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アマチュア無線局 7M2MZO

430FMで低山ハイキングを兼ねた移動運用を楽しんでいます。

430MHz用 位相給電7エレループ八木

(1)はじめに
先日、50MHz用V型ダイポール制作の為にジャンク品を漁った際に、たぶん2年前の
作りかけの位相給電ループ八木を見つけ、給電部と帯鋼エレメントの一部を作り直した。


(2)完成状態。帯鋼は錆を落とし防錆油を塗布。
a あ
寸法図は以前の記事からの流用
b すんぽ
フレンド局から頂いたアンテナアナライザCAA-500を用いて測定、調整。
Ra2の長さを寸法図の様に修正して、SWRは426~436MHzの範囲内で1.1以下。
インピーダンスは436MHz:60Ω 433MHz:50Ω 436MHz:53Ω

いつもの簡易電界強度計 距離2m 出力1W で2.2mAでした。


(3)制作内容
位相給電ループ八木は過去たくさん作っており、一部旧記事を流用しています
  (a)帯鋼エレメント受け
帯鋼のエレメントを受ける為に、φ4黄銅パイプを潰したスリーブを使用しています。
c え

  (b)給電部
 約10mm長に切ったエレメント受けを、Ra1ではBNCの中心導体ピンとブームに、
Ra2ではブームに半田付けしたエレメント受けとは1mm厚プラスチック板で絶縁して
半田付け又は配置し、マッチングロッドは赤い電線と、もう一本はブームを利用して
8JK式位相給電の接続を行います。エレメント受け等は木工用ボンドで補強しました。
d ず

(c)帯鋼エレメント
 移動運用のために、黄銅パイプを潰したスライダーにより約1/2長に摺動収納。
e えれめんと

(d)ブームの連結
φ4薄肉ステンレスパイプのブームは2分割。φ5黄銅パイプで連結。
f れけ
φ4薄肉ステンレスパイプは大昔に¥100店で入手(現在は販を売停止)
最近はブームをφ3ステンレス棒で作りφ4黄銅パイプで連結していました。

(e)アンテナの支持
 移動運用時にアンテナを写真用三脚などに支持するために、ミニステー金具
を加工し、M3ローレットねじで固定します。φ6ステンレスパイプの他端に
雲台ねじに合致するナット半田付けした板金を取り付けています。
g し

(f)   分解収納状態(重量114g うちエレメントは70g)
h ぶ


(4)蛇足
 (a)エレメントに帯鋼を使用したループ八木は、グローバルアンテナ究会の
開発品です。 研究会のHPに、各種エレメント数のループ八木の作り方が
記載されており、帯鋼もグローバルアンテナ研究会HPから入手可能です。
 当ブログの記事内容は、研究会のオリジナルを参照して給電方法を変えたものです。

 帯鋼は熱処理された炭素鋼帯で、一般にはリボン鋼、焼き入れ鋼帯などの名で
多種の寸法のものが工業用に市販されています。個人が例えば10m程度の少量を
購入するのは難しいと思われます。

(b)位相給電
当初はHB9CV式で作りましたが、構造の簡単な8JK式の位相給電としました。
位相給電による利得の増強の効果に形式の違いによる差は殆どありませんでした。
i あんてな

ループ八木の位相給電による利得の増強の効果をエレメント数で比較した過去データです。
使用した簡易電界強度計は現在のものとは仕様、設置場所が異なり、下表の数値は絶対値
ではなく、対照比較用です。
j 電界強度比較

(c)ブログ内の参照記事
      カテゴリー「無線関連」
   '15.01.25:帯鋼エレメント
   '15.01.27:ループ八木の位相給電

      カテゴリー「自作アンテナ」
   '08.05.05:9エレループ八木-----------------エレメントのスライド収納。
   '10.12.29:4エレHB9CVループ八木-----8JK式位相給電
   '11.01.29:7エレスイスサークルループ八木------HB9CV式位相給電
   '15.01.22:7,9エレ位相給電ループ――8JK式位相給電
    その他ブログ記事にしていない制作例があります。


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