(1)はじめに
エレメント径φ4の5エレ('16.03.24の記事)は間隔8mmの
ブームに平行な方向のFD(折り返しダイポール)でしたが、
エレメント径φ2に変更したMMANAでの最適化はSWRが下がらず。
ブームに垂直な方向の間隔5mmのFDとして最適化が出来ました。
計算利得Gaは、'16.03.24の記事の11.13dBiから10.86dBiに低下。
計算F/B比は、'16.03.24の記事の21.85dBから24.99dBに増加。
(2)とにかく作ってみた。

エレメントはφ2アルミ線。ブームはφ5アルミパイプ

D1,D2の移動で調整して、SWRは432.2〜434.3MHzの範囲内で1.1以下。
簡易電界強度計距離2m出力1Wで2.5μA(計算利得:10.86dBi)
同時測定の5エレ('19.01.05の記事)は1.5μA(計算利得:10.61dBi)
MMANAで、放射器FDの折り返し間隔を、0.2mmずつの増減で、
SWRが0.7dBi程度増減しました。SWR調整のD1,D2の移動量が大きい
のは、折り返し間隔の製作寸法精度による?との 素人考え。
(3)製作内容(以前の記事とほぼ同一内容です。読み飛ばしてください)
放射器Ra
スリ割を入れたφ7樹脂パイプに翼状に接着した樹脂版の両端に間隔5mmで
φ2孔を空けた樹脂版を垂直に接着してRaエレメントを支持。Raエレメントの
突合せ部にはφ3黄銅パイプを圧着して、BNCを半田付け。
木綿糸+瞬間接着剤で固定後エポキシ接着剤で補強。

放射器Ra、反射器Reの取付け
放射器は、スリ割を入れたφ7樹脂パイプの弾性を利用してブームにパチンと
嵌め込みます。反射器はブームに取り付けた20mm長φ4樹脂パイプに挿入して
支持。導波器も同様に支持します。

ブームの連結
2分割したブームは、φ4黄銅パイプを介して連結。突合せ箇所はパイプ径の1/2まで
長さ5mm、ヤスリで現物合せで削っています。
三脚への取り付け
φ6ステンレスパイプの一端に2本のφ3黄銅パイプを半田付けで固定した
ミニステー金具が固定(半田付けで)されており、これにアンテナ側の取り
付け治具(樹脂版にM3ナットを埋め込み、M3ローレットねじを取り付け)を
固定します。φ6ステンレスパイプの他端には三脚の雲台ねじに合致する1/4インチの
ナットを取り付けています。

分解/収納状態
(重量50g うちブーム20g エレメント30g)

(4)蛇足
(a)折り返しダイポール(FD)ってこんなに「神経質」でしたかねぇ?
(b)MMANAのデータ
計算値

放射パターン

定義
