(1) はじめに
「いつもの簡易電界強度計」はZLスペシャル(‘09.12.02の記事)に記載しましたが、
アンテナ製作記事をご覧下さる方が、参照しにくいと思いましたので、少し手直し
して、再掲載します。
(2) まずは1号機(‘08.05.27の記事)です。 (「いつもの」 は2号機です)
ネットで「簡易電界強度計」で検索しして、かなり難しい回路の本格的?なものもありましたが、\100店の電池チェッカーに単純な回路を付加して作るものがありました。
この参照HPは http://www16.plala.or.jp/kowata/ham/rfvm/index.html です。
掲載されていた回路図のダイオードとコンデンサを購入し、ジャンク品の古い100μAの電流計(メーター部寸法45*40mm)とBNCコネクタで作りました。

BNCには ツインフランクリン・アンテナを取りつけました。
回路図(参照HPに掲載された図を見ながら作図)

この1号機を狭い部屋の壁面に沿う様に細紐でぶら下げ、アンテナとの距離2mほどで
測定しました。100μAメーターが小さく、こちらの視力が頭と同様にかなり弱い為に、
デジカメのズーム拡大した液晶画面を見ながらの測定です。ハンディ機の出力1Wでの
測定でしたが、100μAのメーターがスケールオーバーする事が多くなり、2号機に移行。
(3)2号機 「いつもの簡易電界強度計」です。
回路は1号機と同一です。電流計をフルスケール500μAの大きめのメーターに変更。
アンテナは、エレメント片側長さ17cmのφ4銅パイプのダイポールアンテナに変更。

アンテナの変更で、感度は1号機よりも少し小さくなりました。メーターがかなり
大きくなりましたので、目視でもなんとか目盛を読むことが出来ます。
現在、簡易電界強度計での測定に使用しているハンディ機の出力切り替えは50mW、
1W、2.5W、5Wで、通常1Wで測定しています。この頃500μA超となる事があり、仕方なく50mWでの測定を行いますが、メーターの振れが小さくて、比較がしにくく
ナントカしたいと思っています。
ビーム系アンテナの場合は、アンテナの先端と簡易電界強度計との距離を2mとします。
垂直系のアンテナの場合は、給電箇所と簡易電界強度計との距離を2m一定として、
アンテナの高さや、姿勢変えて、指針の振れの最大値を観測します。
アンテナの比較は、ほぼ同一の時刻に交互に2回ずつ測定します。1回目と2回目の
測定値は殆どの場合同一ですが、希に異なる事があり、その場合は、更にもう一度測定
します。誤差の最大の原因は、アンテナと簡易電界強度計との距離が変化する事です。
同じアンテナなのに先週と今週とで、測定値が異なる事があります。簡易電界強度計の
周囲の物品の配置等が影響しているのかな?とは思いますが、良く解りません。
ともかく、前記の様に、アンテナ同志の比較は、同じ日のほぼ同時に行う様にしています。
(3)ネットで知った、秋月電子の電界強度計キットを作りました(’11.09.01の記事)
dB目盛がついており、絶対値の測定が出来るのかな?と思いますが、目盛の校正手段を
持っていませんので、、、。又、メーターが小さく、目盛の変化も小さいので、弱い視力で
比較測定は難しいです。(下の写真 左がキットで作成したもの)

そんな事で、430MHz帯のアンテナ比較にこのキットは使用していませんが、簡易電界
強度計2号機は全長34cmのダイポールで受信する為、430MHz帯以外の周波では感度が
ありません。 極くたまに、430MHz帯以外のアンテナを作る際に、¥3800で購入した
このキットが役に立っています。