(1)はじめに
’15.05.27の記事の10エレ八木はブーム長が2m。利得はかなり良いが、
混雑する山頂での運用には ブームがちょと長すぎ。
’15.06.19の記事:ブーム長1.5mの10エレにトライ。SWRは良いが飛ばない。
このブームを再利用してブーム長1.5mの9エレを作りました。
参照HP http://dk7zb.darc.de/PVC-Yagis/9-Ele-70cm.htm
1st試作はHPデータから最適化を繰り返して、インピーダンスとSWRを追い込み
ました。MMANAのデータの通りに作り、無調整でSWRは432.6~438.8MHzの
範囲内で1.1以下でしたが、いつもの簡易電界強度計 距離2m 出力100mWで
100μA。(’15.03.20の記事8エレ八木(ブーム長1078mm)は110μAでした。)
2nd試作は1st試作のブームをまた再利用し、同じHPを参照して最適化は行わずに
作り、まあまあの性能が出ました。
(2)なんとか出来た 2nd試作です。

φアルミパイプのエレメントは、ブームに半田付けしたφ5黄銅パイプに差し込み支持。
φ6薄肉ステンレスパイプのブームは、自重による撓みの補正のため逆方向に曲げました。

Ra長さとD1座標の修正でSWR調整を行い、431.1~435.1MHzの範囲内で1.1以下。
いつもの簡易電界強度計 距離2m 出力100mWで140μA。
(’15.05.27の記事の10エレ八木は 130μAでした)
給電部付近 (’15.05.27の、’15.06.19の記事と同じです。)

分解/収納状態 (重量143g うちエレメントは48g)

(3)MMANAのデータ
計算値

パターン

定義

(4)蛇足
(a)参照HPの記載寸法をMMANAに入力して得られたインピーダンスやSWRの
計算値がさほど良い値でなく「最適化」を繰り返してデータを作る事が多いです。
計算値が比較的良い場合にも、八木の場合はエレメント長がブーム先端に向かって
単調に短くなってゆく様に修正。 1st試作は、このやり方でデータを作りました。
2nd試作は、HP元データから(435→433MHz)のMMANAアンテナサイズ変換を
行ったときの計算SWRが1.07で、「最適化」は行っていません。参照HP記載
寸法にかなり近い値で作ったところ、SWR最低値は430MHz付近。433MHzでは
2.0程度で、Ra長とD1座標を修正し、結果的に かなり異なる寸法になりました。
利得、F/B比の計算値は3者ほぼ同じで、簡易電界強度計で大差が出る様には
見えません。インピーダンス、SWR共に、大差はないが1st試作が一番良好です。
計算値を見ても、定義を見ても、1st試作と2nd試作の違いが解るわけでも無く、
このあたりの評価/判断は私の手に余ります。
なんだか知らんが、良いの出来たみたいと、無反省に、甘納豆食べてお祝い。
(b)MMANAのデータ(計算値)

2nd試作と1st試作は433MHzでの、HP記載の寸法による計算値は435MHzでの
計算値です。
(c)MMANAのデータ(定義)
定義のうち、X1、Z1のみを抜き出しました。

2nd試作はSWR調整によりRa長とD1座標を修正しました。