1)はじめに
参照HP http://www.qsl.net/dk7zb/start1.htm DK7ZB局のHPより
430MHz帯7エレ八木。 エレメント径 φ3.2、φ4、φ6の寸法が記載されています。
このアンテナはエレメント径φ4、φ3で何度か作ったことがあり、'17.08.31には
エレメント径φ2で、エレメント配列の異なる2本を作成しています。
今回は(も)参照HPの記載寸法を元にMMANAでエレメント径φ2、φ3、φ4の
データを作成(下表)。 F/B比が最大のエレメント径φ2を作りました..

(2)前との違いは、気持ちだけ。

エレメントはφ2アルミ線。
Φ6アルミパイプのブームは自重による垂下を補償するために曲げました。

D3の移動で調整してSWRは432.1〜433.8MHzの範囲内で1.1以下。
いつもの簡易電界強度計距離2m出力1Wで2.2μA(計算利得13.09dBi)
同時測定の7エレ八木(18.03.08の記事)は2.0μA(計算利得13.34dBi)
MMANA計算利得と簡易電界強度計の測定値とは逆転していますが、
この様な(今日作った方が良い)場合は、気にしない。
給電部(従前と同じです)
φ2アルミ線Raエレメントの突合せ部にφ3黄銅パイプを嵌めて圧着しBNCを
半田付け。円周の一部を切開したφ8樹脂パイプに羽根状に接着した樹脂板小片
にエレメントを木綿糸+瞬間接着剤で取付け後、エポキシ接着剤で補強。
ブームへの取付け時のφ8樹脂パイプの弾性が大きくなり過ぎぬ様にエレメントの
下部の処を切欠きました。

Ra,D1のブームへの取付け(これも以前と同じ)
Raのφ8樹脂パイプの弾性を利用してブームにパチンと嵌め込み。ブーム側には
ガイド用にφ8パイプを(一部はM2ねじで)取り付けています。
導波器D1はブームに「木綿糸+瞬間接着剤」&エポキシ接着剤で取り付けた
20mm長φ4樹脂パイプに挿入、支持。 エレメントには抜け止め&位置決め用の
5mm長φ4樹脂パイプを接着。 (以上は、反射器も同じです)

3分割したブームは、φ3黄銅パイプを挿入(補強)したφ5樹脂パイプを介して連結。
φ5樹脂パイプの外径は、ブーム(φ6アルミパイプ)の内径より少し大きく、ヤスリで
削って少し固めに挿入(不用意に抜けない)様に調整しています。

アンテナを写真用三脚の雲台に取り付ける治具
ブームには樹脂版にM3ローレットねじと2箇所のφ3.2穴を設けた治具をM2皿ねじ
で取付け。 三脚へはφ6ステンレスパイプの先端にφ3黄銅パイプ及びφ3.2穴と
切欠き加工を行ったミニステー金具を半田付けで固定。 φ6ステンレスパイプの他端
には、雲台ネジに合致するW1/4ナットを取り付け、更に連結(延長)してもう一端にも
アンテナを取り付けられる様にしています

分解収納状態(重量68g うちエレメント31g ブーム37g)

(3)蛇足
(1)DK7ZB局のHPはアンテナの寸法データがしっかり記載されており、よく利用
させて戴いています。430MHz用のアンテナはブーム長の割には利得が大きいです。
430MHz以外の周波数のアンテナもたくさん記載があります。
今回はエレメント径φ3が最も利得Gaが大きく、エレメント径φ4が最もF/B比が
大きく、、、最適なエレメント径があるのかも知れません。
いままでの経験ではMMANAでエレメント径φ4をφ2に変換すると利得Gaが
小さくなる例が多かったですが、φ2の方がGaが大きい事も少数ありました。
尚、DK7ZB局のHPでは各エレメント径で同一の利得(らしい)です。
(2)MMANAのデータ
計算値

放射パターン
定義
