(1)はじめに
1エレの Lazy H(’13.09.24の記事)は144/430MHz共用でした。同じHP内の
他の記事 http://www.dxzone.com/cgi-bin/dir/jump2.cgi?ID=28893 を参照して
2エレのLazy H――Double Lazy Hを作りました。435MHzとあり、144MHzでは
動作しない様です。
(2)今回は柔軟に曲がるアルミ針金を「関節」として、折り曲げて収納する形式で
作りました

3分岐する箇所と給電部の半田付けのあるエレメントはφ4黄銅パイプで。他の箇所は、
φ4アルミパイプとし、適宜な箇所をφ3アルミ針金の「関節」で連結しました。

放射器と反射器とを着脱可能に連結する為に、ボールペンの軸とキャップ及び¥100店の
アクリル製の定規を瞬間接着剤で「連結器?」を作りました。
アクリル板と白いローレットねじを組み合わせた「三脚への固定部」も、これに接着。

収納状態 重量は126gr.でした。

(3)MMANAに参照HPのアンテナ寸法(435MHzとなっていた)を入力して、433MHz
で再計算&最適化などした結果が下表です。 144MHz帯のSWR値は、、凄い値。

8本の垂直エレメントの長さを、MMANAで再計算したアンテナ寸法よりも約20mm
長めに(SWR調整の余地として)作ったのに、SWR最低値は440MHz付近でした。
仕方なく、φ4アルミパイプを更に約20mm継ぎ足した結果が冒頭の寸法です。SWRは
429~434MHzの範囲内で1.1以下となりました。
念の為、144MHz帯でも測りましたが、144MHz付近で3.5。最低値は150MHz付近で
3.0。 淡い期待をしていましたが、144MHz帯での使用は無理な値でした。
いつもの簡易電界強度計で、出力50mW 距離2mでの指示値は60μA。
3ele bent dipole yagiは50μA。(下の写真。アルミ針金の関節 ’13.10.05の記事)

MMANAによるパターンです。
左:1エレのLazy H ・・・・・・・・ 中:今回のdouble Lazy H ・・・・・・・・ 右:bent dipole yagi

(4)蛇足
(a)狭い室内で測る簡易電界強度計では指向性の判断には無理があるのですが、MMANA
の計算パターンより3ele bent dipole yagi の指向性に近い様な感じがありました。
何度かの移動運用で、確認したいと思いますが、指向性が鈍いと イイな。
(b)¥100店で購入した柔軟に曲がるφ3アルミ針金の「関節」は、3ele bent dipole yagi
は20mm(2本のφ4アルミパイプの間隔20mmをφ3アルミ針金で連結)でした
が、今回は10mmとしました。繰り返し曲げへの耐久性は小さくなると思いますが、
アンテナを折り曲げ状態から使用状態に展開した時のアルミ針金の曲がりの矯正が、
ほんの少しですが、行い易い感じです。
(c)アルミ針金を関節両側のφ4アルミ(又は黄銅)パイプに固定する為に、タップを
切ってねじ止めしていますが、M2ねじはが弛んでガタ付く事がありました。
増し締めして瞬間接着剤を侵ませましたが、また弛むかな?と思い、圧着ペンチで
軽くカシメました。締めすぎるとφ4アルミパイプが変形し過ぎてでポッキリ折れ
るかな? と思いつつ、ついでに 3ele bent dipole yagiも締めておきました。