(1) はじめに
‘’12.10.20 の9エレ・AI八木のエレメント長さ、配置のデータを元にして、
MMANAで、6エレのデータを作ってみました。
MMANAの「最適化」の機能は使わずに、エレメント長、配置を少しづつ変え、その度
ごとに計算。 「SWRが1.0に、インピーダンスは50Ωに近くなるまで試行錯誤する」
という 暇な方法です。
「SWR値がどんどん大きくなり収拾がつかなくて、最初からやり直し」を 何度か
繰り返すうちに、偶然 SWR1.0 インピーダンス50.08Ωになってしまった。
仕方がないので作った。 AI(あきれた・イカサマ)アンテナ。
(2) 一応 八木の様に見える

ブームはφ3ステンレス棒(2本繋ぎ)、各エレメントは前回と同じφ3黄銅パイプを使用。
エレメント長さと配置

MMANAのデータの通りに、但し念のために放射器エレメントだけは少し長目に切り、
SWRを見ながら切り詰めたところ、MMANAのデータRa長さ320mmよりも長目の
324mmでSWRが425~441MHzの範囲内で1.1以下となりました。
給電部 (前回 ’12.10.20 と同じです)

放射器以外の各エレメントの保持も前回と同じです。
給電部に使用したM3ねじのプリント基板スペーサです。電子部品を扱う店にありました。
M3とM4ねじがあり、長さも数種類ありました。これと似たM5、M6ねじの「長ナット」
と云う商品名の「長~いナット」がDIY店にありました。

分解時 (二分割したブームは約38m長)

上の写真の一番下は、アンテナを写真用三脚に取り付けるためのロッドです。
下の写真は、そのアンテナとの取り付け部と、使用しているM3ローレットねじです。

二分割したブームの連結部。φ4黄銅パイプで繋ぎます。

(3)比較
いつもの手作りイイカゲンな簡易電界強度計で、距離2.7m、出力1Wで比較。

比較したアンテナです。上からOWA6エレ、AI6エレ

( OWAアンテナについては、本ブログ '12.10.13の記事を参照下さい)
(4)その他
(a)上の写真でOWAとAIとの主な違いは放射器Raと導波器D1との間隔の様です。
簡易電界強度計の測定から、利得はOWAの方が大きいと思われます。
でも、AIの方が ブームが無駄に長い処が良い。
実際の使い勝手は どうかな? OWAは とても良い感じでしたが。
(b)MMANAは随分前にダウンロードして、使うことは殆ど無かった-(アンテナの
理屈がまるで解っていないのに使いこなせる訳がない) のではありますが、
今回の経験で「ムチャクチャな使い方なのだろ」けれど遊ぶ事は出来そうだ と。
今回の遊び方(前回’12.10.20も同じです)
① ベースになるアンテナのデータを入力
② エレメント数、エレメント径などを自分の好みに書き換え
③ 「計算」でSWR、インピーダンスなど算出。
④ どれか 一つのエレメントの位置、長さを少し変えて「計算」
⑤ SWR、インピーダンスの変化を見ながら④を繰り返す。
⑥ SWR等がそれ以上良くならなくなったら、別のエレメントで、④に戻る。
⑦ 気に入ったSWR、インピーダンス値になったら 仕方なくアンテナを作る。
今回(前回)は、そこまで頭が回りませんでしたが、利得やF/Bの良いところを
狙うやり方もあるかも知れません。或いは、両方の妥協点を探るとか。
今回(前回)は、SWR、インピーダンスが良くなると、利得、F/B比は小さくなる
傾向がありました。
「最適化」を行うと、SWR値、インピーダンスはむしろ悪くなりました。最適化の
設定は初期状態のままでしたが、キチンと設定しなきゃイケナカッタのかな?
(c)今回のMMANAの画面copyです。





