(1) 始めに、
’09.07.30の本ブログの記事―(仏語のHPの記事を参照して430MHz用を作った。
性能は良いがSWRが不安定で、使用しませんでした。)――下の写真

「SWRが不安定」の原因は同軸線の引き回しかな?でしたが、その時は特に追求せず。
このところヒマなので、小人閑居為不善。
144MHz用を作ってみましたのですが、、、。
このアンテナを紹介するHPはフランス語、ロシア語など多数あり、144、432、1295、
28MHzの各周波数帯用及びFMラジオ受信用?のアンテナ寸法が記載されており、又、
上の写真の様な「基本形?」に反射器を付加したものも紹介されています。ネット上で
F6HLZのコーサインで検索すれば見つかるはずですが、今回は下記を参照しました。
http://sq3hlz.republika.pl/Antena_
F6HLZ.html
このHPには「このアンテナの作者は
F6HLZと
FC1MZOである」との記載があり、
原産はフランスのアマチュア局の様です。
(2) 一応 出来たモノは
このアンテナは前出の写真のように、本来は上下に正三角形のループが配置される
のですがループ周長が調整出来るように、帯鋼で円ループを作りました
(帯鋼:ループ八木の材料としてグローバルアンテナ研究会で領布。 幅4*0.4mm厚)

参照HPの記載の上下の正三角形の一辺の長さは250mmで、周長は250*3=750mmです。ループ部以外の各部は、HPの記載寸法と「ほぼ同じ」です。
SWRの調整はループの周長と上の寸法図の306及び315mmの箇所の伸縮で行い、
141~146MHzの範囲内で2.0以下。SWR最低値は144.0MHz付近で1.2~18程度。
周囲の物品や人体などの影響を強く受け、かなり不安定で、すっきりとしませんが。
秋月電子の電界強度計キットを使用して、144.2MHz FM 1W、距離2mで測ると、
55dB ほぼ無指向性。 指向性ありのHB9RU(本ブログ ’12.02.22の記事)と同等で
性能は良さそうです。
(3)アンテナ各部
分解した状態です。

上から 上部円ループの帯鋼。 その下に
上下に分割した 斜行エレメント(共にφ3黄銅パイプ) その下に
給電部とその上下に連結する直角曲げのエレメント。右上のエレメントの直角曲げ部に
上下の斜行エレメントを受ける為のφ4黄銅パイプを半田付け。曲げ部から右下の先端に
帯鋼を受ける為の φ4黄銅パイプを金槌で叩き潰した「平パイプ?」を半田付け。
左下の直角曲げエレメントも同様です。
一番下に 下部円ループの帯鋼。上部の帯鋼と同様ですが、斜行エレメントを受ける
φ4黄銅パイプを、帯鋼中央の伸縮連結の為の「平パイプ?」に半田付けしています。
帯鋼中央の伸縮連結の為の「平パイプ?」→ 下図の様に帯鋼はスライド伸縮可能です。

直角曲げエレメント先端の帯鋼の連結部
「平パイプ」の中央をニッパの刃で軽く潰し、帯鋼の挿入ストッパとしています。

給電部
2本のφ4黄銅パイプは、白色の樹脂パイプに挿入支持。樹脂パイプにあけた2個のφ3穴
からBNCを黄銅パイプに半田付けしています。灰色のは 補強用の2液エポキシ接着剤。

BNCの上方に突出しているのは写真用三脚に固定する為の治具部分です。
(3) その他
(a)当初は円ループの帯鋼の長さを75cm。。それ以外の各エレメントはHP記載寸法
より10%程度長く作り、このときのSWR最低値は135MHz付近で5.0程度。
以降、SWRが不安定に変化する事もあり、帯鋼の長さと、給電点に連なる垂直
エレメント及び斜行エレメント長さの伸縮を何度か繰り返した後、イイカゲンに
終わらせましたのです。 以前作った430MHz用の場合も似たような経過でした。
各エレメント寸法の最適な組み合わせが別にあるのでしょうよ。たぶん きっと。
すっきりした出来ではありませんし、SWRが不安定で不安ですが性能は良さそう。
SWRを見ながら低出力で、恐る恐る使ってみようか?とも思うのですが。
(b)うまく調整出来ない原因は、参照HPの原文が私には全く読めず、記載寸法のみ
を頼りに、後は「各エレメントの寸法をテキトーに変えればナントカなるだろ。」
という事でしょう。参照HPが英文の場合も同様で、作ってはみたものの全く
調整出来ずに あきらめたアンテナも かなりあります。(内緒の話ですよ)
ま、同様にして、たぶん うまく出来た(らしい)のもかなりありますので。