(1)はじめに
前回作成の7エレ八木(’15.03.04の記事)に続き、折り返しダイポール(FD)
の7エレを。 9エレ八木(’15.02.07及び0’15.02.14の記事)ではダイポールよりもFDの方が簡易電界強度計によるデータが良かったので、同じ穴にムジナを探して。
前回の7エレのMMANA定義データをFDに修正して「最適化」を行いましたが、
利得、F/B比などを良いところに収束させる事が出来ず、’14.01.24の記事の7エレ
(ダイポール)のMMANAデータをFDに修正して計算しました。 その結果は下表

ま、これで作ってみよう。
(2)ま、これで作ってみた。
今回はブームはφ4薄肉ステンレスパイプ。エレメントはφ4アルミパイプ。
’15.03.04のブームはφ6薄肉ステンレスパイプ。エレメントは同じくφ4アルミパイプ。

設置時のブーム両端の垂れ下がりを補正する為にブームを曲げています。今回と前回と
逆に曲がっているのはマストに対して、左右勝手違いに作った為です。
今回と前回の比較(今回は、MMANAのデータのエレメント配置をSWR調整の為に、
一部修正しましたが、下表のMMANA計算値は修正前のデータのまま表示します)
MMANAの計算値と簡易電界強度計の想定データとが相反するのが、なんとも。

今回のアンテナ寸法(SWR調整後)

FD放射器

BNCを半田付けするために、φ4アルミパイプのエレメントの端部にφ4,φ3の黄銅
パイプを重ねて挿入して圧着固定しました。FDの折り返し間隔は5mm。肉厚1mmの
ABS樹脂パイプや、両端折り返し部は肉厚0.5mmのφ5アルミパイプを重ねて維持。
ブームへの取り付けの為に、FDエレメントは36*20*4mm厚の樹脂板に、木綿糸+と
瞬間接着剤で固定し、エポキシ接着剤で補強しています。樹脂板の下面には丸ヤスリで
円溝を彫り、ブームにまたがる様に配置し、鉄板に半田付けしたφ3黄銅パイプのピンと
やはり鉄板に半田付けしたM3ナットに填めたM3ローレットねじで位置決め、固定。

分解収納状態 重量106g(うちエレメントは57g)

(3)蛇足
(a)折り返しダイポール・FD(folded dipole)の方が通常のダイポールよりも
多少は良い結果となりましたが、素人の作るモノには、偶然そうなっただけ
の可能性も大きい。 ただ、作る手間はダイポールよりも余計に掛かる。
(b)MMANAのデータ
計算値(SWR調整でエレメント配置を修正したデータを併記)

データと現物との対比をどう見れば良いのか、見当がつきませんが
パターン

定義
