(1)はじめに
4エレZLスペシャル('15.04.23の記事)のMMANAデータの
エレメント径をφ2とすると共に、導波器を1本追加して5エレの
ZLスペシャル(ZLスペシャルに反射器1と導波器2)にしました。
フェーズライン(位相給電線)も実際の制作内容に近い形に変更。
(2)そんな事です。

エレメントはφ2アルミ線 ブームはφ4アルミパイプ

制作無調整でSWRは431.7〜434.2MHzの範囲内で1.1以下。
いつもの簡易電界強度計 距離2m 出力1Wで2.9μA(計算利得10.95dBi)
同時測定の5エレ八木('19.02.01の記事)は2.8μA(計算利得10.77dBi、)
(3)制作内容 (いつもと同じです。読み飛ばしてください)
給電部
BNCで給電する側をRa1、フェーズラインでRa1と接続される側をRa2と
しています。
Ra1はφ2アルミ線を□15*256mmの矩形に曲げ、中央突合せ部にφ3黄銅
パイプを圧着してBNCを半田付け。これを、スリ割を入れたφ6樹脂パイプ
に翼状に接着した樹脂板に「木綿糸+瞬間接着剤」で固定後エポキシ接着剤で補強。
フェーズラインは0.5sQの赤い電線を使用しました。

Ra2はφ2アルミ線を□15*340mmの矩形に曲げ、中央突合せ部にφ3黄銅
パイプを圧着しました。フェーズラインはφ3黄銅パイプに半田付け。
Ra1と同様に、スリ割を入れたφ6樹脂パイプ&樹脂板に固定。

放射器Ra1,Ra2のブームへの取り付け
放射器はスリ割を入れたφ6樹脂パイプの弾性を利用して、ブームにパチンと
取付け。ブームには位置決め様にφ6樹脂パイプを接着しています。

反射器、導波器のブームへの取り付け
φ2アルミ線の反射器及び導波器の中央付近に4mm長のφ4樹脂パイプを
抜け止めとして接着。ブームに取り付けた20mm長φ4樹脂パイプに挿入、支持。
ブームの連結
φ4アルミパイプのブームは2分割しました。¥100店のφ3アルミ自在ワイヤ
を連結部に圧着し、自在ワイヤを曲げて収納します。

写真用三脚への支持
φ6ステンレスパイプの一端に2本のφ3黄銅パイプを半田付けした
ミニステー金具を半田付け。これにアンテナ側の取り付け治具
(樹脂板にM3ナットを埋め込み、M3ローレットねじを取り付け)を
固定します。φ6ステンレスパイプの他端には三脚の雲台ねじに合致する
1/4インチのナットを取り付けています。

分解収納状態(重量52g うちブーム15g エレメント37g)

(4)蛇足
(a)MMANAでのフェーズラインの定義を、当初の下図a(MMANAの参考
計算例からcopy)の形状から、実際の制作の状態に近いbの形状に変更
したところSWR、R、jX、利得、F/B比等の計算値及び放射パターンが
大きく変化しました。最適化を行いましたが利得、F/B比は、形状aに
比べて小さい値になり、放射パターンもビーム幅が狭くなりました。

一方、Ra2の折り返し幅が40mmほどになり、えいやっと15mmに変更
しましたが、SWR、R、jX、利得、F/B比等の計算値の変化は僅少でした。
いつもの事ですが、MMANAでの計算は、解らない様で解りません。
(b)MMANAのデータ
計算値

放射パターン
定義
