(1) はじめに
少し前に、tたくさんの粗製濫造の自作アンテナの在庫も処分。
以降、粗悪品在庫は持たぬ様に。 作ったものは、早めに処分しています。
ただ、お気に入りだった4エレループ八木が フレンド局に差し上げたりなどで、
数本だけの在庫の中に残っていない事に気が付き、ヒマなので作りました。
以前の4エレループ八木('10.12.29の記事)に従って作成。 図も流用。
(2) こんなのです。

φ4ステンレスパイプのブームに、グローバルアンテナ研究会領布の帯鋼です。
寸法図通りの作成でSWRは426.2〜438.3MHzの範囲内で1.1以下。
8JK式の位相給電です。
マッチングロッドの一本は赤い電線。もう一本はブームを利用。

エレメント受けはφ4黄銅パイプを金槌で潰して作成。

この写真の後、Ra1、Ra2のエレメント受け付近を2液性エポキシ接着剤で
埋め込むように補強しました。
反射器Reの取り付け
エレメント受けは、20mm長φ4黄銅パイプを金槌で潰し、中央部をニッパーで
噛んでエレメントが突き抜けぬように。放射器D1も同様にエレメント受けを
ブームに半田付け。

三脚への支持
下の写真では見えない方の先端に、雲台ねじに合う1/4Wナットを半田付けした
φ6ステンレスパイプの、写真に見える端部にφ3黄銅パイプを立てたミニステー
が半田付けされており、ブームにはM3ローレットねじを取り付けたミニステーが
半田付けされています。尚、ステンレス用のフラックスを使用して半田付けします。

帯鋼エレメントは7エレループでは2分割してスライド収納していますが、
今回はブーム長(267mm)に合わせて3分割としました。


分解収納状態(重量66g うちエレメント39g ブーム27g)

(3) 蛇足
(a)帯鋼(ルボン鋼)使用のループ八木のグローバルアンテナ研究会の
開発品です。 オリジナル品の寸法等は研究会HPをご参照ください。
又、研究会ではループ八木や、エレメント材料の帯鋼も領布しています。
当局の作成したループ八木は、研究会のHPを参照し、勝手な変更を
加えたものです。
(b)ループ八木は八木に較べて簡易電界強度計の指示値が小さいです。
簡易電界強度計に取り付けた受信用垂直ダイポール→垂直偏波が
ループ八木の円偏波をうまく受信出来ないためと思います。
実際にはブーム長が同じならループ八木の方が利得が大きい様です。
(c)位相給電の4,7,9エレループ八木と位相給電ではない自作ループ八木
とを同じエレメント数同志で比較した事がありました
エレレメント数の少ない方が位相給電による利得増加の効果が大きく
9エレでは「多少良い」程度の効果でした。
(d)また不良在庫を作ってしまった。