(1)はじめに
エレメント径φ4の7エレ(‘15.06.13の記事)のMMANAデータを元に
エレメント径φ3として作成。
前回(’20.10.03の記事)以降エレメント径φ3でのアンテナ作成を2回
行いましたが、いずれもSWRが下がらず制作敗。今回は3度目の正直です。
(2)まあなんとか。

エレメントはφ3アルミパイプ。ブームはφ5アルミパイプ
自重による撓み補正のためブームを曲げています。

D1,D2の移動で調整して433.0MHzのSWRは1.0付近インピーダンス50Ω
SWR1.1以下の範囲は432.3MHz(46Ω)〜434.0MHz(62Ω)
以上はフレンド局から戴いたアンテナアナライザCAA500の測定値です。
古いクラニシのBR400では4318〜433.7Hzの範囲内でSWR1.1以下。
簡易電界強度計 距離2m 出力1Wで5.0A(計算利得:13.12Bi)
7エレ八木(’20.10.03の記事)は4.1μA(計算利得:13.13Biブーム長1176mm)
(3)蛇足
(a)エレメント径φ2とφ3とはの製作(加工)の違いは殆どありません。
エレメントの切断にφ2はニッパ、φ3は糸鋸を使用するくらいで、
僅かに長めに切りヤスリで定尺に仕上げます。
(b)MMANAのデータ
計算値
SWR調整のためにD1,D2を移動しました。
元の計算値と移動後の計算値を下に示します。
これで何が解ると云うわけではありませんが。
簡易電界強度計の測定値は元の計算値に近い様です。
元の計算値(再掲)

D1,D2移動後の計算値

元のパターン(D1,D2の移動での変化はさほど大きくはない)

定義

(4)製作内容(前回の記事と同じです)
給電部
φ3アルミパイプエレメントの端部にφ2ステンレス棒を介して10mm長
φ3黄銅パイプを連結し、圧着固定。 スリ割りを入れたφ8樹脂パイプに
羽根状に接着した樹脂板にエレメントを接着し(木綿糸+瞬間接着剤)で
固定。エレメントのφ3黄銅パイプにBNCを半田付け。
全体を木工ボンド(硬化後透明になる)で補強。

放射器のブームへの取り付け、
放射器Raのφ7樹脂パイプスリ割りあり)の弾性を利用してブームに
パチンと嵌めこみ。ブーム側にはφ7樹脂パイプを取り付けて
待ちうけ及び位置決めします。

導波器のブームへの取り付け
導波器エレメントの中央に4mm長のφ5樹脂パイプを位置決め用に接着。
ブームに(木綿糸+瞬間接着剤+木工ボンド)で固定した20mm長のφ5
樹脂パイプに挿入、支持します。反射器も同じ支持方法です。

ブームの連結
3割したブームは、φ4樹脂パイプ(φ2黄銅線を挿通して補強)を介して連結。
Φ4樹脂パイプの全長は50mm。突き出し長さを30mmとして一方のブームに固定。
ブームの突合せ箇所はパイプ径の1/2まで長さ5mm、ヤスリで現物合せで削ります。

写真用三脚への取り付け(上の写真)
ブームに、φ7樹脂パイプを介して接着した樹脂版にM3ナットと-φ3.2穴を
設け、M3ナットを焼き嵌め固定し、M3ローレットねじを取り付け。
写真用三脚の側はφ6ステンレスパイプの一端にミニステー金具を取り付け。
ミニステー金具には治具のφ3.2穴に対応する2本のφ3黄銅パイプを立て、
又ローレットねじに対応する切欠き加工を行っています。
φ6ステンレスパイプのミニステー金具の反対側の端部には、写真用三脚の
雲台ネジに合致する1/4Wナットを取り付けています
分解/収納状態(重量64g うちエレメント:34 ブーム:30g)
