うことは良く聞くものです。」 ゴメンナサイ
(b)エレメントの取り付けのために黄銅製のプリント基板用スペーサを使用しました。
給電部は、スペーサの外形-「長く伸びた六角ナット」の六角の頂点を少しヤスリ
で削ってφ8ABS樹脂パイプ(肉厚1mm)に挿入しました。
同じM3ねじのスペーサでも、外形の大きさは大小がある様です。今回は比較的
小さ目の(めっき無しの安価品)を使用しました。 以上、
移動運用に使用する
為にアンテナを(分解/組立)可能とする為の 余計な事ではありますが。
(c)全長約1mのエレメントを(1/2)に分割して、アンテナの収納長さが50cmほどに
なりました。このくらいが限度かな?
移動運用に使用している容量30リットルの
ザック内には収納出来ず、ザックの外側に取り付けて運ぶことに。
(d)ブームとエレメントとの絶縁の為に、今回も金属とプラスチックとを「木綿糸+
瞬間接着剤」で固定です。強度は「金属-金属の半田付け」よりも小さめ。
いいかげんに、もう少しマシな固定方法を!とは思うのですが、思うにまかせず。