(1)はじめに
7エレ八木(’15.06.23の記事)エレメント径φ4:利得12.41dBiの
エレメント径をφ2に修正、MMANAで利得増加主体で最適化したら
下記の計算値を得ました。利得が大幅に増加。ブーム長は1098mm

この計算値のアンテナを作成したところ433.0MHzでのSWRは3.0。
エレメント配置の移動での調整を試みました出来ず。製作失敗です。
(2)同じ参照データから、インピーダンス及びSWR最良を主体で最適化し、
短めのブーム長も1098mmに延長して下記の計算値を得ました。

利得は大幅に低下しましたが、参照元データの12.41dBiより少し大きい。
で、作りました。ブームは1回目製作失敗のを転用。エレメント全長は
1回目に比べ4〜8mm短く。エレメント配置は10mm程度ズレました。

エレメントはφ2アルミ線。ブームはφ5アルミパイプ
自重による撓み補正のためブームを曲げています。

製作無調整で433.0MHzのSWRは1.05(インピーダンス50Ω)
SWR1.1以下の範囲は430.3MHz(50Ω)〜434.7MHz(60Ω)
以上はフレンド局から戴いたアンテナアナライザCAA500の測定値です。
古いクラニシのBR400では431.6〜434.7MHzの範囲内でSWR1.1以下。
簡易電界強度計 距離2m 出力1Wで3.9A(計算利得:12.67Bi)
7エレFD八木(’20.06.07の記事)4.2μA(計算利得13.35dBi)。
(3)蛇足
(a)1回目製作失敗のMMANAデータはSWRを中々下げる事が出来ず、
手動でエレメント長、位置及びブーム長を加減してSWR値を押さえ
込みました。製作未調整の状態でのSWRは3.0で、僅かな製作の
寸法誤差が大きくSWRに影響する状態だったのかも?
2回目のMMANAデータの最適化はSWRも簡単に下がりました。
(b)MMANAのデータ
計算値(再掲です)

パターン

定義

(4)製作内容(従来と同じですが)
給電部
放射器Raは7*160mmの矩形です。長辺中央の2mmの間隔で対向する
端部にφ3黄銅パイプを圧着してBNCを半田付け。
スリ割りを入れたφ7樹脂パイプに羽根状に接着した樹脂板にエレメントを
接着し(木綿糸+瞬間接着剤)で固定後木工ボンドで補強

放射器のブームへの取り付け、
放射器Raのφ7樹脂パイプスリ割りあり)の弾性を利用して
ブームにパチンと嵌めこみ。ブーム側にはφ7樹脂パイプを
取り付けて待ちうけ及び位置決めします。

導波器のブームへの取り付け(上の写真)
導波器D1エレメントの中央に4mm長のφ4樹脂パイプを位置決め用に接着。
ブームに(木綿糸+瞬間接着剤+木工ボンド)で固定した20mm長のφ4
樹脂パイプに挿入、支持します。反射器も同じ支持方法です。
ブームの支持と連結
3割したブームは、φ4樹脂パイプ(φ2黄銅線を挿通して補強)を介して連結。
φ4樹脂パイプの全長は50mm。突き出し長さを30mmとして一方のブームに固定。
ブームの突合せ箇所はパイプ径の1/2まで長さ5mm、ヤスリで現物合せで削ります。

写真用三脚への取り付け(上の写真)
ブームに、φ7樹脂パイプを介して、{樹脂版にM3ナットと2-φ3.2穴を
設け共、M3ナットを焼き嵌め固定し、M3ローレットねじを取り付け。
写真用三脚の側は6ステンレスパイプの一端にミニステー金具を取り付け。
ミニステー金具には治具のφ3穴に対応する2本のφ3黄銅パイプを立て、
又ローレットねじに対応する切欠き加工を行っています。
φ6ステンレスパイプのミニステー金具の反対側の端部には、写真用三脚の
雲台ネジに合致する1/4Wナットを取り付けています
分解/収納状態(重量59g うちエレメント:29g ブーム:30g)
