(1) はじめに
今日は雨との天気予報を信じて、可哀相に他にやることもないので、一日うだうだと。
このところの製作記事が似通っているので、気分を替える為にブームの材料を変更
しましたが、AI(あ―下手な考え・い―休むに似たり)8エレ3号のSWRは
不安定で高めで、飛びません。 雨 降らなかったね。 移動に行けばよかったね。
(2) こんな事に ずいぶん撓んで

プラスチック配線カバー(17.5*10mm断面)をブームに使用しましたが上の写真の様に
かなり撓みました。エレメントはφ4アルミパイプで、従前のAI八木と同一です。
分解時 ブームは4分割。一番上のだけ配線カバーの「木目調」が見える様に裏返し。

ブームの連結部

左側の切断面にφ8(肉厚1mm)透明ABS樹脂パイプ(20mm長)を2本押し込み、
右の切断面には、同じ樹脂パイプにφ4黄銅パイプ(35及び40mm長)を挿入したものを
押し込んでM2ねじで固定。右の黄銅パイプを左の樹脂パイプに挿入する事で3連結します。
右上に、写真用三脚にアンテナを固定する為の金具(白いローレットねじで固定します。)
給電部 BNC

写真中央の白く見えるφ7樹脂パイプ(長さ30mm)の両端から夫々プリント基板スペーサ
(M3*15mm長)を(中央で少し間隔が開く様に)押し込み、φ7樹脂パイプの途中に
開けた2個のφ3の穴を利用してBNCの外部/中心導体端子を半田付け。配線カバーの
底面側(木目調ではない部分)はBNCの端子を通すために切断しましたので、補強の為に
3mm厚アクリル板をM3ねじ2本で固定しました。
エレメント保持部

配線カバー側面に穴を開け、φ6(肉厚1mm)透明ABS樹脂パイプ(20mm長)を押込み。
MMANAでのアンテナ定義

今回もSWR調整のために、D6の位置を868mmから826mmに変更しました。
利得等のMMANAによる計算値は、このWR調整により以下の様に変化しました。

調整後のSWRは430~434MHzの範囲内で1.5以下(最低値も1.5)と、下がり切らず。
又、周囲の物品による影響も受けやすく、かなり不安定でした。簡易電界強度計で出力
50mW 距離0.8mでの測定値は100μAで前回の8エレ2号(’13.03.21の記事)の
140μAに較べ小さい為、比較測定は中止しました。
(3) その他
(a)今回使用した配線カバーは、瞬間接着剤、2液性エポキシ接着剤が、効きません
でした。材質はポリプロピレンかな? 1m定尺の端部を盛って水平に伸ばして、
撓む気配は無かったのですが、エレメント受けの為の穴開けで、かなり強度低下?
たぶん6エレ八木くらいまでなら、この配線カバーでも撓むことなくアンテナが
作れると思いますが。あるいはABSとか塩ビとかの接着剤の効く材料の、か
今回の配線カバーブーム(全長約1.3m)の重量は242gr.でした。アルミ型材
と、さほど変わらない重さではないでしょうか?
8エレ2号-薄肉ステンレスパイプの-ブームの重さは92gr.でした。 尚、
「 薄肉ステンレスパイプ」は随分前に\100店で購入。肉厚は多分0.25ほど。
この頃は\100店に見掛けません。古いジャンク部品を繰り返し使用しています。
(b)今回もMMANAで、GaとF/B比がかなり大きくなるような設定を行いましたが、
やはり計算値通りのエレメント配置、長さではSWRは安定しませんでした。
今回はブームの撓みなどの影響があるにしても、MMANAでの「過激」な設定は
ミスの元という事と思います。然し、「過激」と「過激ではない」の境界が
どの辺りにあるのかな?
MMANAの計算値通りに作ってSWRが下がったAI・8エレ(’13.02.16の記事)
の利得等の計算値は下表の通りで、Gaは8エレ2号、3号に較べ1dBi低めです。

(c)ロケの良い場所では、7,8,9エレあたりは、利得は良いとしてもビームが
鋭すぎて、使いにくいと感じる事がありました。今のところAI八木では6エレくらい
が使い勝手が良い感じでした。一方、ロケに恵まれない移動地での6エレは利得がもう
少し欲しい感じでした。「命短し、襷に長し。」ロケによりアンテナを使い分けと云う
のも荷物が増えるし、アンテナあれこれ揚げたり下げたり、面倒だし、、。