(1) はじめに
昔々、秋葉原で材料キットを購入して作ったけど、うまく出来なかった。半田付けの
際に絶縁物が熱で変形。なんとか組み上げたが、SWRがかなり大き目 だったかな?
今度は全て自作で うろ覚えで作ってみましたが、うまく出来なかった。
(2) 不格好ながらも なんとか出来ました。 が、

SWR:最低値1.2(420MHz付近) SWR1.5以下(338〜441MHzの範囲)
433MHzで1.4 と 低めの周波数になりました。 エレメントが長すぎたか?
簡易電界強度計 距離2m 出力1Wでの比較 ついでにアンテナ重量も比較
バイコニカル 160μA 重量100 Gr.
J型アンテナ 260μA 重量44 gr.

(3) 一応、寸法とか材料とか
3D-2V用のBNCには外径φ6の黄銅パイプ(内径はD=φ5)が収まりました。これに
外径d=φ2の黄銅棒を挿入して、138*LOG(D/d)≒55Ωの同軸管に。長さは180mm。
同軸管の中心導体は少し上に伸長しておき、上端にM3プリント板スペーサを半田付け。
このスペーサはφ6黄銅パイプにすうっと入る様にヤスリで外形を削りました。

上下の円錐は同一寸法です。(少なくとも作る際の気持ちは そうでした)
1/4Wのナット(材質 鉄)のネジ部をφ6ドリルで浚い、ナットの6角の各辺にM2の
タップを切りました。
φ3黄銅パイプの端部を金槌で叩きつぶし、短いM2ねじでナットに止め、長さを115mm
に切り揃えました。
円錐の円周部は、φ3黄銅パイプに円周長380mmの目印を記してφ100のコーヒー缶に
沿わせて曲げ、スプリングバックで大きな円周になったのを、手びねりで大体φ120の
円周に曲げ、円周長の目印で切断。これにφ3.2の通し穴を開けた6個の圧着スリーブ
P-5.5を挿通、円周の継ぎ目もスリーブに押し込みます。各スリーブに、115m長の黄銅パイプを挿入、半田付けで円錐は出来上がり。 これを2個作りました。
下の円錐は、BNCから立ち上がる180mm長の同軸管の上部のφ6黄銅パイプにナット部
を半田付け。同時にナットにM2ねじで止めた115mm長の黄銅パイプも半田付け。

上下の円錐の連結&絶縁の為に、15mm長のφ5樹脂パイプの中央に平ワッシャ状に整形
した1mm厚の樹脂板を接着して同軸管の上端に嵌めました。
上の円錐のナットに35mm長のφ6黄銅パイプを半田付け。(115mm長の黄銅パイプも)
これを同軸管上端のφ5樹脂パイプに挿入。同軸管の中心導体の上端のM3プリント板
スペーサに、35mm長のφ6黄銅パイプの上端からM3ねじを締めて、上の円錐を固定。
以上で出来上がり のはずでしたが、ここで、致命的な設計ミスが発覚。
180mm長の同軸管の外部導体(φ6黄銅パイプ)はBNCの止めナットに「半田付け。
中心導体(φ2黄銅棒)は 中心導体ピンに半田付けしてありますが、中心導体ピンは
BNCコネクタ本体に固定されていません。このため、35mm長のφ6黄銅パイプの上端
からM3ねじを締めると、中心導体が引き上げられるだけで、、、。
仕方がないので、BNCを開け、中心導体ピンと外部導体(φ6黄銅パイプ)との間に
挟み込まれる様に、平ワッシャ状に整形した樹脂板を挿入しました。
中心導体ピンが固定されているBNC-P117か、M型コネクタならOKだったのですが。
(4) 蛇足
(a)ハイキングに持って行ける様に、折畳み出来ないかな?と、円錐の斜面部分の
6本の115mmを帯鋼で。帯鋼の先端に圧着スリーブを半田付けし、これに電線
を通してリング状に繋いで、、。と云うのを作っていたのですが、圧着スリーブと
電線との摩擦抵抗が大きくてスムーズ動かず、又、電線に強く付く曲げグセを、
帯鋼を曲げて補正しようと曲げたり戻したりしているうちに帯鋼がポキリと折れ
心も折れました。 電線の替わりにステンレスワイヤなら良かったのかな?
(b)SWRがスッキリ下がらないのは?
(イ)同軸管のインピーダンスが 計算値55Ωよりも大きくズレている?
(ロ)----そういえば、どこかに上下の円錐の大きさが異なる製作例があった様な--
一応ダイポール型のアンテナなので、インピーダンスが50Ωになっていない。
(ハ)上の円錐と同軸管の中心導体との接続(接触)がイイカゲン
(ニ)作り方がヘタ、 上下の円錐の寸法が不正確。円錐の形が歪んでる。
(ホ)知らねぇ。