(1)はじめに
前回の6エレ八木('17.09.29の記事)のRaを”く”の字に変形しました。
”く”の字にする事により、「F/B比の向上」と「放射パターンをすっきり」を
狙いました。また、利得も大きくなる様に操作しました。
下記のMMANAのデータは、目的を果たしたかの様に見えましたが、、。


(1)さてさて 出来上がったモノは。

エレメントはφ2アルミ線、ブームはφ5アルミパイプ

MMANAのデータとおりの(つもり)の組立で433MHz付近のSWRは2.0。
D3を48mmも移動してSWRは431.6〜434.7MHzの範囲内で1.1以下。
何時もの簡易電界強度計 距離2m 出力1Wで 2.4mAでした。
同時に測定した'17.09.29の6エレは2.5mAで、今回のは利得が伸びていません。
SWR調整のためD3を大きく移動した為かも?いずれにせよ制作は失敗です。
あまり元気が出ませんが。一応
給電部は従前と同じ造り方です。

Reは折り曲げ収納のため、
φ4樹脂パイプに挿通した軟アルミ線(軟らかに曲がる¥100店の工芸用アルミ線)の
両端にφ3黄銅パイプを介してφ2硬アルミ線を圧着で連結。

ブームは3分割。 二箇所の連結のうちのひとつは
いつののように、φ4樹脂パイプにφ2ステンレス線を挿入、補強して連結。

もう一箇所の連結も同様に作りましたがD3が大きく移動して、その連結部に来ました。
やむなく、その連結部は接着固定し、その近くを切り離してφ7樹脂パイプで連結。
キツイ感じで嵌まりましたので、ブームが不用意に回る事はなさそうです。

分解収納状態(重量55g)

(3)蛇足
(a)エレメントの”く”の字形の変形は、G4ZU局の下記HPを参照しました。
http://www.qsl.net/rz1zr/antenny/bag/bag.html
29MHz用の3エレ八木アンテナで、ReとD1とを”˂l˃”の様に並べます。
通常の八木に較べて、「利得は小さ目」だが「F/B比が良い」との事です。
当初は、6エレ八木のエレメントの最先端の放射器D4と反射器Reとを”く”の字
に変形してMMANAで計算して、F/B比が大きくなる事を確認しましたが、
D4を通常の”l”字形に戻しても同じ効果が得られる事がわかりました。
放射パターンのサイドローブも消えてスッキリしましたが「利得は小さ目」
ここで止めておけば、うまく制作出来たのではないか?と思っていますが、
利得を稼ぐためにMMANAの最適化で、SWRを無視して利得を増加後
SWRの値を戻すなどの操作を行い、利得F/B比共に('17.09.29の記事)よりも
大き目にして、うれしそうに制作に入った。という事でした。
(b)重複しますが、MMANAのデータ
計算値

パターン

定義
